秘密 비밀 Secret
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第7話 10月16日 12.4%(TNmS全国) 15.1%(AGB全国)
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OST第3弾 김보경 (Kim Bo Kyung) - 그때로 가고싶다 (Want to Go Back in Time)
いまだ何一つ秘密が明かされないまま、第7話まできました。
視聴率も上昇を続け、とうとう15%超え!
それと比例するように主演4人の演技にもどんどん熱が入ってきているように感じます。
面白いのは、登場人物全員の心情が揺れ動き、不安を感じていること。
ミニョク、ドフン、セヨン、ユジョンはもちろん、
チョ会長やファン女史、グァンミン、ドフンの両親にいたるまで、
平穏な日々を過ごしているように見える人物は一人も見当たらないのです。
そのそれぞれが抱える大小様々の不安が、こちらまで伝わって、
謎を秘めたストーリーに、さらなる緊張感を加味しているような気がします。
心理描写ということだけでも、実によくできた脚本、演出、演技…。
その不安の大きい者から順に崩れていくということなのか、
まずドフンが大きく変わり始めました。
これまでのドフンは既に見当たらず、開き直ったような彼の姿…。
ひき逃げ事故を起こした張本人ですから、その不安は計り知れないものがあるのでしょうけれど、
自分の身の程を痛いほどわかっている彼が、正義を捨てて暗い世界に入り込んでしまいました。
そして、ミニョクに対抗心を燃やし、セヨンに近づき始めて…。
一体彼は、何を思いながら先の人生を生き抜くつもりなのか…。
今は、地味な印象だったドフンに一番興味が湧きつつあります。
そして、あれほどプライドの高かったセヨンも、人前で嫉妬心をむき出しにするほどの変化。
それも、セヨンにとって遥かに格下と思えるはずのユジョンに対して…。
何をしてもミニョクの心をつかめない不安が、彼女の何かを壊し始めたということなのでしょう。
その隙間に入り込みつつあるドフンと彼女の関係は、どうなっていくのでしょうか。
自分にとって命にも代えがたいほど大切な人を失ったミニョクとユジョンが、
こうしてみると一番変わっていないことが、何とも皮肉なこと。
これからもますます目が離せない展開になるはず、
第8話が楽しみでなりませんワ^^。
第7話あらすじ!
ユジョンを診察した医師は、
疲労からか食事もちゃんとしておらず衰弱している、今は安静が必要と…。
そんなユジョンを見つめながら、
「お前がこんなふうじゃ、面白くないだろ。起きろ、しっかりしろ。」とミニョクは呟く。
その瞬間、うっすらと目を開けるユジョン、慌ててティッシュで顔を覆うミニョク…。
病室を出てグァンスの待つ車に戻ったミニョクは、苛立たしそうに呟く。
「嫌になる、まったく…。俺のせいで女が死ぬのはもう見たくないのに…。」
「社長のせいでは…。」
「返事するな!」
出かける支度をするドフンに、言い争う両親の声が聞こえてくる。
「いくら頼まれたからって、そこまでする必要があるの?
稼ぎもない人に親切するから、私ばかりが苦労するのよ。」
「インスクが他人か?私の妹じゃないか…。」
ドフンは二人に言う。
「検事は、仕事ばかり多くて給料は上がらない。辞めましょうか?
弁護士事務所を任せてくれる女性とでも結婚したほうがいいですか?」
「それなら、私が捜そうか?」と喜ぶ母親を怒鳴りつけた父親は、ドフンに言う。
「いい暮らしがしたいからって、金持ちの奴らのためにゴミみたいな仕事がしたいのか?
力のない不当な扱いを受ける人たちのために、検事になれと言ったんだ。」
「僕の能力の限界なんです。」
「だからって諦めるのか?辛いからって諦めてたら、何もできない。」
その言葉に、ドフンは突然声を荒げる。
「それじゃアボジはどうなんですか?
アボジが諦めた人生、そのせいで、僕はわき目もふらずに生きてきました。
アボジの叶えられなかった夢を、代わりに成し遂げるために…。
そのために、僕がどれほど我慢してきたかわかっていますか?
でもこのありさまを見てください。たかが魚のことで言い争って…。
僕は、オモニが考えているような立派な検事じゃありません。
アボジがさせたかった正義の検事…、僕の力じゃどうしようもないんです。」
セヨンの話を聞いたチョ会長は、「ホテル事業を軽く見てはいけない。」と。
「軽く考えていたら、こんなことはお願いしませんわ。
他人は、私が気楽に絵ばかり描いていると思っているかもしれませんが、
私は父の代わりに、他人に笑顔を振りまいているんです。
顧客を扱うために最良の教育も受けました。
ミニョクが所有する14.2%で、Kホテルを維持するのは難しいでしょう。
私は、この家の一員になる人間です。K建設のホテル株を私に譲ってくれませんか?」
帰宅したミニョクは、父親からホテルの株を受け取るそうだがとセヨンに言う。
「当然でしょ!私たちの結婚はビジネスなんだから…。」
「それと、あの日のことは…。」
「あの日のことって…?
私が寝ないであなたのために歌の練習をしたのに、聞かずに出て行ったことかしら…、
それとも、安っぽい指輪で私に結婚してくれって頼んだこと…、
そうでなければ、自分が愛した女性を殺した人を連れてきて、
私の隣に座らせたこと?」
返事をせずその場を去ろうとするミニョクを止め、セヨンは言葉を続ける。
「聞いてよ!私は考えたし理解しようともしたわ。
ミニョクが死んだら、私はあなたと同じことをするかどうか…。
しばらくは泣いたり怒ったりするでしょうけど、何年経ってもこんなことをするのは執着よ。」
「もう止めろ!」
「あなたにとっても死んだ女性にとっても、無意味な執着…。」
「止めろと言ったんだ。」
「そこまでやれば、死んだソ・ジヒ、その女性もあなたの気持ちをわかってくれるはずよ。
だから、もう止めなさい!他人に八つ当たりするのは…。
カン・ユジョンという女の人にあなたがしていること…。
力のない女性に復讐して、ソ・ジヒがあなたの愛に感動し、感謝すると思ってるの?」
セヨンに掴みかかるミニョクに、
「そうよ、怒りも悲しみも、私にぶつけなさいよ!」とセヨン…。
セヨンは、大人しくなったミニョクに書架から1冊の本取り差し出す。
「読みなさい。愛のために始めた復讐が、どう終わるのか…。」
床に落ちる本、立ち去るセヨン…、本のタイトルは「嵐が丘」。
退院し、治療費の領収書のサインを見つめるユジョン…。
そして、ユジョンは刑務所仲間のタンパルのところへ行く。
「ちょうどよかったわ。明日一緒に引っ越しだよ。」と笑顔で迎えるタンパル…。
タンパルは、食事をしながら息子の病気のことを話す。
「ひどい病気なんだ。長い病名だから覚えられないけど、
母親からの遺伝だってさ。助けなきゃ…、何があろうと…。」
「そうよ、オンニ。力を出して。病気でも、傍にいられるだけでも嬉しいことよ。
そんな顔しないで。サンのことで悲しまないって約束したの。
来てくれて、私を幸せにしてくれたことを感謝してるわ。
これからは、そう考えることにしたの。そうすれば生きられるでしょ。」
「悪かったわ。サンとあんたがしっかり抱き合っているのを見たとき、
自分の息子を思い出して…。」
涙をこらえ食事する二人…。
職探しを始めるドフン…、監察部の調べを受けた彼に道は険しい。
一方ユジョンは、ミニョクに会いにホテルに…。
フロントに立つユジョンの姿に、慌てて物陰に隠れるミニョクだが、結局見つかって…。
「これを受け取ったんです。私の借金が社長のところへって、どうなってるんですか?」
そこにセヨンが…。
「君が俺に支払うってことじゃないか。理解できないのか?
店の周りのハエを追い払うのに、苦労したんだ。」
「必ずお返しします。」
「何してるの?2時の約束に遅れるわ。」とセヨンに促されたミニョクに、
ユジョンは、メモを差し出し、
「必ず返しますから。逃げたりしません。私の連絡先です。必ずお返しします!
だから、あの店、あの店だけはそのまま…。」と。
「あのパン屋が、そんなに大切だと言うのか?」
「はい…。」
「だから、手に入れたんだ。壊すために…。
言っただろ。あんなボロ屋、お前が俺から奪ったものに比べたらなんでもないって。」
そこで、セヨンが口を挟む。
「ちょっと…。あなたとミニョクの関係がどんなものか知ってるわ。
それなのに、またここまで会いに来たの?」
「君には関係ない。」とミニョク。
「私はあなたと結婚する人間よ。この前は手術費、今度は借金…。
厚かましいのか恥知らずなのか…。この女を追い出しなさい、今すぐ!」
グァンスに外に連れ出されるユジョン…。
画廊で絵を見つめるドフン…、そこにセヨンが。
「もう私に会いたくなさそうだったのに、どうしてここに?」
「わかりません、僕にもどうしてここに来たのか…。
ただ、他の世界を見たかったんです。自分の世界があまりにも息苦しくて…。」
「検事を辞めたそうね。」
「絵を見て歩く時間もありませんでした。あの頃は、法律書を1冊でも多く読み、
人に遅れまいと奮闘してばかりで…。
今やっと、なぜ人が絵を見ることに時間を割くのか、分かったような気がします。」
「それで、どんな印象を…?」
「できることなら、そこに行きたいです。」
「満足だわ。誤りを何度も塗り直しているうちに、
最初に何を描きたかったのか思い出せなくなる。
そんなとき、ある人は勇敢にキャンバスを変えるけど、
それもなかなかできないわ、愚かなことだけど。」
「愚かじゃなくて当然のことでしょう。
過ちを正すために努力し、その費やした時間を惜しむのが人間じゃありませんか。」
「ドフンさんのことでしょう?ドフンさんは、嘘が下手ね。」
町を歩いていたユジョンは、ヘジンを見つけすぐあとを追うが、
自転車の女性をぶつかり、見失ってしまう。
どこかを痛めた様子のその女性の代わりに、荷台の荷物を届けると申し出るユジョン…。
そこに警官が…、慌てて逃げ出す女性。
ユジョンは、荷台にあった違法なチラシのことで警察で取り調べを受けることになるが、
その刑事は、ジヒのひき逃げ事件の担当刑事だった。
「俺を知っているだろ。ひき逃げで、子供が死んだ女だろ?
どうしてこんなことを…、まったく。」
「私じゃないんです。」
「そんなの信じられるか?身元保証人はいるのか?」
画廊を出て、セヨンに礼を言うドフン、
セヨンは、友人と酒を飲むからと彼を誘う。
そこに、「誰なの?もうミニョクを裏切ってるの?」と、その女友達が…。
「そうよ!あなたたちが思っているとおりよ。噂を広めてくれる?」とセヨン。
「そうは見えないけど…。」と言う友人に、今度はドフンが、
「そうなんです。セヨンさんがそう考えているなら…。」
思いがけない言葉に驚くセヨン、ドフンは慌ててその場を去ろうとするが、
友人たちに引き留められ、結局一緒に酒の席へ。
ドフンの仕事を聞く友人に、
「何をしていると思う?最近まで検事だったけど、無職よ。」
「どうやって知り合ったの?」
「4年ほど前だったか、黒い服に赤いヒール…、階段で酔って怒って叫んでいました。
そして僕を見て、楽しかった?って言ったんです。
そうでしょ、僕たちの最初の出会い…。」
「それを覚えてたの?」
「酒を飲んでいましたけど…。」
友人と酒を飲むミニョク…。
「今度の国際フォーラムは、シンアホテルになったそうだな。
セヨンさんがやっちゃいけないことじゃないか?」
「セヨンのしたことじゃない。」
「何だ、もうワイフを庇うのか?」
「おい、お前友達いないだろ?だが、セヨンと結婚するべきなのか…。」
「またそれか…。自分の立場を守りたいなら、セヨンによくすることだ。
そうしないのなら、うちの家で彼女を貰っていいか?
結婚しろって言われてるんだ。セヨンなら大歓迎さ。」
「気でも狂ったのか?絶対にだめだ。俺やお前よりずっといい男でなきゃ…。
はっきり警告しておくぞ。彼女に手を出すな!」
友人が出て行った後、ポケットからユジョンの連絡先のメモを見つけたミニョクは、
それを燃やそうとするが、慌ててその火を消す。
「借金を回収しなくちゃ…。」と呟きながら、ミニョクは携帯にそれを登録する。
カン・ユジョンと書き始めた文字を、代理と書き直して…。
友人はいなくなり、セヨンと二人酒を飲むドフン…。
「助けてあげたい女性がいます。いや、助けたかったんです。
でも、できませんでした。遅すぎたんです。
セヨンさんを見ていると、その女性を思い出すんです。」
「私が、助けが必要な人間に見えるの?」
「違うんですか?どんなに噂を広めても、関心のない人の耳には入りません…。」
そこに、ユジョンからドフンに電話が…。
ドフンと一緒に警察を出て来るユジョン…。
「オッパ、ありがとう。そしてごめんなさい。他に連絡する人がいなくて…。」
「僕の好意を断って、チョ・ミニョクにまで助けてもらって、それでこんなことをするのか?」
ドフンは、1枚の名刺をユジョンに渡す。
「前科者の更生プログラムを運営する団体だ。仕事も紹介してくれるだろう。
別れようと言ったのは君だ。二度とこんなことで連絡しないでくれ。」
バス停にぼんやり座るユジョン、そこに酔ったミニョクから迎えに来いと電話がかかってくる。
やって来たユジョンに、「代理!」と車のカギを投げるミニョク…。
「運転できないんです。免許は取り消されたので…。」
「あぁ、そうだった。引き逃げしたんだったな。それで、何しに来た?」
「お酒をたくさん飲んでいるようでしたから、何かあったらと思って…。」
「心配だったからか…。人の心配する時間があるなら、ちゃんとやってるんだな。」
「代行呼びますから。」と言うユジョンから、鍵を取り上げるミニョク…。
必死で彼を止めるユジョンの前で、ミニョクはそのまま眠り込んでしまう。
仕方なくミニョクを家に連れて帰るユジョン…。
翌朝、何も覚えておらず慌てるミニョクに、ユジョンは事情を説明する。
食事を勧めながら、借金返済計画を彼に見せるユジョン。
それに構わず食事を口に詰め込んだミニョクはのどを詰まらせて…。
思わず微笑むユジョンに、
「笑うな、俺の前で笑うな。」とミニョク。
そのまま外に飛び出したミニョクを追いかけ、財布を差し出すユジョン…。
「これ…。携帯は昨日の車の中にあります。」
奪うようにそれを取り上げ、
「お前に借りはないぞ。借金から差し引くから…。」とミニョク。
意を決したようにチョ会長の屋敷を見上げるドフン…。
自分の申し出を断った人間に会いたくないと言うチョ会長に、
ドフンは、カバンから分厚い書類を差し出す。
「Kグループが、これほど絵画に興味があるとは知りませんでした。
K文化財団は、毎年決まった時期に、新人の作品を高額で買っています。
シンアギャラリーが主要な取引先で、数億ものコミッションが…。
これは、私が2年間で集めたものです。シン議員との関係もよく知っています。
…、今度は検察から逃れることはできません。」
「それを持っていて、なぜ私のところに来たんだ?」とチョ会長。
「私に、もう一度機会をください。」
「その理由は何だ?」
「会長を二度と車いすに乗せることはありません。」
帰りがけ、グァンミンはドフンに訊ねる。
「突然戻って来た理由はなんですか?」
「ご心配なく、先輩の席を奪うつもりはありません。Kグループの最高に登り詰めます。」
「いい両親を持ちながら、仕事もせずすべてを享受する人を見てきました。
私は、アン検事のような後輩が勝ち抜くのを見たいのです。」
ここで、グァンミンはがらりと口調を変える。
「だが、よく聞けよ。会長が最高にしたいのは、ミニョクだけだ。
お前はチョ・ミニョクになることはできない。どんなに頑張ったところで、
いい飼い犬の一匹になるだけだ。私は会長と違って、
自分の信念をきれいさっぱり捨ててしまう人間なんか、信じないんだ。」
そんな二人の会話を聞き、笑みを浮かべるミニョク…。
タンパルと一緒に、刑務所仲間のサンドラとの再会を喜ぶユジョン。
彼女の仕事は、偽ブランド品の売買…。
会議に出席しながらも、なぜか集中できないミニョク…。
議題は国際フォーラムのホテル入札のこと、彼に代わってセヨンが対応を…。
携帯をいじっていたニョクは間違えてユジョンへの通話ボタンを…、彼女の声が会議室に響き渡る。
皆の視線を浴び、慌てて電話を切るミニョク…。
腕時計を取り替え、セヨンに会いに行くドフン。
歩き出した二人の前に、ミニョクが現れる。
「シン・セヨン!何だ、チングに会うってこれだったのか?」
「あることで、僕がセヨンさんに祝っていただきたかったんです。」
「チングに会うのに、あなたの許しが必要なの?」とセヨン。
「行きましょう、車が来てますから。」と言うドフンに、
「僕もチングじゃないですか。一緒に祝っちゃいけませんか?」とミニョク。
セヨンのアトリエ、二人の男を見つめながら料理を作るセヨン…。
ミニョクとドフンは、座ってワインを飲んでいる。
「本当のチングに間違いない、セヨンがここに呼んだのを見ると…。」
「私が頼んだんです。セヨンさんの絵を見る機会がないので…。」
「思ったより図々しいんですね、アン検事。
あぁ、もう検事じゃないんでしたね。
うちの会社に入るのは大変なのに、すごい才能だ。」
「ありがとうございます。」
「それに見合う女性に会う必要がありますね。」
「いい女性を紹介してください。セヨンさんのような方、いませんか?」
「セヨンは、私の婚約者です。Kグループで仕事をする以上、あなたの上司です。
敬意を持ってください。アン・ドフンさんのような人が会える女性じゃないでしょう。」
「そこまでわかっているのなら、なぜそのように接してあげないんですか?
おっしゃる通り、セヨンさんはあなたにあんなふうに扱われるべき方ではありません。」
「セヨンと私は、あんたに軽々しく言われるような関係じゃないんだ。」
「軽々しく口にしているのは、チョ・ミニョクさんでしょう。
セヨンさんは、あなたにふさわしくないから奪いたくなるほどの方です。」
「一緒に座ってワインを飲んでいるからって、あなたと同じレベルだということではない。
どんな理由でうちの会社に来たとしても、あなたは常に私の下で、それは変わることはない。
ちょっと丁重に扱われたからって、こんなことをしていいわけじゃないだろ?」
「ご両親のお蔭で持て囃されていること、恥ずかしくはありませんか?」
ドフンの言葉に大きな声をあげるミニョク…。
「ミニョク、喧嘩しに来たの?」とセヨン。
「聞いてなかったのか?」と言うミニョクに、
「大丈夫です。彼は間違ったことは言ってません。」とドフン。
「私が大丈夫じゃないわ。私のお客様よ。彼を不愉快にさせて欲しくないわ。」
セヨンは、手料理をテーブルに置く。
「料理するのか?」とミニョク。
「たまに…。」
「俺には一度も作ったことがないじゃないか。」
「そうして欲しいって言ったことないじゃない。」
料理を口に運び、「美味しいですよ。」とドフン。
ミニョクは、ホークを投げ捨て家を出ていく。
大きくため息をつくセヨン…。
「チョ・ミニョクさんは、セヨンさんに気持ちがあるようには見えません。」
「ドフンさん、演技が上手なのね。嘘は下手だと思ってたのに…。
奪いたい女性ですって?」
「嘘じゃありません。ドラマの主人公たちが、なぜ実際に恋に落ちて結婚するのか
わかりますよ。役に没頭していると、そんな気持ちになるようです。」
ミニョクは、ユジョンの仕事場に来ていた。
彼女の返済メモに文句をつけるミニョク…。
「ふざけてるのか?30年?こんな額の金のために、30年もお前を見てなきゃいけないのか?」
「私には大金なんです。一生懸命働きますから、数年は減らせるはずです…。」
「数年?嫌だね。恋人がいるんだろ?そいつに頼めよ。
何だ、捨てられたのか?当然だ。ひき逃げをするような女を恋人にする男がいるかよ。」
「そんな人じゃありません。」
「違うって…、一目見りゃわかる。すごいやつだと思っていたんだろうが、
結婚話が持ち上がってから取り消したんだろ。」
「そんなんじゃありません!私は、前科者で借金もありますけど、
それで別れたんじゃないんです。
オッパは、社長さんが言うようなつまらない人じゃないんです。
別れた後も、私がバカなことをしたとき、病院へ連れていってくれた人です。
夜中ずっと一緒にいてくれても、私が悪いと思うからと、
黙って行ってしまうような人なんです。だから、何でもわかったようなこと言わないでください。」
「おい、それは…。」と言いかけて止めてしまうミニョク…。
引き出しからドフンとユジョンの写真を取り出し、それを手で握りつぶすミニョク…。
「アン・ドフン、そんなにすごいのか?」
ドフンは、両親の前に通帳を差し出す。
「これまでに貯めた金と退職金です。」
「退職金?」と驚く母…。
「Kグループの法務部に入ったんです。給料もいいんです。」
「公務を辞めることにしたのか?」と父。
「はい、夢を諦めたのではなく、諦めないよう決めたことです。」
「シンアプラザに店が開きますから、自分で見に行ってください。」
「店?」と驚く両親に、ドフンはこれまでの恩返しをしたいのだと話す。
買い物をしながらあれこれ言う母フォン女史に、
「そういうことを言うオンマって、継母みたい…。」とミンジェ。
その言葉に、一瞬顔色を変えるフォン女史だが、
「オンマが、ミンジェの好きなバッグを選んでくれる人を呼んであげるわ。」と…。
こうして、ユジョンたちがチョ会長に屋敷にやって来る。
「私にイミテーションのバッグを買わせたいのかしら…。」と言うミンジェを煽てるミランダ。
「それでも…。」
と、そこにフォン女史が…。
ユジョンは慌てて下を向くが、フォン女史と顔見知りのミランダに挨拶するように言われ…。
別室にユジョンを呼び出すフォン女史…。
「私がわかるでしょ?何を考えてここに来たの?」
「そうじゃなくて…。」
「厚かましいアガシね!この前は指輪を売り、今度は屋敷に入り込むなんて…。
大人しそうな顔をして、やることは女狐ね。ミニョクの趣味も本当に変わってるわ。」
そこにミニョクが現れる。
「何をやってるんですか?」
「ミニョク、まだこの女と会ってるの?」
「違います!社長とはそういう関係じゃ…」と言うユジョンに、代わり
「この女はどんな女なんです?」とミニョク。
「それを私に言わせるの?金の臭いを嗅ぎつける厚かましい女…。
二度とミニョクに会わないでちょうだい。次は何をするかわからないわよ。」
黙ってユジョンを連れ出そうとするミニョクに、声を張り上げるフォン女史。
「何をやってるの?結婚前にこういう行動をする男を理解できるわ。
でも、女に会うなら、もっと上質の女を選びなさい。」
「アジュマが言えることじゃないでしょう。
アボジの金を狙い、オンマが死ぬのを待ってこの家に入り込んで来たくせに、
言えることじゃないでしょう?」
ユジョンの手を握り、廊下を歩くミニョク。
「気でも狂ったのか?今度は家まで俺を尾けてきたのか?」
「社長さんの家だなんて、知らなかったんです。」
「借金を払うと言っていたが、こんなことをするなんて…。」
そこにドフンが…。
「よく会うな、チング。今日は悪いが、俺たち特別な話があるんだ。
あぁ、アン家にプレゼントを贈ったが、届いたか?気にいるといいが…。」
遊戯室で、「酒を飲むか?」とミニョク。
「昼間から酒を飲む時間なんてありません。」
「アン検事を知ってるだろ?違うな、もう検事じゃなくて、うちの社の法務チーム員だ。
知らなかったか?その顔は何だ?アン弁護士と特別な関係なのか?」
「いいえ…。」
「彼はチングだ。お前のおかげでチングができた。どうした?
俺たちがチングだとおかしいか?」
そこにタンパルからユジョンに電話が…。
ユジョンは、もう会いに来たりしませんと言って部屋を出ていく。
屋敷を出て来たユジョンを引っ張って行くドフン。
「何をやってるんだ?あいつが誰だか知らないのか?」
「知ってるわ。」
「知っててあんなことをしているのか?」
「それじゃ、オッパは?検事を辞めて、あの会社で働くって、どういうことなの?
二人はチングだって…。」
「チング?そう言えるかもしれない。検事を辞めて会社に入ったのは、自分の意志じゃない。
あまり話したくないが…。」
「借金があるの。私の借金が全部社長のところにいったの。
どういうことか、私にはわからないけど…。」
「しっかりしろ。チョ・ミニョクがお前を弄ぶのには理由があるんだ。」
「借金を払わないわけにはいかないじゃない。」
「チョ・ミニョク、奴が何をしたか知ってるか?」
「私がどれほど彼を憎んでるか…。」
「くだらないことを言うのは止めろ!俺たちはもう罪の代償は支払ったんだ。
これまで4年間、大変な思いをして…。俺の言うことを聞け。心配なんだ。
チョ・ミニョクから離れるんだ。借金のことは、俺が調べて連絡する。」
一人歩いていたユジョンは、ヘジンを見つける。
逃げるヘジンを追いかけ捕まえるユジョン…。
「私を引っぱたいてよ。だから、追いかけて来たんでしょ?まったくついてないわ。」
「叩いてどうなるの?サンが生き返る?そうね、叩いてやるわ!」
とユジョンはヘジンを殴り始める。
狂ったようにヘジンを殴るユジョンに、「サンがどうしたって?」とヘジン。
座り込んで泣き出すユジョン…。
「サンは死んだのよ。作業所が最後だった、サンを抱いたのは…。
最初は、あなたに会ったらどうするか考えたわ。
毎晩、どうしたら気持ちが楽になるか考え、そうやって毎日過ごしたの。
どうしてあんなことを?それがずっと気になっていた。
あなたがどうしてサンにあんなことをしたのか…。どうしてなのよ!」
「わからないわ。オンニだけじゃなく、サンのことも好きだったわ、ほんとよ。
サンは大丈夫だと思ったの。オンニの仮釈放、それをだめにしたかっただけ。
言われた通りにしただけなのよ。ひょっとして誰かに悪いことしてない?」
変人の話に、ドフンの言葉、ミニョクの言葉を思い出し表情を変えるユジョン…。
ドフンは、ミニョクから届いた就職祝いの包みを開ける。
中にはさらに小さな箱、そして出てきたのはユジョンと撮った昔の写真…。
驚愕するドフンを想像し、笑みを浮かべるミニョク…。
第8話に続く!
いまだ何一つ秘密が明かされないまま、第7話まできました。
視聴率も上昇を続け、とうとう15%超え!
それと比例するように主演4人の演技にもどんどん熱が入ってきているように感じます。
面白いのは、登場人物全員の心情が揺れ動き、不安を感じていること。
ミニョク、ドフン、セヨン、ユジョンはもちろん、
チョ会長やファン女史、グァンミン、ドフンの両親にいたるまで、
平穏な日々を過ごしているように見える人物は一人も見当たらないのです。
そのそれぞれが抱える大小様々の不安が、こちらまで伝わって、
謎を秘めたストーリーに、さらなる緊張感を加味しているような気がします。
心理描写ということだけでも、実によくできた脚本、演出、演技…。
その不安の大きい者から順に崩れていくということなのか、
まずドフンが大きく変わり始めました。
これまでのドフンは既に見当たらず、開き直ったような彼の姿…。
ひき逃げ事故を起こした張本人ですから、その不安は計り知れないものがあるのでしょうけれど、
自分の身の程を痛いほどわかっている彼が、正義を捨てて暗い世界に入り込んでしまいました。
そして、ミニョクに対抗心を燃やし、セヨンに近づき始めて…。
一体彼は、何を思いながら先の人生を生き抜くつもりなのか…。
今は、地味な印象だったドフンに一番興味が湧きつつあります。
そして、あれほどプライドの高かったセヨンも、人前で嫉妬心をむき出しにするほどの変化。
それも、セヨンにとって遥かに格下と思えるはずのユジョンに対して…。
何をしてもミニョクの心をつかめない不安が、彼女の何かを壊し始めたということなのでしょう。
その隙間に入り込みつつあるドフンと彼女の関係は、どうなっていくのでしょうか。
自分にとって命にも代えがたいほど大切な人を失ったミニョクとユジョンが、
こうしてみると一番変わっていないことが、何とも皮肉なこと。
これからもますます目が離せない展開になるはず、
第8話が楽しみでなりませんワ^^。
第7話あらすじ!
ユジョンを診察した医師は、
疲労からか食事もちゃんとしておらず衰弱している、今は安静が必要と…。
そんなユジョンを見つめながら、
「お前がこんなふうじゃ、面白くないだろ。起きろ、しっかりしろ。」とミニョクは呟く。
その瞬間、うっすらと目を開けるユジョン、慌ててティッシュで顔を覆うミニョク…。
病室を出てグァンスの待つ車に戻ったミニョクは、苛立たしそうに呟く。
「嫌になる、まったく…。俺のせいで女が死ぬのはもう見たくないのに…。」
「社長のせいでは…。」
「返事するな!」
出かける支度をするドフンに、言い争う両親の声が聞こえてくる。
「いくら頼まれたからって、そこまでする必要があるの?
稼ぎもない人に親切するから、私ばかりが苦労するのよ。」
「インスクが他人か?私の妹じゃないか…。」
ドフンは二人に言う。
「検事は、仕事ばかり多くて給料は上がらない。辞めましょうか?
弁護士事務所を任せてくれる女性とでも結婚したほうがいいですか?」
「それなら、私が捜そうか?」と喜ぶ母親を怒鳴りつけた父親は、ドフンに言う。
「いい暮らしがしたいからって、金持ちの奴らのためにゴミみたいな仕事がしたいのか?
力のない不当な扱いを受ける人たちのために、検事になれと言ったんだ。」
「僕の能力の限界なんです。」
「だからって諦めるのか?辛いからって諦めてたら、何もできない。」
その言葉に、ドフンは突然声を荒げる。
「それじゃアボジはどうなんですか?
アボジが諦めた人生、そのせいで、僕はわき目もふらずに生きてきました。
アボジの叶えられなかった夢を、代わりに成し遂げるために…。
そのために、僕がどれほど我慢してきたかわかっていますか?
でもこのありさまを見てください。たかが魚のことで言い争って…。
僕は、オモニが考えているような立派な検事じゃありません。
アボジがさせたかった正義の検事…、僕の力じゃどうしようもないんです。」
セヨンの話を聞いたチョ会長は、「ホテル事業を軽く見てはいけない。」と。
「軽く考えていたら、こんなことはお願いしませんわ。
他人は、私が気楽に絵ばかり描いていると思っているかもしれませんが、
私は父の代わりに、他人に笑顔を振りまいているんです。
顧客を扱うために最良の教育も受けました。
ミニョクが所有する14.2%で、Kホテルを維持するのは難しいでしょう。
私は、この家の一員になる人間です。K建設のホテル株を私に譲ってくれませんか?」
帰宅したミニョクは、父親からホテルの株を受け取るそうだがとセヨンに言う。
「当然でしょ!私たちの結婚はビジネスなんだから…。」
「それと、あの日のことは…。」
「あの日のことって…?
私が寝ないであなたのために歌の練習をしたのに、聞かずに出て行ったことかしら…、
それとも、安っぽい指輪で私に結婚してくれって頼んだこと…、
そうでなければ、自分が愛した女性を殺した人を連れてきて、
私の隣に座らせたこと?」
返事をせずその場を去ろうとするミニョクを止め、セヨンは言葉を続ける。
「聞いてよ!私は考えたし理解しようともしたわ。
ミニョクが死んだら、私はあなたと同じことをするかどうか…。
しばらくは泣いたり怒ったりするでしょうけど、何年経ってもこんなことをするのは執着よ。」
「もう止めろ!」
「あなたにとっても死んだ女性にとっても、無意味な執着…。」
「止めろと言ったんだ。」
「そこまでやれば、死んだソ・ジヒ、その女性もあなたの気持ちをわかってくれるはずよ。
だから、もう止めなさい!他人に八つ当たりするのは…。
カン・ユジョンという女の人にあなたがしていること…。
力のない女性に復讐して、ソ・ジヒがあなたの愛に感動し、感謝すると思ってるの?」
セヨンに掴みかかるミニョクに、
「そうよ、怒りも悲しみも、私にぶつけなさいよ!」とセヨン…。
セヨンは、大人しくなったミニョクに書架から1冊の本取り差し出す。
「読みなさい。愛のために始めた復讐が、どう終わるのか…。」
床に落ちる本、立ち去るセヨン…、本のタイトルは「嵐が丘」。
退院し、治療費の領収書のサインを見つめるユジョン…。
そして、ユジョンは刑務所仲間のタンパルのところへ行く。
「ちょうどよかったわ。明日一緒に引っ越しだよ。」と笑顔で迎えるタンパル…。
タンパルは、食事をしながら息子の病気のことを話す。
「ひどい病気なんだ。長い病名だから覚えられないけど、
母親からの遺伝だってさ。助けなきゃ…、何があろうと…。」
「そうよ、オンニ。力を出して。病気でも、傍にいられるだけでも嬉しいことよ。
そんな顔しないで。サンのことで悲しまないって約束したの。
来てくれて、私を幸せにしてくれたことを感謝してるわ。
これからは、そう考えることにしたの。そうすれば生きられるでしょ。」
「悪かったわ。サンとあんたがしっかり抱き合っているのを見たとき、
自分の息子を思い出して…。」
涙をこらえ食事する二人…。
職探しを始めるドフン…、監察部の調べを受けた彼に道は険しい。
一方ユジョンは、ミニョクに会いにホテルに…。
フロントに立つユジョンの姿に、慌てて物陰に隠れるミニョクだが、結局見つかって…。
「これを受け取ったんです。私の借金が社長のところへって、どうなってるんですか?」
そこにセヨンが…。
「君が俺に支払うってことじゃないか。理解できないのか?
店の周りのハエを追い払うのに、苦労したんだ。」
「必ずお返しします。」
「何してるの?2時の約束に遅れるわ。」とセヨンに促されたミニョクに、
ユジョンは、メモを差し出し、
「必ず返しますから。逃げたりしません。私の連絡先です。必ずお返しします!
だから、あの店、あの店だけはそのまま…。」と。
「あのパン屋が、そんなに大切だと言うのか?」
「はい…。」
「だから、手に入れたんだ。壊すために…。
言っただろ。あんなボロ屋、お前が俺から奪ったものに比べたらなんでもないって。」
そこで、セヨンが口を挟む。
「ちょっと…。あなたとミニョクの関係がどんなものか知ってるわ。
それなのに、またここまで会いに来たの?」
「君には関係ない。」とミニョク。
「私はあなたと結婚する人間よ。この前は手術費、今度は借金…。
厚かましいのか恥知らずなのか…。この女を追い出しなさい、今すぐ!」
グァンスに外に連れ出されるユジョン…。
画廊で絵を見つめるドフン…、そこにセヨンが。
「もう私に会いたくなさそうだったのに、どうしてここに?」
「わかりません、僕にもどうしてここに来たのか…。
ただ、他の世界を見たかったんです。自分の世界があまりにも息苦しくて…。」
「検事を辞めたそうね。」
「絵を見て歩く時間もありませんでした。あの頃は、法律書を1冊でも多く読み、
人に遅れまいと奮闘してばかりで…。
今やっと、なぜ人が絵を見ることに時間を割くのか、分かったような気がします。」
「それで、どんな印象を…?」
「できることなら、そこに行きたいです。」
「満足だわ。誤りを何度も塗り直しているうちに、
最初に何を描きたかったのか思い出せなくなる。
そんなとき、ある人は勇敢にキャンバスを変えるけど、
それもなかなかできないわ、愚かなことだけど。」
「愚かじゃなくて当然のことでしょう。
過ちを正すために努力し、その費やした時間を惜しむのが人間じゃありませんか。」
「ドフンさんのことでしょう?ドフンさんは、嘘が下手ね。」
町を歩いていたユジョンは、ヘジンを見つけすぐあとを追うが、
自転車の女性をぶつかり、見失ってしまう。
どこかを痛めた様子のその女性の代わりに、荷台の荷物を届けると申し出るユジョン…。
そこに警官が…、慌てて逃げ出す女性。
ユジョンは、荷台にあった違法なチラシのことで警察で取り調べを受けることになるが、
その刑事は、ジヒのひき逃げ事件の担当刑事だった。
「俺を知っているだろ。ひき逃げで、子供が死んだ女だろ?
どうしてこんなことを…、まったく。」
「私じゃないんです。」
「そんなの信じられるか?身元保証人はいるのか?」
画廊を出て、セヨンに礼を言うドフン、
セヨンは、友人と酒を飲むからと彼を誘う。
そこに、「誰なの?もうミニョクを裏切ってるの?」と、その女友達が…。
「そうよ!あなたたちが思っているとおりよ。噂を広めてくれる?」とセヨン。
「そうは見えないけど…。」と言う友人に、今度はドフンが、
「そうなんです。セヨンさんがそう考えているなら…。」
思いがけない言葉に驚くセヨン、ドフンは慌ててその場を去ろうとするが、
友人たちに引き留められ、結局一緒に酒の席へ。
ドフンの仕事を聞く友人に、
「何をしていると思う?最近まで検事だったけど、無職よ。」
「どうやって知り合ったの?」
「4年ほど前だったか、黒い服に赤いヒール…、階段で酔って怒って叫んでいました。
そして僕を見て、楽しかった?って言ったんです。
そうでしょ、僕たちの最初の出会い…。」
「それを覚えてたの?」
「酒を飲んでいましたけど…。」
友人と酒を飲むミニョク…。
「今度の国際フォーラムは、シンアホテルになったそうだな。
セヨンさんがやっちゃいけないことじゃないか?」
「セヨンのしたことじゃない。」
「何だ、もうワイフを庇うのか?」
「おい、お前友達いないだろ?だが、セヨンと結婚するべきなのか…。」
「またそれか…。自分の立場を守りたいなら、セヨンによくすることだ。
そうしないのなら、うちの家で彼女を貰っていいか?
結婚しろって言われてるんだ。セヨンなら大歓迎さ。」
「気でも狂ったのか?絶対にだめだ。俺やお前よりずっといい男でなきゃ…。
はっきり警告しておくぞ。彼女に手を出すな!」
友人が出て行った後、ポケットからユジョンの連絡先のメモを見つけたミニョクは、
それを燃やそうとするが、慌ててその火を消す。
「借金を回収しなくちゃ…。」と呟きながら、ミニョクは携帯にそれを登録する。
カン・ユジョンと書き始めた文字を、代理と書き直して…。
友人はいなくなり、セヨンと二人酒を飲むドフン…。
「助けてあげたい女性がいます。いや、助けたかったんです。
でも、できませんでした。遅すぎたんです。
セヨンさんを見ていると、その女性を思い出すんです。」
「私が、助けが必要な人間に見えるの?」
「違うんですか?どんなに噂を広めても、関心のない人の耳には入りません…。」
そこに、ユジョンからドフンに電話が…。
ドフンと一緒に警察を出て来るユジョン…。
「オッパ、ありがとう。そしてごめんなさい。他に連絡する人がいなくて…。」
「僕の好意を断って、チョ・ミニョクにまで助けてもらって、それでこんなことをするのか?」
ドフンは、1枚の名刺をユジョンに渡す。
「前科者の更生プログラムを運営する団体だ。仕事も紹介してくれるだろう。
別れようと言ったのは君だ。二度とこんなことで連絡しないでくれ。」
バス停にぼんやり座るユジョン、そこに酔ったミニョクから迎えに来いと電話がかかってくる。
やって来たユジョンに、「代理!」と車のカギを投げるミニョク…。
「運転できないんです。免許は取り消されたので…。」
「あぁ、そうだった。引き逃げしたんだったな。それで、何しに来た?」
「お酒をたくさん飲んでいるようでしたから、何かあったらと思って…。」
「心配だったからか…。人の心配する時間があるなら、ちゃんとやってるんだな。」
「代行呼びますから。」と言うユジョンから、鍵を取り上げるミニョク…。
必死で彼を止めるユジョンの前で、ミニョクはそのまま眠り込んでしまう。
仕方なくミニョクを家に連れて帰るユジョン…。
翌朝、何も覚えておらず慌てるミニョクに、ユジョンは事情を説明する。
食事を勧めながら、借金返済計画を彼に見せるユジョン。
それに構わず食事を口に詰め込んだミニョクはのどを詰まらせて…。
思わず微笑むユジョンに、
「笑うな、俺の前で笑うな。」とミニョク。
そのまま外に飛び出したミニョクを追いかけ、財布を差し出すユジョン…。
「これ…。携帯は昨日の車の中にあります。」
奪うようにそれを取り上げ、
「お前に借りはないぞ。借金から差し引くから…。」とミニョク。
意を決したようにチョ会長の屋敷を見上げるドフン…。
自分の申し出を断った人間に会いたくないと言うチョ会長に、
ドフンは、カバンから分厚い書類を差し出す。
「Kグループが、これほど絵画に興味があるとは知りませんでした。
K文化財団は、毎年決まった時期に、新人の作品を高額で買っています。
シンアギャラリーが主要な取引先で、数億ものコミッションが…。
これは、私が2年間で集めたものです。シン議員との関係もよく知っています。
…、今度は検察から逃れることはできません。」
「それを持っていて、なぜ私のところに来たんだ?」とチョ会長。
「私に、もう一度機会をください。」
「その理由は何だ?」
「会長を二度と車いすに乗せることはありません。」
帰りがけ、グァンミンはドフンに訊ねる。
「突然戻って来た理由はなんですか?」
「ご心配なく、先輩の席を奪うつもりはありません。Kグループの最高に登り詰めます。」
「いい両親を持ちながら、仕事もせずすべてを享受する人を見てきました。
私は、アン検事のような後輩が勝ち抜くのを見たいのです。」
ここで、グァンミンはがらりと口調を変える。
「だが、よく聞けよ。会長が最高にしたいのは、ミニョクだけだ。
お前はチョ・ミニョクになることはできない。どんなに頑張ったところで、
いい飼い犬の一匹になるだけだ。私は会長と違って、
自分の信念をきれいさっぱり捨ててしまう人間なんか、信じないんだ。」
そんな二人の会話を聞き、笑みを浮かべるミニョク…。
タンパルと一緒に、刑務所仲間のサンドラとの再会を喜ぶユジョン。
彼女の仕事は、偽ブランド品の売買…。
会議に出席しながらも、なぜか集中できないミニョク…。
議題は国際フォーラムのホテル入札のこと、彼に代わってセヨンが対応を…。
携帯をいじっていたニョクは間違えてユジョンへの通話ボタンを…、彼女の声が会議室に響き渡る。
皆の視線を浴び、慌てて電話を切るミニョク…。
腕時計を取り替え、セヨンに会いに行くドフン。
歩き出した二人の前に、ミニョクが現れる。
「シン・セヨン!何だ、チングに会うってこれだったのか?」
「あることで、僕がセヨンさんに祝っていただきたかったんです。」
「チングに会うのに、あなたの許しが必要なの?」とセヨン。
「行きましょう、車が来てますから。」と言うドフンに、
「僕もチングじゃないですか。一緒に祝っちゃいけませんか?」とミニョク。
セヨンのアトリエ、二人の男を見つめながら料理を作るセヨン…。
ミニョクとドフンは、座ってワインを飲んでいる。
「本当のチングに間違いない、セヨンがここに呼んだのを見ると…。」
「私が頼んだんです。セヨンさんの絵を見る機会がないので…。」
「思ったより図々しいんですね、アン検事。
あぁ、もう検事じゃないんでしたね。
うちの会社に入るのは大変なのに、すごい才能だ。」
「ありがとうございます。」
「それに見合う女性に会う必要がありますね。」
「いい女性を紹介してください。セヨンさんのような方、いませんか?」
「セヨンは、私の婚約者です。Kグループで仕事をする以上、あなたの上司です。
敬意を持ってください。アン・ドフンさんのような人が会える女性じゃないでしょう。」
「そこまでわかっているのなら、なぜそのように接してあげないんですか?
おっしゃる通り、セヨンさんはあなたにあんなふうに扱われるべき方ではありません。」
「セヨンと私は、あんたに軽々しく言われるような関係じゃないんだ。」
「軽々しく口にしているのは、チョ・ミニョクさんでしょう。
セヨンさんは、あなたにふさわしくないから奪いたくなるほどの方です。」
「一緒に座ってワインを飲んでいるからって、あなたと同じレベルだということではない。
どんな理由でうちの会社に来たとしても、あなたは常に私の下で、それは変わることはない。
ちょっと丁重に扱われたからって、こんなことをしていいわけじゃないだろ?」
「ご両親のお蔭で持て囃されていること、恥ずかしくはありませんか?」
ドフンの言葉に大きな声をあげるミニョク…。
「ミニョク、喧嘩しに来たの?」とセヨン。
「聞いてなかったのか?」と言うミニョクに、
「大丈夫です。彼は間違ったことは言ってません。」とドフン。
「私が大丈夫じゃないわ。私のお客様よ。彼を不愉快にさせて欲しくないわ。」
セヨンは、手料理をテーブルに置く。
「料理するのか?」とミニョク。
「たまに…。」
「俺には一度も作ったことがないじゃないか。」
「そうして欲しいって言ったことないじゃない。」
料理を口に運び、「美味しいですよ。」とドフン。
ミニョクは、ホークを投げ捨て家を出ていく。
大きくため息をつくセヨン…。
「チョ・ミニョクさんは、セヨンさんに気持ちがあるようには見えません。」
「ドフンさん、演技が上手なのね。嘘は下手だと思ってたのに…。
奪いたい女性ですって?」
「嘘じゃありません。ドラマの主人公たちが、なぜ実際に恋に落ちて結婚するのか
わかりますよ。役に没頭していると、そんな気持ちになるようです。」
ミニョクは、ユジョンの仕事場に来ていた。
彼女の返済メモに文句をつけるミニョク…。
「ふざけてるのか?30年?こんな額の金のために、30年もお前を見てなきゃいけないのか?」
「私には大金なんです。一生懸命働きますから、数年は減らせるはずです…。」
「数年?嫌だね。恋人がいるんだろ?そいつに頼めよ。
何だ、捨てられたのか?当然だ。ひき逃げをするような女を恋人にする男がいるかよ。」
「そんな人じゃありません。」
「違うって…、一目見りゃわかる。すごいやつだと思っていたんだろうが、
結婚話が持ち上がってから取り消したんだろ。」
「そんなんじゃありません!私は、前科者で借金もありますけど、
それで別れたんじゃないんです。
オッパは、社長さんが言うようなつまらない人じゃないんです。
別れた後も、私がバカなことをしたとき、病院へ連れていってくれた人です。
夜中ずっと一緒にいてくれても、私が悪いと思うからと、
黙って行ってしまうような人なんです。だから、何でもわかったようなこと言わないでください。」
「おい、それは…。」と言いかけて止めてしまうミニョク…。
引き出しからドフンとユジョンの写真を取り出し、それを手で握りつぶすミニョク…。
「アン・ドフン、そんなにすごいのか?」
ドフンは、両親の前に通帳を差し出す。
「これまでに貯めた金と退職金です。」
「退職金?」と驚く母…。
「Kグループの法務部に入ったんです。給料もいいんです。」
「公務を辞めることにしたのか?」と父。
「はい、夢を諦めたのではなく、諦めないよう決めたことです。」
「シンアプラザに店が開きますから、自分で見に行ってください。」
「店?」と驚く両親に、ドフンはこれまでの恩返しをしたいのだと話す。
買い物をしながらあれこれ言う母フォン女史に、
「そういうことを言うオンマって、継母みたい…。」とミンジェ。
その言葉に、一瞬顔色を変えるフォン女史だが、
「オンマが、ミンジェの好きなバッグを選んでくれる人を呼んであげるわ。」と…。
こうして、ユジョンたちがチョ会長に屋敷にやって来る。
「私にイミテーションのバッグを買わせたいのかしら…。」と言うミンジェを煽てるミランダ。
「それでも…。」
と、そこにフォン女史が…。
ユジョンは慌てて下を向くが、フォン女史と顔見知りのミランダに挨拶するように言われ…。
別室にユジョンを呼び出すフォン女史…。
「私がわかるでしょ?何を考えてここに来たの?」
「そうじゃなくて…。」
「厚かましいアガシね!この前は指輪を売り、今度は屋敷に入り込むなんて…。
大人しそうな顔をして、やることは女狐ね。ミニョクの趣味も本当に変わってるわ。」
そこにミニョクが現れる。
「何をやってるんですか?」
「ミニョク、まだこの女と会ってるの?」
「違います!社長とはそういう関係じゃ…」と言うユジョンに、代わり
「この女はどんな女なんです?」とミニョク。
「それを私に言わせるの?金の臭いを嗅ぎつける厚かましい女…。
二度とミニョクに会わないでちょうだい。次は何をするかわからないわよ。」
黙ってユジョンを連れ出そうとするミニョクに、声を張り上げるフォン女史。
「何をやってるの?結婚前にこういう行動をする男を理解できるわ。
でも、女に会うなら、もっと上質の女を選びなさい。」
「アジュマが言えることじゃないでしょう。
アボジの金を狙い、オンマが死ぬのを待ってこの家に入り込んで来たくせに、
言えることじゃないでしょう?」
ユジョンの手を握り、廊下を歩くミニョク。
「気でも狂ったのか?今度は家まで俺を尾けてきたのか?」
「社長さんの家だなんて、知らなかったんです。」
「借金を払うと言っていたが、こんなことをするなんて…。」
そこにドフンが…。
「よく会うな、チング。今日は悪いが、俺たち特別な話があるんだ。
あぁ、アン家にプレゼントを贈ったが、届いたか?気にいるといいが…。」
遊戯室で、「酒を飲むか?」とミニョク。
「昼間から酒を飲む時間なんてありません。」
「アン検事を知ってるだろ?違うな、もう検事じゃなくて、うちの社の法務チーム員だ。
知らなかったか?その顔は何だ?アン弁護士と特別な関係なのか?」
「いいえ…。」
「彼はチングだ。お前のおかげでチングができた。どうした?
俺たちがチングだとおかしいか?」
そこにタンパルからユジョンに電話が…。
ユジョンは、もう会いに来たりしませんと言って部屋を出ていく。
屋敷を出て来たユジョンを引っ張って行くドフン。
「何をやってるんだ?あいつが誰だか知らないのか?」
「知ってるわ。」
「知っててあんなことをしているのか?」
「それじゃ、オッパは?検事を辞めて、あの会社で働くって、どういうことなの?
二人はチングだって…。」
「チング?そう言えるかもしれない。検事を辞めて会社に入ったのは、自分の意志じゃない。
あまり話したくないが…。」
「借金があるの。私の借金が全部社長のところにいったの。
どういうことか、私にはわからないけど…。」
「しっかりしろ。チョ・ミニョクがお前を弄ぶのには理由があるんだ。」
「借金を払わないわけにはいかないじゃない。」
「チョ・ミニョク、奴が何をしたか知ってるか?」
「私がどれほど彼を憎んでるか…。」
「くだらないことを言うのは止めろ!俺たちはもう罪の代償は支払ったんだ。
これまで4年間、大変な思いをして…。俺の言うことを聞け。心配なんだ。
チョ・ミニョクから離れるんだ。借金のことは、俺が調べて連絡する。」
一人歩いていたユジョンは、ヘジンを見つける。
逃げるヘジンを追いかけ捕まえるユジョン…。
「私を引っぱたいてよ。だから、追いかけて来たんでしょ?まったくついてないわ。」
「叩いてどうなるの?サンが生き返る?そうね、叩いてやるわ!」
とユジョンはヘジンを殴り始める。
狂ったようにヘジンを殴るユジョンに、「サンがどうしたって?」とヘジン。
座り込んで泣き出すユジョン…。
「サンは死んだのよ。作業所が最後だった、サンを抱いたのは…。
最初は、あなたに会ったらどうするか考えたわ。
毎晩、どうしたら気持ちが楽になるか考え、そうやって毎日過ごしたの。
どうしてあんなことを?それがずっと気になっていた。
あなたがどうしてサンにあんなことをしたのか…。どうしてなのよ!」
「わからないわ。オンニだけじゃなく、サンのことも好きだったわ、ほんとよ。
サンは大丈夫だと思ったの。オンニの仮釈放、それをだめにしたかっただけ。
言われた通りにしただけなのよ。ひょっとして誰かに悪いことしてない?」
変人の話に、ドフンの言葉、ミニョクの言葉を思い出し表情を変えるユジョン…。
ドフンは、ミニョクから届いた就職祝いの包みを開ける。
中にはさらに小さな箱、そして出てきたのはユジョンと撮った昔の写真…。
驚愕するドフンを想像し、笑みを浮かべるミニョク…。
第8話に続く!
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