第6話 4月6日放送 視聴率 14.2%(TNS全国版)
第6話、本当に楽しめました!
スクチョンとトンイの会話は、思わず声をあげて笑ってしまいましたよ^^
史実とは違うところがあるとのことですが、
面白いシナリオに仕上がっていますね。
それにしても、語彙が難しいです・・・。
参考にしていた英語のレビューサイトは、まだ4話までで追い越してしまったので、
今は、ViiKiiの字幕だけが頼り・・・。
これが頼りにならないのです。
おまけに画質が悪いので、せっかく出ているハングル文字がよく見えず。
別サイトの動画と並べて見ながら、字幕を訳しております。
調べた語彙は、せっかくなので整理しておきたいと考えていますが、
こちらはまだちょっと先になりそうです。
間違い等にお気づきの方は、ぜひお知らせください。
どうかよろしくお願いいたします!
動画を見る!
第6話動画(字幕なし)
第6話動画(字幕なし)
第6話-1 第6話-2 第6話-3 第6話-4 第6話-5 第6話-6 (中国語字幕)
※ 動画ファイルは削除されることがありますことをご了承ください。
※ 時間帯によっては、つながりにくいこともあります。
あらすじ!(英語字幕を訳したもので、韓国語の脚本の内容とは違います)
縛られ小屋に閉じ込められたトンイは、目の前に倒れている男に気づきます。
彼を見て、自分がピョンギュンを磨いているときに出会った男であることを思い出すトンイ。
「ピョンギュンナウリ!ナウリ、大丈夫ですか?」
男の傍に近づくトンイ。
「彼は毒殺されたんだわ。殺されたんだ!」
外に向かって、「誰かいませんか?助けてください!」と叫ぶトンイ。
「ここに死んだ人がいるんです。助けてください!」
トンイは、男の荷物から短刀を見つけ、縄を切ろうとします。
トンイを閉じ込めた男に訊ねる兵士。
「あの娘が、チャン尚宮の部屋を嗅ぎ回っていたのか?」
「はい。彼女が怪しい動きをしていたので、彼らがここへ連れて来たのです。」
「彼女が何者で、このことについて何か知っているかどうか調べるのだ。わかったな?」
縄を切り、小屋から出ようとするトンイ。
男は、手下に「彼女が何者かを調べ、始末するのだ!」と。
男達が来る前に必死で逃げ出そうとするトンイ。
小屋に入った男達は、トンイが逃げ出したことを知ります。
「娘は、ここから逃げ出したようです。」
「捕まえろ!」と彼女を追いかける男達。
「何事だ?」と言う男に、「娘が逃げました。」と手下。
「一体何をしていたのだ?お前達は、小娘一人捕まえておくこともできないのか?すぐに捜せ!」
▲ 続きを隠します!
トンイは、警守所へ駆け込みます。
「ナウリ!あそこに、あそこに、人が死んでいるんです。すぐ来てください。」
捕校を小屋に案内するトンイ。
しかし、そこに死体はありません。
「どういうことだ?ここには誰もおらんぞ。」
「そんなはずは…。」とトンイ。
「ここに死体など見当たらんぞ!」
「いいえ、本当にここに死体があったんです。鋳鐘所のピョンギョン匠人がここで殺されていたんです。彼を見たんです!」
「まったく。死体どころか、ここにはネズミ一匹見当たらんぞ。」
「あの人達が死体を動かしたに違いありません。ここを見てください。ここに血の跡が…。もうないわ。何が起きたのかしら?」とトンイ。
「一体これはどういうことだ?お前は、我々警守を弄んでいるのか?」
「どうしてそんなことを?私がそんなことするわけがないじゃないですか。」
彼女を叩いて出て行く捕校を追いかけるトンイ。
「ナウリ!ここまで来てくださったんですから、この周りを見てくださいませんか?お願いです。」
「こいつ!お前は、自分の行いを正すために、鞭で叩かれたいのか?」
「いいえ違います。申し訳ありません、ナウリ。」
イングクの屋敷を訪ね、トンイのことを知らせる男。
「何?若い娘?」
「はい。ですが、その娘がどこの者か見当がつきません。」
「馬鹿者。どうしてそのようなことが言えるのだ?もしその娘が、チャン尚宮の側の者なら、我々はすべてが終わるのだぞ。」
「そのようなことはないと信じております。その娘は、チャン尚宮の部屋を嗅ぎ回っていたと申しておりました。」
「それでは、彼女は我々の側なのか?そうではないのか?それでどうして、お前はそんなに自信を持って言えるのだ?すぐにその召使の娘を捜し出して来い!たとえ城の中をひっくり返してでも、その娘を捜して来るのだ!」
イングクは、ソンミョンを訪ねます。
「申し訳ございません、媽媽様。この計画がこのような困難に直面するとは考えもしませんでした。」
「その娘を捜しだせたのか?」
「いや、城の中には、そのような召使の娘が数百人おります。努力はしておりますが、簡単にはことが進まず…。」
「出かける用意をするのだ。私は、チュサン殿に行く。」
「えっ?チャン尚宮のところへですか?」と驚く女官。
「我々は、そんな召使の小娘のために、我々の計画を無にすることはできないのだ。このことを、チャン尚宮がどの程度知っているのか、調べる必要がある。デガン閣下は、その召使を捜すことに力を注がねばならない。私の言っていることがわかったか?」とソンミョン。
チョ尚宮は、オクチョンに言います。
「既に噂は、市中に広まっていると聞きました。音変の原因は、尚宮様だと。」
「どうしてそのような屈辱的な非難を受けるいわれがあるのでしょうか。」と別の女官。
「さらに信じられないことは、民衆がこの言葉に応じていることです。」とチョ尚宮。
オクチョンは言います。
「テビ様は、最も子供じみた策略が、最も人々に働きかけることを知っているのです。彼女は、私がいろいろと学ぶことのできる人なのです。」
「尚宮様!このような状況で、どうしてそんなことが言えるのですか?」
そこに女官が、「尚宮様。テビ様がお見えになりました。」と。
「お通ししなさい。」とオクチョン。
ミョンソンを迎えるオクチョンは、「ようこそ、テビ媽媽様。」と。
そして、「美味しいキクのお茶があります。」と女官にお茶を出すよう命じるとオクチョン。
「お前とのんびりお茶を飲むために来たのではない。今は、お茶など楽しんでいる場合ではないことがわかっている。」とソンミョン。
「はい。それでは、それをお話くださいませ。」
「今日の音変の事件で、城の中がざわついている。このすべてを引き起こしたお前は、ひどく気分がいいように見えるが。」
「このようなことを申し上げることをお許しくださいませ。ですが、私は単なる宮廷の宮女でございます。単なる宮女の私のような者の存在が、どうしてあのような災いの原因になり得るのでございましょうか?」
「隕石が宮殿に落ち、国家の譜面が壊されたのだ。誰もが、これらはお前が城に再入城することでの災いを指し示す不吉な兆候だと考えている。それでもお前はそれを違うと思うのか?面の皮の厚い女だ。たとえお前が自分は非難されることはないと考えても、少なくとも責任を感じていることを表に出すべきではないのか。」
「お許しください。ですが、人は間違いを犯したら、自分の頭を下げるはずではないでしょうか?実際に罪を犯していながら、頭を高く上げているなら、それは面の皮が厚いということになるでしょう。」
オクチョンの館を出たソンミョンは、
「あの生意気な娘が。一体どうしてあのように高慢ちきでいられるのだ?」
「どうかお気を静めてください。彼女は元々は平民。ですからあのような行動をするのです。」
「しかし、彼女はまだあのことを知らないようだ。もし知っていたら、彼女は私の訪問の意図を訊ねたはずだ。だが、チャン尚宮は、ただ私の考えていることを探っているようだった。それでは、あの召使の娘は、一体誰ということになるのだ?」
召使を調べるイングクの部下。
オクチョンは、チョサングンに言います。
「何かが、彼女の計画通りに進まなかったようだ。今は子の刻。このような時刻に起きているということは、その人がとても興奮しているか、さもなくば何かを深く案じているということなのだ。表向きは私に質問していたようだが、彼女の目は何かを探っているようだった。私がこの件について何を知っているのか、彼女は知りたかったのだろう。」
「それでは、テビ媽媽様は一体何を探っていらしたのでしょうか。」
「そうだ。私もそれが何なのかが気になっているのだ。媽媽様が何を恐れているにせよ、それが私を救うたったひとつの道であるに違いない。」
トンイは、見張りの男に言います。
「私は、掌楽院の下女でございます。お届け物のことで参りました。」
「入るがよい。」と男。
市中の張り紙を見て噂をする人々。
「聞いたか?一体どうなっているんだ?」
その張り紙を剥がして回る役人達。
高官が、その張り紙をスクチョンの前で読み上げます。
「音変は、国に起こる災いの前触れだ。これは、チャン尚宮が再入城したことによるものである。天は怒りに隕石を落とし、国家の譜面を破壊した。中国でさえ、災いが彼らに降りかかる前に音変があったのだ。これは…。」
手を上げ、読み上げを止めるスクチョン。
「それで、義禁府?は夜を徹しても何も見つけられなかったと言うのか?」
「申し訳ございません、陛下。」とユン。
「サオンブ(司憲府?)もか?」
「どうか私を罰してください、陛下。」
「それで、お前達はここに、それを言うためだけにいるのか?何もありません。わかりません。それを私に繰り返すためなのか?どうした?一度言うだけでは、私は理解できないのか?」
「お許しください、陛下。」と揃って頭を下げる高官達。
「私は、お前達の言い訳を聞くためにこうしているのではない。凶兆…。そうだ、それは凶兆だろう。人々の間に恐怖を広げるために音変を操る、これはまさしく国の破滅の兆候ではないのか?だからお前達は、これらの凶兆を人々に広めた真犯人を捜しに行くべきなのだ。私は、毎刻報告を受ける。最後まで何も見つけられないという者は、いますぐ私に別れを告げるがよい。わかったか?」
「どうかお許しください、陛下。」
「皆ここで何をしている?立ち上がり、今すぐ真犯人を捜しに行かんか!」
スクチョンは、都承旨に訊ねます。
「市中の人々の反応は、どのようなものだ?」
「災いの噂はすぐに広まり、人々は皆恐れおののいております、陛下。」
「私が自分で出かけていって、それが何なのかを探し出す必要があるな。支度せよ!」
米屋の前に列を作る人々。
そのとき、「もうすぐなくなるらしいぞ。」と言う声に、列を乱した人達はもみ合いを始めます。
その様子を見つめるユンとテユン。テユンは、
「凶兆の噂が恐怖を引き起こしたために、人々は米のことでおかしくなり、混乱が広がっています。」
ユンは、テソクのところへ。
「たった1日で、人々は皆恐れおののいています。数日後には、暴動が起きるかもしれません。チャン尚宮と我々の関係を断ち切ったほうがよろしいのではありませんか?音変を引き起こした原因が見つからなければ、チャン尚宮は悪魔の烙印を押されます。それでは、人々の間の恐怖や憎しみを静めることはできません。」
「それは、我々の取るべき段階ではない。金持ちの中級階級が、チャン尚宮の周辺にいるのだ。彼女はその中の一人だからな。それがわからないのか?権力を維持するためには、そのすべての金が必要なのだ。だから何があろうと、お前はチャン尚宮を守らねばならん。それが、我々南人達が生き残るための唯一の道なのだ。この計画のすべての背後には、テビ様がいるのだ。我々はそれを探し出し、知らしめねばならん。」
「ですが、どのようにそれができると?今我々は、音変の原因すら掴めていないのですぞ。」
<ピョンギョン:編啓>
掃除をしながら様子を窺うトンイの肩を叩くヨンダル。
「ナウリ!驚かせないで下さい。幽霊でもないのに、どうしてそんなふうに脅かすんですか?」
「何を言ってるんだ?私はあっちからずっとお前を呼んでいたんだぞ。最近どうしたんだ?お前が箒を持って掃除をしているのを見るのは初めてだ(?)。昨日も今日も、どうしてそんなに妙なことをやってるんだ?本当に、何があったんだ?」
「ナウリ。本当はあなたに話があるんです。」
トンイから話を聞くヨンダル。
「何だと?ピョンギョン匠人が死んだ?それも、殺されただと?」
「ええ、本当なんです。私はこの目で見たんですから。でも、死体が消えてしまったんです。誰の仕業かわかりませんが、城の誰かがやったに違いありません。彼らは、城の中で私を無理やり捕まえたんです。」
「だが、トンイ。もしそれが本当なら、お前はこんなふうにここにいて大丈夫なのか?それは他のどこでもなく、城の中だったんだろう。それなら、彼らはまたお前を捕まえに来るかもしれないじゃないか。」
「たぶん、またそうするかもしれません。」
「おい、逃げなくちゃだめだ。いったいここで何をしているんだ?」
「私は無実なんですよ。どうして逃げなくちゃいけないんですか?ここに来るまでどれだけ大変だったか、わからないんですか?私は、また逃げるつもりはありません。」
「また?」とヨンダル。
「とにかく、もし私が今逃げたら、もっと怪しまれることになります。あの人達は、私がどこで働いているのかは知らないはずですが、もし私が逃げたら、“あの娘だ!”と彼らにわかってしまいます。そう言うんじゃありませんか?」
「あぁ、そう考えると、それも正しいな。ときどき、お前は実に素晴らしいことを考えるな。だが、どうしてそんな恐ろしいことに出くわしたんだ?昨日城は、音変のことで大騒ぎだった。あれは、本当に災いが起きるという前触れだったのだろうか。」
「たぶんそうじゃないと思います。あの音変、あれは天からの災いの凶兆ではなく、人が操った何かかもしれません。」
二人は一緒に、ピョンギョンの置いてある部屋に。
「本当にこんなことをしてもいいのか?俺は怖いぞ、トンイ。」
「少しは気にならないんですか?このピョンギョンです。これが、音変の背後にある原因かもしれないんですよ。ご存知のように、このピョンギョンは、他のすべての楽器の音を合わせる元になるものです。ですから、ピョンギョンが正しく調律されていないと、他のすべての楽器の旋律が壊れてしまうんです。だから、掌楽院は、このピョンギョンを神聖な物として扱っているんです。」
「もちろん、その通りだが…。」
「何者かが、チャン尚宮様を陥れるために、このピョンギョンを利用したんです。だから、彼らはピョンギョン匠人を殺したんじゃないんですか?」
そこにジュシクが現れます。
「お前達は、おとぎ話でも書いているのか!こっちへ来るんだ!」
そう言って、二人を部屋の外へ引きずり出すジュシク。
「トンイ!お前は本気でこんなことをするつもりか?お前は、悪影響を及ぼし続けているんだ。」
「ナウリ。悪影響って、どういうことですか?」
「私は、すべて聞いたのだ。一体何をしようとしているんだ?目を覚ませ。」
「本当に全部聞いたんですか?」とヨンダル。
「そうだ。私は裏庭でお前達のはなしを聞いていたのだ。最初は、お前達二人が色恋沙汰にでも陥ったのかと思ったのだが、話を聞いていると、ピョンギョン匠人が死んだとか、音変がどうだとか…。」
「ナウリ。それは全部本当なんです。私達、報告しなくてもいいんですか?もしピョンギョンが問題があるなら、そのときは…。」
「ピョンギョンだと?何て馬鹿なことを!お前は馬鹿な娘だ。お役人達は、目が見えないのか?我々がまず調べなくちゃいけないのは、ピョンギョンだ。そこに何も間違いがないか。その音色を調べたが、ちゃんとしていたぞ。」
「それは本当ですか?」とヨンダル。
「それじゃ、私がお前達に嘘を言っているというのか?」
「でも、ピョンギョン匠人を殺した人達は、それがチャン尚宮と関係があると話していました。それは、絶対に音変と何か関係があるに違いないんです。」とトンイ。
「そうか。たとえお前が匠人の死体を本当に見たと私達が信じたとしても…。だが、お前は死体が消えたと言ったのか?」
「はい。それも本当なんです。」
「それで、どうやってそれを話すことができると言うのだ?」
「それでも、義禁府のお役人に何かを見つけてもらうよう頼むことはできませんか?私は話も聞きましたし、目撃もしたんです。」
「馬鹿な娘だ!目を覚ましてちゃんとするんだ!私はこのように優しい人間だから、お前とこうして話をしているんだぞ。上のほうの高い地位の人達が、どうしてお前の話を聞くと言うんだ?彼らがお前のような賎婢の言葉を信じると思うのか?掌楽院でのお前の仕事ぶりを皆が褒めているからと言って、他の場所でもお前がよく扱われると思っているのか?目を覚ますんだ!お前は奴婢なんだぞ!奴婢!お前もだ。ちゃんとしろ!お前も、彼女を惑わすようなことを言うのは止めろ。デグムの稽古に行くんだ。お前が演奏で間違えているのを聞いたぞ。」
そう言って、立ち去るジュシク。
「私は大丈夫です。とにかく彼の言ったことは全部本当です。」とトンイ。
一人で歩きながら、トンイはジュシクの言葉を思い出します。
「上のほうにいる高い地位の役人達が、お前のような賎婢の言葉を聞いてくれるのか?誰がお前の話など信じるのだ?」
そして、ヨンギとの会話を思い出すトンイ。
「私の父さんは、彼は殺人の罪を着せられたんです、ナウリ。父さんは誤った人間として死んだんです。どうか私を助けてください。もし私を助けてくれたら…。」
「行くんだ!行け。お前を助けるのは、これが最後だ。私は、二度と罪人の子供を行かせることはしない。だから、二度と私の前に姿を見せるな。」
「そうよ。あの従事官だって私を信じなかったわ。父さんも兄さん、そして私。誰も私達を信じなかった。」と呟くトンイ。
「陛下がわざわざ出向いてくるというのか?」とヨンギ。
「はい。陛下は、今市中を視察していらしゃいますので、後ほどお見えになるそうです。ご自分で直接捕庁の役人に会いたいそうです。」
「何という名誉だ。近くで陛下のお顔を見られるなんて。嬉しくて震えが来ますよ、ナウリ!」
と喜ぶファン捕校に、ヨンギは言います。
「どうしてお前が震えるのだ?お前は、何が起こっているのかを全く理解しておらん。我々の役所が本当に機能できているのか、私には自信がないぞ。」
「一体何をおっしゃっているのか…。」と言うファン捕校に、
「お前はまったく。あんなことを言うなんて、お前はどこにいると思っているのだ?」とハン助手。
「私は、陛下にお会いできる者の中には、入れないのですか?」
「もちろんだめだ。私でさえその中には入れないのだぞ!」
現れたスクチョンに、説明する捕校。
「我々左捕庁は、このような噂を広げた者を捕まえる努力をしております。右捕庁は、穀物の価格の驚くべき高騰を沈静させるよう努力をいたしております。我々全員は、担当部署と共に、この問題の解決策を探しているところでございます。」
「大切なことは、人々の間の恐怖を落ち着かせることだ。それを正す努力をしてくれ。昨日私は、音変の原因を探し出すためにすべての議政を召集した。捕庁では、何か見つかったか?」
何も答えない捕庁の役人達。
「お前達の表情が、何もわからないことを物語っているな。義禁府、サアンブ、捕庁まで。全員が貝のように口を閉ざしてしまうのか。」
「このようなことを申し上げることをお許しください。義禁府と司憲府は、この件の調査において自分達の任務に怠慢であるように思われます。」
「怠慢だと?」
「はい。私は、この二つの組織が、掌楽院中を捜索したと聞きました。そこで彼らは過ちを犯したと考えます。今はもう、掌楽院ではなくそれ以外のところで何かを見つけるべきではないでしょうか?」
「もはや掌楽院ではないところで何かを探すべきか?お前の言い分は、もっともだ。それでは、我々が探すべきものは、一体何だ?話してみよ。我々が探すべきものは何だ?」
「お許しください。それについては…。」と口ごもる捕庁の役人。
「それはお前の考えではないのだな?その話をしたのは、誰なのだ?話せ。命令だ!」
「それは私の言葉でございます、陛下。」とヨンギ。
「そうか。で、お前の名前と階級は何だ?」
「私の名は、ソ・ヨンギでございます。私はしがない従事官でございます。」
「そうか、ソ従事官。どのような考えで、そんな話をしたのだ?」
「音変が最初に起こったとき、義禁府と司憲府は、掌楽院を捜索したと聞きました。ですが私は、別の側面も捜索しなければいけないと考えたのです。もしこれが、誰かによって巧みに操られたものであるなら、彼らは証拠を隠そうとしたはずです。ですから、決定的な証拠は、掌楽院の中にあるものではなく、そこから消えたものを探すべきなのです。」
「それで、そこから消えたものとは、一体何だ?」
「陛下。」とヨンギ。
彼は、別室でスクチョンに報告書を渡します。
「これは、市中のある場所での見回りの日報です。それをご覧になれば、ある者がサマク山で、ピョンギョン匠人の死体を発見したことがわかります。ですが、我々が現場に駆けつけたときには、死体はなくなっていたのです。そして、捕校もそれを報告しませんでした。」
「それで、お前はどのようにして、このことを知ったのだ?」
「この僕は、毎日見回りの日報を確認しております。」
「それはかなりの数であろうが、それを全部と言うことか?」
「それは誤りの報告かもしれませんし、たとえそれが本当だと確認されたとしても、何の関連もないかもしれません。ですが…。」
「だが、もしこれが本当にあの事件と関連があるとしたら、我々の見つけた唯一の証拠となるはずだ。」
「はい、その通りでございます。陛下。」
「これを報告した人物を探し、この件を徹底的に調査するのだ。もしこれが本当なら、死体は必ずサマク山のどこかにあるはずだ。ちょっと待て。ソ従事官と言ったが、お前は先のソ顧問の息子なのか?」
「はい、さようでございます。陛下。」
こうしてサマク山の捜索が始まります。
「草の葉一枚、石ころひとつ見逃してはならんぞ!」
そこに駆けつけたハン助手に、ヨンギは、「で、死体の報告をした人物は、誰だったのだ?」と。
「はい、それなんですが、見つけるのが難しいようです。」
「彼らが言うには、見つけたのは20歳そこそこの娘だそうで、彼らはいたずらだと考えたので、彼女が誰なのかも聞かなかったそうなんです。」とファン捕校。
「死体を発見したのは、娘なのか?」とヨンギ。
「はい。」とファン捕校。
トンイを探すジュシクに、ヨンダルは言います。
「トンイですが、私が彼女を用足しに行かせました。」
「用足し?何のだ?」
「私が、家に譜面を忘れてきたので、彼女を取りに行かせたのです。」
「本当か?死体だとか何とか…、彼女はそれを調べに行ったんじゃないだろうな?」
「もちろんです。それはもう終わった話でしょう?」
「トンイは、本当に頑固な娘だ。見えていても心配だし、見えなくても心配させられるんだ。」
トンイの言葉を思い出すヨンダル。
「手伝ってください、ナウリ。私はただ行って、ちょっとピョンギョン匠人の家を見てくるだけですから。」
「トンイ、頼むから止めてくれ。」
「人が死んでるんです。もしこれが仕組まれたことなら、チャン尚宮様は濡れ衣を着せられているんです。」
「チャン尚宮様が、誤って疑われようと何だろうと、それがお前と何の関係があるんだ?」
「関係あるんです!確かではありませんが、彼女は私が捜し求めていた女官かもしれないんです。」
「女官?つまり、お前が小さい頃、優しくして貰ったというあの人なのか?」
「はい。だから、私はもう一度チャン尚宮様にお会いしないといけないんです。私が6年前に会った女官かどうかを、確認する必要があるんです。」
ピョンギョン匠人の家を探すトンイ。
「ちょっとお聞きしますが、鋳鐘所のピョンギョン匠人の家はどこですか?」
「あの角を曲がったところに見える家だ。」
礼を言ってその家の前に行ったトンイは、男達が家から出て来るのを目撃します。
「すべて探し出したか?」と男。
「あっ、あの人達は…。」と彼らの後をつけるトンイ。
一軒の屋敷の前で、荷物を渡そうとしてそれをこぼす男。
「捕庁が、昨夜の事件を捜査している。あの場所を徹底的に調べて、何も痕跡が残っていなければ、ここに戌の刻までに戻って来い。全員船で町から出るんだ。」
男達が去った跡を調べるトンイ。
彼女は、あの小屋にあったものと同じ小さな石を見つけます。
急に馬を止めたスクチョンは、「馬を戻せ。もう一ヶ所寄るところがある。」と。
「陛下。もう夜も遅うございます。城へ戻られたほうがよろしいかと存じますが…。」
「戻ったところで、眠れるとは思えん。」とスクチョン。
「ですが、陛下。」
「城へ戻る途中で、ちょっと寄り道をするだけだ。そう長居をするつもりはない。文句を言うな。」
閉じ込められた小屋に戻ったトンイ。
「確かに、彼らはこの近くに何かを落としたはずだわ。」
そう言って彼女が小屋の中を探し始めた時、スクチョンがそこに入って来ます。
慌てて隠れるトンイ。
「ここが、死体が発見された現場なのか?」とスクチョン。
「はい。」
「本当に何も残されてはおらんな。私はここにいるから、お前達は外で何か探してこい。」
小屋の中を探し始めたスクチョンも、トンイと同じ石を見つけます。
「これは、巌塩のようだが…?」
いきなり襲われる外の見張り。
「外で何が起きたのだ?」とスクチョン。
そこに現れたイングクの手の者達は、「こいつらは何者だ?」と。
慌てて隠れようとしたスクチョンは、トンイを見て驚きます。
「静かに!何をしているの?早く隠れて!」とスクチョンを物陰に引っ張り込むトンイ。
「おい!誰か来る。すぐ外に出るんだ!」と男達。
「あなたはどなたですか?ナウリ。」とトンイ。
「何だと?」とスクチョン。
「こんな夜更けにここを探っているなんて、一体誰なんですか?」
「それなら、お前は誰なんだ?」とスクチョン。
そのとき戻ってきたスクチョンの部下とイングクの手下が戦いを始めます。
「今です。行きましょう。」とスクチョンに言うトンイ。
「何が起こっているのだ?」
「死にたいんですか?急いで私について来て。」
トンイは、スクチョンの手を取り、争う男達の横をすり抜けていきます。
逃げる途中で座り込むスクチョンに、
「もうちょっと急ぐことはできませんか?こんなことでは、捕まってしまいますよ、ナウリ!」
「ちょっと休ませてくれ。私は今まで走ったことがないんだ。」
「何ですって?今までに走ったことがないんですか?いくらあなたが両班だとしても、走ったことがないだなんて…。」
「もう十分じゃないのか。まだ遠くまで来ていないのか?」
「もう十分ですって?何を言ってるんですか?まだちょっと降りただけですよ、ナウリ。」
「私はもう一歩も動けん。一体全体、これはどういうことなのだ?謀反(ヨンモ?)なのか?」
「ヨンモですか?それは、人が王様を殺すときに使う言葉ですよ。」
「ところで、お前は一体誰なんだ?耳が聞こえんのか?今頃こんなところをうろついているお前の仕事は何だ?」
「申し訳ありませんが、それは私のほうがあなたに聞きたい質問です。あなたは一体…。あっ、これは私が探していたものです!これをどこで見つけたんですか?さっきまでいたあの小屋で見つけたんですか?」
「どうしてそれを私に聞くのじゃ?」
「ほら!」と自分の着物から、同じ巌塩を取り出して見せるトンイ。
「これは、同じ巌塩ではないか?」
「あなた、これが何だか知ってるんですか?」
「これは、アミョウンと呼ばれる塩の岩石だ。ちょっと見ると石のようだが、それは塩でできているのだ。だから水の中に落としたら、それは溶けるのだ。中国から来た大変珍しい物なのだが、どうしてそれがここに…?」
「それで、よくわからないんですが…。これは死体の傍にあって、あの人達はそれを隠そうとしていました。だから、これはとっても重要なものに違いありません。あそうそう、とにかく遠くへ行かなくちゃ。急いでください、ナウリ!」
「ちょっと待て!お前は死体と言ったのか?」
「えっ?はい。」
「ひょっとして、ピョンギョン匠人の死体を見たというのは、お前のことなのか?」
「どうしてナウリがそれをご存知なんですか?ナウリは、どなたなんですか?ひょっとして…、お城のお役人(宮官)なんですか?」
「えっ?そうだ。そうなんだ、私は、漢城府の判官だ。昨夜、ここで死体が見つかったというので、調べに出向いて来たのだ。だから、私に話せ。一体昨夜ここで何があったのだ?そして、この石はどこから出てきたのだ?」
「もし私がお話したら、私の言うことを信じてくださいますか?私は、掌楽院の賎婢なんです。そんな娘の言葉を信じることができますか?」
頷くスクチョン。
イングクに報告をする彼の部下。
「何だと?サマク山の小屋が攻撃されただと?」
「はい。幸いなんとかことを処理しましたが、捕庁がサマク山を捜索しているので、我々は死体を移動することができませんでした。」
「死体。お前は間違いなく、安全な場所に隠したのか?」
「どうかご心配なく。決して見つるはずはありません。」
「彼らに何も見つけさせてはならん。髪の毛一本であろうとも。」
ソンミョンに報告をするチョン尚宮。
「捕庁は、山をくまなく捜索しておりますが、今のところ何もわかっていないようです。」
「謎を解く何らかの証拠が、まもなく見つかるはず…。私はとても心配です。」とインヒョン。
「これが、災いの訪れる凶兆であることははっきりしている。一体どのようにして、その証拠を見つけると言うのだ?」
「ですが、オマ?媽媽!」
「チャン尚宮は、また城から追い出されるべきなのだ。それが天のご意志なのだ!」
オクチョンの部屋を訪ねたテソクとユン。
「もし何も見つからなければ、あなたにとっての機会はありません。」
「そうなるのでしょう。事件は、雪だるまのように大きくなってしまいました。」
「そのようなことを安易に言っている場合ではありませんぞ。」
「私がのんびり構えているように見えますか?そう見えるのなら、嬉しいことですが。」
スクチョンを案内するトンイ。
「あそこです。あそこが、男達が入っていった場所なんです。もうすぐ彼らが集まる時間です。それから出発するって言っていました。もうすぐやって来るはずです。私はここを見張っていますから、ナウリは捕校を呼んできてください。」
「お前一人でか?」
「はい。私はここで彼らを引き止めていますから、早く行って下さい!」
「だが、お前は娘だ。どうやって彼らをここに引き止めていられるのだ?」
「これを言うのはちょっと恥ずかしいんですが、人は私のことをプンサン(豊山)と呼ぶんです。プンサンケですよ、一度何かに噛み付いたら、決して離さないんです。だから、早く行ってください!こんなことで時間を無駄にしていいたら、彼らを捕まえられなくなってしまいます。急いで!」
トンイの言うとおりにするスクチョン。
屋敷の中を覗いたトンイは、「あっ、だめよ。証拠が消されるわ。」と塀をよじ登ろうと。
そこへ戻ってきたスクチョン。
「お前は周りをよく見るべきだったのだ。お前を信用するように言ったのに、これは何だ?」
「どうして戻って来たんですか?お役人はどうしたんですか?」
「それは心配ない。私は通りすがりの男に私の伝言を頼んだのだ。」
「通りすがりの人に?」と呆れるトンイ。
「そうだ。どうした?」
「通りすがりの人にですか?」
「そうだ。」
外に出てきたヨンギは、「誰か、私を探しているのか?」と。
「はい、ナウリ。ここにいる男です。」とハン。
男は、「これを見つけました。」と袋をヨンギに差し出します。
「これは、陛下が軍隊を呼ぶときにお使いになる発兵符だ。どうしてお前がこれを持っているのだ?」
「それが…、あるナウリがそれを私に寄越したんです。そして捕庁の従事官に伝言を言ったんです。」
「早く申せ!陛下は何と言われたのだ?」
トンイはスクチョンに言います。
「ここが塀が一番低いようだわ。」
「そうだ、そう見える。」
「どうしてあなたは、塀を登らないんですか?」
「お前は、私にこの塀を登れと言っているのか?この塀を越えろと?」
「それじゃ、他に誰がそれを登るんですか?」
「私は、今まで一度も塀をよじ登ったことなどないのだ。」
「えぇっ?他のナウリは、儒教の勉強を嫌って、塀をよじ登ったりいろいろするのに。あなたは何をしていたんですか?」
「私がいたところは、塀はよじ登るにはあまりにも高過ぎたのだ。」
「そうですか。そうだと思いました。」と呆れるトンイ。
彼女は、「私が登ります。かがんでください。」とスクチョンに言います。
「何?かがむ?お前は私にかがめと言っているのか?私は今まで、一度もそんなことをしたことがない。」
「登るか、かがむか。ひとつ選んでください。」
「いいか、私は…。」とスクチョン。
「こんなふうに時間を無駄にしていたら、証拠をすべて失くしてしまいますよ。目の前に犯人がいるのに、どうしてあなたはかがむことを嫌がったりしているんですか?ナウリ!」
「わかった。やろう。」とあたりを見回すスクチョン。
「もしやるつもりがあるのなら、ちょっと急いでくれませんか?」
「わかった。」と言うスクチョンの背中を踏んで、塀をよじ登るトンイ。
「ナウリ。上に上げて!」
こうして二人は屋敷の中へ。
庭の中に転がる荷物を見たトンイは、
「あれだわ。まだ捨ててなかったんです。私が取って来ます。」
「待て!私が取って来よう。」
「私が自分でやりますよ。」
「私がやると言っただろう!お前は女で、私は男だ!こういうことは、男がやるべきことだ。」
そう言って荷物を取りに言ったスクチョンは、それを落としてしまいます。
「そこにいるのは誰だ?」と走ってくる男。
「脇へどくのだ!」とスクチョン。そして、
「お前を生かしておくわけにはいかんが、今そこをどけば、残酷な死罪からお前を救ってやるぞ。」
「何だと?」
「無礼者!私が誰だかわからんのか?」
男は構わず刀を抜きます。
「お前は耳が聞こえんのか?私は、そこをどけと言わなかったか?」
男に石をぶつけスクチョンを助けるトンイ。
「何をしているんですか?急いで!」
急いで逃げるトンイとスクチョン。
逃げ場を失ったスクチョンは、拾ってきた石をトンイに渡します。
「これを持っていろ。」
「あなたはどうなさるんですか?」
「私が彼らをおびき寄せる。お前はここに隠れて、それから逃げるのだ。わかったか?」
「そんなことできません。一緒に行きます。私達は一緒にやって来たでしょう。どうして私だけ逃げろなんて言えるんですか?」
「若いのに、どうしてそんなに頑固なのだ?」
そこに男達がやって来ます。
刀を構えるスクチョン。
「まさか、刀の闘いは初めてじゃありませんよね。そうじゃないと言って下さい!」とトンイ。
「前に刀を持ったことはあるが、本当の闘いは私にも初めてだ。」
「えぇっ?あなたは・・・捕庁?の役人だというのに、闘えないんですか?」
「一体何をやっているんだ?どうしてアミョン巌塩を盗もうとしているんだ?」と男。
刀を振りまわすスクチョン。
「もし私が負けたら、走って逃げるんだぞ!これは王の命令だ!」
と言うスクチョンの言葉に驚くトンイ。スクチョンは、男達に言います。
「悪党共!お前達は、自分が何をしているのかわかっているのか?私は、この国の王だ!お前達が、刀を向けている相手は、この国の王なのだぞ!」
言葉を失うトンイ。
第7話に続く!
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