tvN 金土ドラマ「記憶」の4番目のOST 「모어 댄 어 메모리( more than a memory )」が来る29日(金) 夜12時、全ての音源サイトを通じて公開される。 今回のOST は、「記憶」のオープニングタイトルで紹介され、多くの視聴者から歌唱の歌手はもちろん、音源発売するかどうかなど、多くの問い合わせを受けた曲だ。 また、この曲は主人公パク・テソク( イ・ソンミン) の息子ドンウとの物悲しい場面およびパク・テソク家族の絆が現われる場面ごとに登場し、視聴者の胸に響いたものだ。
「記憶」OST 制作チームによると、今回の曲は別に音源発売計画がなかったが、視聴者たちの烈火のようなOST 発売の要請に応えるため音源発売を突然決定することになったと伝えた。
既存のハミングで進行する背景音楽として製作しておいた曲を、ナム・ヒェスン音楽監督とバンドエイプリルセカンドのボーカルキム・キョンヒのコラボで新しい感じで曲が誕生した。 エイプリルセカンドはスタイリッシュなロックサウンドで注目されているバンドで、特にボーカルのキム・キョンヒの中性的でありながら、トレンディなボイスを中心に独特の音楽世界を作り上げているチームだ。
ナム・ヒェスン音楽監督は感覚的な音楽色で国内でも高い人気を博している Lasse Lindhなど、ユニークな海外のアーティストたちとの作業を進め、特別な行動を続けている。 キム・キョンヒは、「more than a memory」の作詞と歌唱に参加して、「記憶」のヒューマニズムを描いた英語歌詞と美しい声のボーカルとして、「記憶」の視聴者たちにもう一度、胸が引き裂かれる感動の瞬間をプレゼントする予定だ。
この日テソク(イ・ソンミン)は、ドンウひき逃げ事件の真犯人がヒョンウク(シン・ジェハ)ではなく、がなくイ・スンホ(ヨ・フェヒョン)という事実を知ることになった。長年の知人の裏切りと悪事に驚愕、自分も罪悪感に絶望するテソクだが、すぐ心を整理すると、テオンローファームに残って、ドンウ殺しを覆い隠し、さらに殺人を犯した相手への復讐を誓う。
テソクは、イ・スンホが真犯人であるという事実をナ・ウンソン(パク・ジニ)に伝える。
「私はとても悪い奴だ。君の言う通りクズだ。ドンウに再び会えないということが地獄のようで、その傷に向き合う勇気がなく逃げ出した。逃げたところが本当の地獄だとも知らず、奴らの金と権力を手に虫のように生きていた。いつも機会が与えられたのに、それを逃しさらに大きな罪を犯して来た…。」
ウンソンは苦しさに嗚咽しながら、「殺してやるわ。」と叫ぶが、すぐに平常心を取り戻しそれにカン・ユビン検事(ホ・ジョンド)も力を貸すことにする。
もちろん、テソクのそばですべての事件を助けることにしたチョン・ジン(ジュノ)も、「遅くはない。重要なのはこれからだ。」とテソクを勇気づける。
テソクがすべての事実を知ったことに気づいたイ・チャンム( チョン・ノミン) は、テソクに話をしようと言葉をかけるが、テソクは「個人的なことで混乱があったが全部終わった。」と嘘をついて平気なふりをする。
拳をぶるぶると震わせながらもポーカーフェイスを維持するテソクを見つめるチョン・ジンはやるせなかったが、テソクは「逃げるのは一度でたくさんだ。辛くてもここで戦うことだ。ここで決着を見る。 15年前の殺人事件はすでに控訴時効が過ぎた。 しかし、カン・ヒョンウクが殺害されたということを明らかにすれば証明することができる。」と言い、復讐の幕を開いた。
シン・ヨンジン前妻の弁護士は、チョン・ジン(ジュノ)にひとつの証拠を渡した。シン・ヨンジンの前妻だけでなく、他にも彼から暴行されたことがあるという女性のことを聞き、これを必要なときに使うことができると言うチョン・ジンの言葉に、テソクは、希望スーパー殺人事件の手がかりを思い出す。手がかりは、薬物、暴行、有銭無罪・無銭有罪であった。これをシン・ヨンジンと関連付けたテソクは、以前シン・ヨンジンが「首を折ったのを見たことがある」と話した言葉が自分の犯行を言ったのかもしれないと推理した。
テソクは、ハン・ジョンウォン(ソン・ソンミ)を探し、「チョン・ミンギュを覚えているか。」と聞く。過去ハ・ジョンウォンは、彼を不起訴処分にしていた。さらにテソクは、チョン・ミンギュが釈放された後、クォン・ミョンスが罪をかぶったことで再審請求をすると言った。
そして、テソクを尾行する車が現われる。この尾行を依頼したのは、まさにイ・チャンム…。さらにそれに気づいたシン・ヨンジンもテソクに尾行を付けていた。
殺されたヒョンウクの恋人からの連絡で彼女に会うことにしたテソクは、その女性からUSBを渡される。それは、ヒョンウクが「もし3日連絡がなかったらパク・テソク弁護士に渡して…。」と女に預けたもので、そこにはイ・スンホの罪を被って殺されたヒョンウクの声が録音されており、スンホが犯人でそこにイ・チャンムも関わっていた事実も含まれていた。衝撃のあまり、車から飛び出すテソク…。その瞬間何者かがテソクを殴り、車からUSBを奪っていく。
暴漢の攻撃を受けて倒れたテソクは、自分を探しに来たチョン・ジンに慌てて車に戻るが、すでにUSBは消えた後だった。USBを奪った背後にいるのがイ・チャンムだと確信し、興奮状態で車を飛ばすテソク…。
チョンジンは、「これはドンウの望むものではない。」と彼を落ち着かせるが、テソクは「私には時間がないんだ。このままでは、誰が何をしたのか全部忘れてしまい、最終的にはすべてが忘れ去られてしまう。ようやく世の中が見え始めたのに…。」と嗚咽する。「ドンウは覚えています。弁護士さんが何をしているかを見ています。弁護士さんの記憶は消えても、真実は生きています。」と本気で訴えるチョンジン…。
結局テソクは精進の説得に心を落ち着かせ、翌日イ・チャンムと会っても、自分の本心を隠し平静を装った。
一方、USBを手に入れたシン・ヨンジンは、イ・チャンムの息子イ・スンホがテソクの息子のひき逃げ犯人であることを知り、チャンムにUSBを入れた箱を送りつける。その後イ・チャンムに電話をかけたシン・ヨンジンは、「パク・テソクが入手する前に手に入れた私は、あなたの恩人だ。送ったのはコピーで、自分が元のファイルを持っている。」と彼脅迫した。
カン・ヒョンウクを殺害した背後にイ・チャンムがいると確信するテソクは、カン・ヒョンウクを拉致した車を探し出し、警察の助けを借りて車の中からカン・ヒョンウクのDNAを発見するが、イ・チャンムは男たちに自首させるよう手配する。 これに怒ったテソクは、さらにイ・スンホが留学することを知り、彼を呼び出し警告を与えた。
「いくら逃げても、最終的に元の位置に戻ることになる。真実とはそういうものだ。世の中を欺くことはできても、自分を欺くことはできない。痛みから逃がれようとしても、痛みは絶対に消えない。私は最後まで真実を明らかにするつもりだ。怖いものはない。」と…。
一方この日、シンヨンジンが過去に付き合っていた女優(カン・ミヨン)に会ったチョンジンとポン・ソンファは、彼女がシン・ヨンジンに暴行を受けたという事実を確認…。また、シン・ヨンジンの別荘に行く途中に殺人事件が起きた希望スーパーがあり、シン・ヨンジンが別荘で麻薬パーティーを行った時期が希望スーパー殺人事件のあった時期と一致することが分かった。
「史劇名将」イ・ビョンフンPD の新作MBC「獄中花」が30日に初放送される。
「獄中花」は玉で生まれた天才少女のオクニョと朝鮮商団のミステリアスな人物ユン・テウォンが悪のトロイカ(三頭立て馬車)と呼ばれる文定王后・尹元衡(ユン・ウォンヒョン)- 鄭蘭貞(チョン・ナジョン)、そして朝鮮(チョソン) 明朝時代を代表するさまざまな人物たちと運命の渦に包まれ展開されるアドベンチャー・時代劇だ。
放送界内外の期待の中に初放送を控えた「獄中花」 側は放送をより面白く楽しむことができる視聴ポイント四つを公開した。
◆ 信じて見る製作陣
65.6 %という驚異的な視聴率を記録した「許浚」の二主役、イ・ピョンフン監督とチェ・ワンギュ作家が二度目の共同製作「商道(サンド)」以降16年ぶりに意気投合した作品だ。
イ・ビョンフン監督は、最高視聴率55.5 % を記録した「大長今(チャングム)」をはじめ、35.4 % を記録した「イ・サン」、35.6 % を記録した「同伊」など、国民的時代劇と呼ばれる多くの作品を相次いで打ち出し、巨匠の隊列に上がってだいぶ経つ。
ここに最高視聴率51.9 % を記録し、ブロックバスター級の人気を享受した「朱蒙」のチェワンギュ作家も時代劇の興行の文法を塗り替えたとされ、2人の再会だけでも「名品史劇」を期待させる。
◆ドラマ史上初の素材
「獄中花」の背景は典獄署だ。 朝鮮時代の刑務所である典獄署はドラマで初めて扱われるだけでなく、それがあって初めて話が開始される重要な素材として使用される。
主人公オクニョは典獄署の中で育ったことで、そこを出入りする俗世間のあらゆる人種から世の中を学ぶ。 知識も増えるが、知恵も育ち、罪がなくても力がなく、逼迫する人々を見て、彼女は今日の弁護士に該当する外知部で活動し、疲れた彼らの人生を助けている。
MBC はドラマの主なキーワードになる典獄署のために、龍仁市大長今パークに3千坪規模でオープンセットを建てた。 ウォンオク(원옥)の形で塀が丸く積み上げられていたという記録に想像力を加味し、現代的に再解釈した撮影場所を得て、見る楽しさも相当なものだろうと期待される。
◆100%キャスティング
「善良な目つき、はきはきしながらもしっかりした印象すべてがオクニョそのままだった」と、イ・ビョンフン監督の絶賛を受けた女主人公オクニョ役のチン・セヨンをはじめ、初の史劇ドラマの挑戦だとは信じがたいほど、荒い暴れ者から巨大商団の行首に変身を繰り返すユン・テウォン役のコ・スは予告だけでも強い印象を残した。
朝鮮版「ツンデレ」と「ガールクラッシュ」で代弁されると同時に、朝鮮版ロミオとジュリエットを想起させるほど、かすかに交差する目つきは二人が導くラブストーリーに早くから感情移入を高める。
また、文定王后役のキム・ミスク、パク・テス役のチョン・グァンリョルをはじめ、さっぱりとしてきれいな容姿に貪欲と悪の集合体を見せてくれる尹元衡駅のチョン・ジュノ、チョン・ナジョン役のパク・チュミの反転に演技の変化も注目すべきポイントだ。
また、利発で鋭敏なオクニョの子供時代を演技するチョン・ダビンも大作の扉を開く重大な責任とともに注目を集めている。
◆有名人物を一堂に
「獄中花」は、朝鮮明宗時代を背景にしている。 朝鮮明宗時代はイ・ジハム、チョン・ウチ、ファン・ジニ、チャングム、イム・コクチョンなど実際と仮想人物たちが活動した時代的背景でもある。 製作陣はフィクションとファクトの間で綱渡りを通じて、ドラマを豊かにして愛情と意味を倍加する予定だ。
歴史的な人物の様々な分野でよく言及される主人公たちをしたドラマで会うことも、「獄中花」だけの独特なポイント。該当人物に対する既存の解釈と、「獄中花」だけの解釈がどのように同じで違うのか、比較して見る楽しさも期待を集めている。
ウムチャルレビューにもっと詳しいあらすじがあります!3話では、バンドの新しいメンバーとして合流することになったナ・ヨンス(イ・テソン)と共に、バンドタンタラが自分たちのアイデンティティを探していく姿が描かれた。また、カイル(コンミョン)とナ・ヨンス、ヨ・ミンジュ(チェ・ジョンアン)は、ハヌル(カン・ミンヒョク)が前科者という事実を知ることになった。
シン・ソクホ(チソン)が立ち上げたバンドタンタラは、ボーカルのハヌルとギターのカイルの二人だけ。しかし、この日のソクホとちょっとした縁を持っていたヨンスがマンゴーエンターテイメントに直接現われ、自分自身をメンバーに使ってくれと頼んで来た。
ヨンスはアルバム投資会社チョン専務(チョ・ジェリョン)の行きつけの酒場のバンドで働いている。ある日、酒に酔ってヨンスのギターを一度弾かせろと無理を言うチョン専務を、ソクホが「タンタラにも楽器は大事だ」と止めヨンスを助けたのだ。
ヨンスはこのことを覚えていてソクホを探し訪ねて来たのだが、問題があった。25歳のヨンスは、5歳の子供のいるシングルダディだったのだ。ソクホは暴れ狂うが、「タンタラにも楽器は大事だと言ってくれたこと、ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えるヨンスの姿に心が揺れた。
結局、ソクホはヨンスをバンドタンタラのベースメンバーとして連れて来る。しかし、難関が待っていた。ハヌルに会うために釜山に行ったカイルとヨンスが、ハヌルに前科がある事実を知ったこと。それてもソクホは、そんなハヌルの優しい顔を信じると考えを変えることはなかった。
状況が難しいと感じたカイルはミンジュにこの事実を話し、ミンジュはソクホに、「シングルダディはいいとしよう。それでもハヌルはダメ…。」ときっぱりと言う。ソクホは濡れ衣だと釈明するが、ミンジュは「それを誰がわかってくれれの?チョ・ハヌルの性暴行の記録は人生最後まで付いて来る。過去の身の上暴かれそこで終わった子供たち見てなかったの?傷つくのはチョ・ハヌルだけじゃないのよ。」と現実を直視させた。
また彼女は、「コネもない子の事件を誰が再捜査してくれるの?あなたまで沈んでしまうわ。なぜ腐った太い綱を握るのよ。」と止めた。これを物陰で聞いていたハヌルは、最終的に歌を止めることを決意する。
そしてハヌルは、「僕のせいで多くの人が傷つくとは思わなかった。もうわかったから、ここで止める。」とソクホに言う。
誰よりも強くバンドを、歌をやりたいハヌルだった。彼は両親の遺骨の前で「歌以外にやりたいことがない」と涙を流したりもした。しかし、自分のために皆が被害を受けるということで、ハヌルは歌をやらないと宣言したのだ。自分の心を隠したまま…。
ハヌルはミルクキャラメルとアルバム一枚をソクホに渡す。これを見たシンソクホは衝撃を受け、ハヌルの両親の納骨堂の前でハヌルと一緒に写る写真の男に向かって、「ハヌルがお前の弟だったのか…。」と声をかけた。
4話では、歌手の夢を放棄すると宣言したハヌル( カン・ミニョク)の心を取り戻すため、釜山(プサン)に下がったシン・ソクホ( チソン) の姿が描かれた。 ハヌルの姉であるグリン( ヘリ) とカイル(コンミョン)もハヌルの心を取り戻そうとした。
同日、ソクホとはカイルとともに釜山へ行き、ハヌルに会おうとするが、ハヌルは会うことを拒否する。それでも二人はハヌルを諦めなかった。まず、ソクホにはハヌルをデビューさせなければならない理由が生じていたのだ。 過去ハヌルと縁があったチョ・ソンヒョン( チョ・ボクレ) の弟がまさにハヌルだったから…。。幼いハヌルと青年ソクホは、ソンヒョン見る前でバンドを一緒にすると約束していた。 現在は故人になってしまったソンヒョンのためにも、ソクホはハヌルを放棄することはできなかった。
カイルもまた、ハヌルと一緒に音楽をやろうとしていた。 カイルは、「もう二度と来るな。」というハヌルに、「お前、なんて傲慢なんだ。」と怒った。 カイルは、前科者というレッテルのために、自分ではなく他人が非難されることを恐れるハヌルに「それが配慮か。 オーディション舞台、お前には良くなかったのか?僕だけドキドキしてたのか?思ったよりずっとスゴイ奴だ。こいつなら一緒に音楽ができる、こいつに会うためにジュリアード辞めたんだって思った。 ところがこれをお前が全部台無しにした。」と話した。 カイルの刺激的な言葉はハヌルの頭の中をぐるぐる回った。
ハヌルの心を完全に揺さぶったのは、ソクホが残していった箱だった。 その中には幼いハヌルとソクホ、ソンヒョンがバンドをやると約束した契約書が入っていたからだ。結局、ハヌルは幼ないころの約束を守るため、また自身が切実に求めていた歌をするため、再びバンドをやることを決意した。
また、グリンがハヌルの実の姉ではないという事実も明らかになった。
自分に濡れ衣を着せたイ・ジヨン( ユンソ) が堂々とガールズグループでデビューして放送に出た姿を見たハヌルは衝撃を受け、恐ろしさに涙を流した。
グリンはハヌルに言う。
「ここを出て暮らすわ。中学校2年生の時この家に来て、父の友人だったあなたの父親、母親が私の面倒をみてくれたわ。 死んだ息子に代わってきれいな娘が来たと、あなたにもさせなかった家庭教師までつけて大学に行かせてくれた。おじさんおばさんを喜ばせようと行った大学だけど、今はもういらっしゃらないからその必要もなくなったし、あなたを守ること以外に私に意味あることはなくなったのに、バカみたいに汚名を着せられて…。 この家に私がいる理由はもうなくなったのよ。」
結局、ハヌルはグリンを抱きしめ一緒にソウルへ行こうと…。
ソクホは、ハヌルの事件の真実を知るようになった。
自分がKTOPで大事に育てたジャクソンのリーダージヌ( アン・ヒョソプ) が、実はジヨンとハヌル事件の真犯人だったのだ。これを知ったソクホは大きな衝撃を受ける。
ようやく全ての事件の糸口が徐々に解けていったが、ジヌがセクハラ事件の真犯人だということを知り、状況は急変した。 ジヌはソクホが下積み時代から育てあげたグループのリーダーであり、自分とは多くの思い出を共有した弟である。 そんなソクホがジヌを簡単に捨てられるかどうかは誰にも予測できない状況。しかも真犯人がジヌということはわかったが、ジヨンとKTOPの間にどのような話があったのか、またジヨンとジヌの間にどんなことがあったのかすべては明かされなかった。
スビンの部屋で目を覚まし、戸惑うドゥルホ…。
酔って、深夜ヘギョンの家に現れそのまま寝込んでしまったドゥルホに、
警備員を呼ぶというヘギョンをスビンが止め、家に入れてくれたのだ。
キッチンでは、ヘギョンが朝食の用意を…。
一瞬優しい言葉をかけてくれる彼女を想像するドゥルホだが、
現実は違っていた。
「どうなってるの?何のつもり?夜中にお酒まで飲んで…。
もう二度とこんなことしないで。
ここはあなたが来たいからって来られるような場所じゃないの。」
「わかった、悪かった。帰るよ。」
そこにスビンが起きてくる。
「アッパ、帰るの?」
「アッパは忙しいから…。」
「食べてから行って…。」とヘギョン…。
こうして3人は一緒に朝食を食べ始める。
「アッパ、オンマと一緒に食べるから本当に嬉しいわ。」
「アッパもスビンと一緒に食べられて嬉しいよ。」
「だけどオンマ、どうして朝からキムチチゲなの?辛くて食べられないのに。」
「あぁ、これはアッパの好物なんだ。」とドゥルホ…。
「本当?それじゃ、オンマがアッパのために作ったのね。」
「スビン、早く食べなさい。」とヘギョン。
そこに、チャン・シヌが…。
「立って。アッパにあなたがいることを見つかったら…。」とヘギョン。
スビンは、ドゥルホの手を取り、納戸に連れて行く。
書類を取りに来たというチャン・シヌは、スビンを抱き上げキッチンに行くが、
そこに、3人分の食事の用意があることに気づいて…。
「スビンの父親がいるのか?」
「はい…。」
「お前…。」と言いかけ、スビンに気づいてチャン・シヌは一旦口を閉じるが、
「失望した。お前らしくない…。」と。
「事情があったんです。後で説明しますから…。」
何も言わず出て行くチャン・シヌ…。
納戸に隠れていたドゥルホは、そこにアルバムを見つける。
中には、スビンの生まれたころの写真、そして知り合った頃のヘギョンの写真も…。
10年前…。
検察のドゥルホのオフィスで、新人のジウクとヘギョンに気合を入れるエラ…。
「ソチョドンの問題の事務所にようこそ。
私は今日から一緒に仕事をするファン・エラ捜査官です。
では、私について言ってください。
被害者を受け入れろ。証拠を探せ。あごはいつも上げる!
これが、大韓民国の検事というものです。わかりましたか?
1年12カ月、毎日24時間、東西南北にアンテナを張り巡らし…。」
と、そこに騒々しく電話をしながらドゥルホが…。
「俺はチョ・ドゥルホだ!知ってるか?
どれだけ恐ろしいか見せてやると伝えろ。」
そして、バットを手にしたドゥルホは、「この子羊たちは何だ?」と…。
「あっ、私は今日ここに配属されたチャン・ヘギョンです。」
「私は、シン…。」
「もういいから、ついて来い。」と出て行くドゥルホに、
「どこへ行くんですか?」とジウク。
「どこへ行くのか説明しなきゃならないのか?」
こうしてドゥルホたちは、暴力団のアジトへ…。
バッドを手に暴れまくるドゥルホ、悲鳴を上げしゃがみ込むヘギョン…。
乱闘の中、一人の男がヘギョンを捕まえ首に割れたビンを…。
ドゥルホは怯まず、「女を離せ。代わりに俺を捕まえろ。」と向かっていく。
そして、男を投げ飛ばし、「大丈夫か?」とヘギョンに。
ドゥルホは、ヘギョンを食堂に連れて行く。
「食べろ。スンデグッ は身体にいいから。」
「私、スンデグッを食べたことがありません。」
「何だって?それじゃ、キムチと飯だけ食べろ。」
「さっきはありがとうございました。」
「私が、どういう人間が一番嫌いか知ってるか?」
「いいえ…。」
「スンデグッが食べられない人だ…。」
その言葉に、ドゥルホの器からスンデを取り、
むせながら食べ始めるヘギョン…。
法廷に立つドゥルホを笑顔で見つめるヘギョン…。
そしてある日、事務所で仕事をするヘギョンに父親から電話が。
「遅くなるのか?食事は?」
「まだよ。検事さんがまだ帰らないの。」
「お前の誕生日なのに…。食事もできずに…。」
「仕方がないわ。終わったら連絡するわ。」
そこにドゥルホが、「誰だ?」と…。
「あの…。」
「食事に行くか?」
食堂で食事をしながらも、ずっと書類を読み続けていたドゥルホは、
かかってきた電話に、「もう入って来ていいですよ。」と…。
すると、ケーキを手にしたエラが入って来る。
「誕生日おめでとうございます。」
「どうしてわかったんですか?」
「検事さんが私に準備するようにと…。」
「誕生日だから、ろうそくを消さないと…。」とドゥルホ。
カメラを向けるエラの前で、笑顔を見せるドゥルホとヘギョン…。
そのときの思い出に浸りながらじっと写真を見つめるドゥルホ…。
そこにヘギョンが。
「まだ捨ててなかったんだな。」
「忘れてたのよ。アッパは帰ったわ。食事していいわよ。」
外からヘギョンの家を見つめるドゥルホ…。
『写真を捨てても、思い出が消えるわけではない。』
歩き出したドゥルホの前に、チャン・シヌの車が停まる。
「何を考えているんだ?」
「スビンに会いに来たんです。」
「魂胆は何だ?」
「魂胆などありません。魂胆があるのは義父さんのほうでしょう。」
「どん底を転げ回って、面の皮が厚くなったようだな。」
「良心を失うよりいいじゃありませんか。」
「この期に及んで良心の話をするのか?まだ正気に戻ってないようだ。
二度とスビンの家に来るな。」
「スビンは私の娘です。」
「私の孫娘だ。スビンまで泥まみれにして欲しくない。ヘギョンだけで十分だ。」
事務所で考え込むドゥルホ…、そこにエラとウンジョが。
ウンジョは、ドゥルホの前に朝食を差し出す。
「何だ、これは?」
「朝食を持って来たんです。ラーメンよりいいと思って…。」
再び10年前の記憶が蘇るドゥルホ…。…。
夜、ドゥルホの家に荷物を持ったヘギョンがやって来る。
「何だ?」
「ちょっと入れていただいてもいいですか?」
「何だ、こんなふうに男の家に来たりして…。」
「令状は持っていませんが、入らせて頂きます。」
持って来た食料を冷蔵庫に入れるヘギョンに、
「何だ、それは?施しか?」とドゥルホ。
「いつもスンデクッとラーメンばかり食べてるじゃないですか。
ちゃんとしたものを食べた方がいいんです。」
「ちょっと待て、お前、俺のことが好きなのか?
好奇心なら、この辺で止めておけ。」
「好奇心じゃありません。」
「最後まで行くのか?」
「はい!」
「はい?」
「はい!」
ここから二人の恋愛が始まったのだ。
朝食を届け、犯人を捕まえて来たドゥルホを心配するヘギョン…。
「怪我してるじゃない。もうこんなことしないって約束して!
あなた、検事じゃなくて刑事なの?二度とこんなことしないで、わかった?
心配したじゃないの。」
こうして、ドゥルホはヘギョンにプロポーズを…。
そしてある日、突然ヘギョンはドゥルホに手錠をかける。
「あなたには黙秘権があります。子供に不利なことは言う必要はなく、
あなたには、子供の父親になる権利があります。」
しかしスビンが生まれても、ドゥルホの捜査スタイルは変わらなかった。
家でひとり、ドゥルホを待つだけの日々が続くヘギョン…。
ある日、ドゥルホはぬいぐるみと花束を手に帰宅する。
嬉しそうに迎えるスビンとヘギョン。
「どうして今日は早く帰って来たの?」
「いつも早いじゃないか。そう決めていたはずだが…。
悪かった、これまで気にかけてあげられなくて…。」
「オンマとアッパ、やっと仲良くなるのね?」とスビン。
「いつ仲良くなかったんだ…?
悪かった、許してくれ。週末どこかに行くか?」
「突然、どうしたの?」
「あぁ、二人と一緒に行きたいところがあるんだ。」
「どこなの?」
「どこかって…、アッパが育った孤児院…。」
「私、嫌よ。」
「どうしたんだ?」
「孤児院?湿っぽいくて薄汚いわ。
あなたが育った孤児院をスビンに見せる理由は何なの?
それに、その神父さんだって、あなたの本当の父親じゃないじゃない。」
「私、そこにいってみたい…。」とスビン。
「ダメよ!」
「いや、スビンが生まれてから一度も行ってないじゃないか。
僕が育ったところや育ててくれた神父さんが薄汚いだと…?」
花束をドゥルホに突き返すヘギョン。
「ほら、また振り出しに戻ってしまったわ。
今もそうだし、これからもそうよ。」
そのころのことを思いだすドゥルホ…。
『私はただうまくやりたかっただけだった。上手くいっていると思っていた。
だが、そのために、私が愛する人たちを誰も守ることができなかった』
10年前…、バーでドゥルホに資料を渡すシン・ヨンイル…。
「小さな犯罪だ。お前が処理しろ。」
その事件は、養護施設の弟カン・イルグが犯人として出頭した放火殺人事件だった。
しかし、ドゥルホは彼が身代わりであることを知っていた。
「ここに書け!お前が隠していること、何を受け取るのか、誰が指示したのか…。」
そして、全てを知ったドゥルホは、シン・ヨンイルに詰め寄る。
「チョン会長の息子が事件を起こし、カン・イルグという孤児が
その罪を被ったというのは事実ですか?」
「それで…?」
「カン・イルグは、私の知る人間です。それにまだ20才です。
どうか助けてください。お願いします。」
「思うように処理しろ…。」
「ありがとうございます。」
釈放されたカン・イルグを呼び止めるドゥルホ…。
「カン・イルグ、大変だったろ。これを神父さまに持って行け。」
「嫌だな。」
「カン・イルグ!」
「いつもそうやって俺をフルネームで呼から、だから他人みたいに感じるんだ。」
そう言い捨て、イルグは去っていく。
最高裁判事チェ・ヨヌが収賄の疑いで検察に出頭したことを知らせるニュース…。
ドゥルホは、チェ・ヨヌに話を聞く。
「チョン・グンモ会長が正義と検察を買収しようとしているんだ。
最近対立していたんだが、深く噛まれてしまった。
君も気を付けるんだ。ヘビのような人間だ、決して背中を見せてはいけない。」
一人で調査を始めたドゥルホに、シン・ヨンイルは怒りをぶつける。
「チョン会長のことは放っておけ!これが最後の警告だ。
これ以上の反抗は許すことはできない。」
「もう手遅れです。私は自分のやり方でいきます。止めないでください。」
シン・ヨンイルはチャン・シヌのところへ。
「チョ・ドゥルホがチョン会長を攻撃すれば、クムサンも無事では済みません。
チョン会長の不正資金は50億、海外にも30億以上あります。
そのほとんどに、クムサンが関わっているのではありませんか…。
私が知る限り、クムサンは数億を彼の不正で手に入れているはずです。
すべてが明らかになれば、クムサンは捜査を受けることになります。」
「私はどうすればいいんですか?」
「恐れを知らないあなたの婿は始末しなければならないでしょう。」
「どういう意味ですか?」
「手足を切るということです。代表はよくご存じのはずです。」
ドゥルホに詰め寄るヘギョン…。
「聞いてるの?アッパと会社がおしまいになるってこと…。」
「私も避けたいが、どうしようもないんだ。」
「どうしてできないのよ。あなたが引き下がればいいことでしょう?」
「こんなことになっているのに、どうしてそんなことができるんだ?
どうして無視できると言うんだ?」
「頭がおかしくなったのね。正気なの?
私は、スビンは…。アッパのことが見えないの?」
何も言わず出て行くドゥルホ…。
被告席に座るチョン会長を尋問するヘギョン…。
「私が間違っていたのは、検事に賄賂を渡したことです。」
「被告が賄賂を渡した検事を教えていただけますか?」とヘギョン…。
「あそこにいるチョ・ドゥルホ検事です。」とチョン会長。
事務所では、デスがぎこちない様子でエラと…。
「エラさん、ひょっとして昨日俺たち一線を超えたりしていないよな?」
「一線を超えるって、私がそんな軽い女に見えるの?」
「いや、二人共酔っていたから…。」
「私はそんな人間じゃないわ。
どんなに寂しくて悲しくても、絶対にそんなことしないわよ!」
そう喚きながら外に飛び出していくエラ…。
そこにウンジョが…。
「見ていたら、恋人同士のけんかみたいでしたよ。」
「えっ?そんなこと言わないでくださいよ。
あの人のことは7年前から知っていますが、まったく合わないんです。」
「そんなに長い知り合いなんですか?」
「そうです、チョ弁護士が検事だったときに会いましたから…。
アイゴー、月日の経つのは早いものだ。」
7年前…、デスの取り調べをするドゥルホ…。
「ぺ・デスさん、6千万(6億?)盗むために不正メールを送ったでしょう?」
「そんなにたくさん…?」
「あんた俳優でしょ?」
「えっ?私は歌手になりたい夢はあったが、俳優はありません。」
「その俳優じゃなくて、傀儡(おとり?)だろ?
金を盗むために、偽のリンクを入れた不正メールを送ったんだろ?」
「えっ?はい、やりました。」
「このメールを送ったのか?」
「あぁ、はい…。」
「携帯を出してみろ。最新のやつが見たいんだ。
同じメールを送ってみろ。送ったと言たんだから…。
20秒あげるから、同じメールを送るんだ。」
「ちょっと待ってくださいよ。え~と、う…。」
「10秒…、5…。」
「コンマはどうやって打つんですか?」
「代わりにいくら貰うんだ?今すぐ押し込んでやろうか?」
「どうせ奴らに捕まるんだ…。」
「そうですか?金額が高いから簡単には出られないぞ。
3年は入っていなきゃならないだろう。」
「私が間違ってました。」
「いくら貰うんだ?」
「300万です。」
「4年にしたいのか?」
「350万です。」
「歌ってみろ。」
『7年前些細な罪で捕まり、そこでチョ検事に出会ったんだ。
それ以来、何度も会った…。』
今度は外国人の女と捕まったデスに、
「お前、俺を知ってるだろ?」とドゥルホ…。
「一度会ったことがあります。」
「本当にお前たち結婚してるのか?」
「はい、そうです。とっても愛しているんです。」
「これが偽装結婚だとわかってるんだ。正直に言え。名前は何だ?」
「ナターシャです。」とデス。
ドゥルホは、女にロシア語で名前を聞く。
「マリアだと言ってるぞ。」
「名前を変えたのか?」
「故郷はどこだ?」
「ロンドン…。」とデス。
ドゥルホは、また女に直接ロシア語で聞く。
「ロシア生まれだと言っている。
お前は、私が外国語を勉強したこと知らなかっただろ?
ぺ・デス、お前を偽装結婚で起訴する。」
まだドゥルホの前に土下座するデス…。
「私は200万しか受け取っていないんです。今度だけ、見逃してください。」
「6カ月入りたいか?」
「220万…。」
「歌を歌え。」
そして、また…。
「どうしてここに来続けるんだ?暇なのか?」
「本当に私じゃありません。濡れ衣です。」
「お前が火を点けたのか?」
「違います。どうして私が家に火なんか…。」
「それなのになぜ、毎日スタンドで1リットルのガソリンを買っていたんだ?」
「それは…。」
「それは何だ?放火で起訴する前にさっさと吐け!」
「給油所の女がホントに可愛かったんですよ。」
「歌え!」
また現われたデスに呆れるドゥルホ…。
「ここはコーヒーショップか?何でまた来た?退屈なのか?」
「申し訳ありません。」
「偽物を売っただろ。」
「申し訳ありません。」
「そんなインチキな人生止められないのか?」
「検事さん、もう一度だけチャンスをくれれば、
正気に戻ってちゃんとした人生を生きていきます。
ひょっとしたら、検事さんも私の助けが必要になるかも…。」
「くだらないことを…。俺がなぜお前の助けが必要になるんだ?
おい、退屈なら歌え!」
一緒に歌を歌いながら、「罰金は500万だ。」とドゥルホ。
「まけてくださいよ。」とデス。
デスは、ウンジョに言う。
「それが、今度は弁護士さんが私に…。人生なんて誰にもわからないもんです。」
「いつになったら他人の助けがいらなくなるんでしょうか。」
「さぁ…、私は他人じゃないし、立場がちょっと違いますが
とにかく、私は最後までチョ弁護士を掴まえてますから。」
「あの、ちょっとお願いしてもいいですか?」
「もちろん、何でも。」
「私に友人がいるんですが、私の親友で弁護士なんですが、緊急なことで…。」
「金が必要なんでしょう?
ですが、弁護士なら銀行でも借りられるはずなのに、なぜ、私債業者に…?」
「ちょっと話せない事情があって…。」
「いくら必要なんですか?」
「300万ほど…。」
「そんなはした金…。」
「300万は、私には大金なんです。」
「チングのことじゃないんですか?」
「あぁ、はい…。私の価値観では大金だということです。」
「うちの年利は80%なんです。300万だと、年に利子だけで240万、
1ヶ月の利子が20万…。」
「あの、利子がそんなに高かったら、どうやって返すんですか?」
「それは無理だったか、イ弁護士には…。」
嘘がバレ、苦笑するウンジョに、デスは言う。
「それじゃ、私が客を紹介しましょうか?
チョ弁護士が送り返した客の名前がたくさんあるんです。」
「本当ですか?」
「OK!」
こうして、事務所には大勢の依頼人が列を作って…。
不法賭博の負け金7,500円のことでもめる老人二人の仲裁をするウンジョ。
「不法賭博ですから、警察に自首して詐欺で訴えることもできます。
最近は賭博の取り締まりが厳しいので、刑務所に行くことになるかもしれません。」
「いや、警察はいいんだ。ただ楽しみだったんだから。」
「そうだとも。」
その場で金を払って解決…、二人は相談料1500円を払って帰って行く。
最初の稼ぎに喜び合うウンジョ、エラ、デス…。
次の相談相手は、夫の浮気に腹を立てた女性…。
夫を姦通罪で刑務所に送ってくれと…。
「姦通罪はもう廃止されたんです。」
「えっ、なぜ?あんな立派な法が…。」
「こうしたらどうですか?その若いアルバイトの子に慰謝料を請求できますから、
彼女の不適切な行動で、あなたが精神的に苦しんだと訴えるんです。」
「それはいいわね。でも、その娘が私に金を払うかしら?」
「お金が目的ではなくて、あなたが強さを見せれば、
彼女は怯えて旦那さんと会うのを止めるはずです。」
そこにエラが小声で、「あと5分引き延ばして…。」と…。
次はハルモニ…、男性…、ウンジョは一生懸命相談を聞いて対処する。
そこにドゥルホが…。
外でウンジョと話をするドゥルホ…。
「イ弁護士、最近とても大変なのか?」
「えぇ…、クムサンを止めてから収入がなかったので…。」
「安易に私と一緒に仕事をしようと言うべきじゃなかったのかもしれないな。」
「そんなことありません。どうせお金を稼ぐために入ったんじゃありませんから。」
「ひょっとして、私が貧しい人の弁護を無料でやってあげる、
心の優しい弁護士だと思ってるんじゃないだろうな。
私は、人が不当に扱われるのが嫌いで、
罪を犯した人間が大手を振って歩き回ることが嫌いなんだ。」
「それは同じじゃないですか?
持つものがない人は、生きる中で悔しい目に遭うことが多いのに、
持っている人は、罪を犯しても大丈夫なんです。
結局弁護士は、持たない人のために働くものでしょう。」
「そうか?そう考えたことは一度もなかったな。
イ弁護士は、悔しい人を助けるそんな弁護士になりたいのか?」
「はい…。でも、人間は、我儘な生き物じゃないですか。
今は、一生懸命働いてお金をたくさん稼ぎたいです。
とにかく今すぐ大変な状況から抜け出したいんです。
私って、あまりにも俗物ですか?」
「いいや…。本当の俗物は、悪事を選んでおきながら、
そうでない善良なふりをしている、そういう人間が俗物なんだ。
やりたいようにやれ。どうせクムサンを辞めたんだから。
俺たちをクムサンのようにするつもりがないことはわかったから…。」
キム・テジョンから渡された書類を見るヘギョン…。
「これが次期長官の三人の有力候補者ね。」
「この中では、ハン・サンジンが一番不利だ。
彼は、青瓦台から長官へのメッセージを中継しなかったそうだ。」
「つまり、コ氏かシン地検長のどちらかね。」
「我々にとっては、シン・ヨンイルのほうがいいでしょう。
コ氏はあまりにも規則通りの人だから。」
「まるで私たちが規則通りじゃないみたいね。」
「いや…、融通が利かないという意味だ。」
「キム弁護士、あまり露骨にしないで…。」
「OK…。」
「シン地検長が長官になれば、コ氏は引退ね。
アップデイトされたら知らせて。」
「そういえば、チョ・ドゥルホは最近大人しいな。」
「チョ・ドゥルホは、キム弁護士のチングなの?
あれでも私の前の夫で、キム弁護士の先輩よ。
礼儀をわきまえて。行きなさい。」
元判事に呼び出されたドゥルホは料亭に…。
「コ氏を知っているだろう?チョ・ドゥルホ検事です。」
「もうちろんだ。チョ検事は有名だったから。」
「お久しぶりです。」
「頑張ってるじゃないですか。ニュースでときどき見ましたよ。
善行をいろいろやっているようで…。君も有名人だ。」
「いえ、まだまだ足りないところばかりで。指導をお願いします。」
「デハグループのチョン会長のことは、まだ疑っているのか?」
「ご存じじゃありませんか。チョ判事も私もあの人に…。」とドゥルホ…。
「そのせいで、シン・ヨンイルを呼ばなかったんです。」
「最近、シン・ヨンイルと私のことを人がいろいろと言っている。」
「長官選挙があるからでしょう。とにかくコ氏が長官になるべきです。
検事たちから一番尊敬されているんですから。」
「シン・ヨンイルは、政府にとても気に入られているから、わからんよ。」
「政府に気に入られているんじゃありません。
チョン会長にとても気に入られているんでしょう。」
「あまりはっきりと言わない方がいい。いろいろな手段を知っている奴らだ。」
「コ氏が長官になれば、こいつがはっきりものが言えますか?」と元判事…。
こうして話を終えた三人が部屋を出て来ると、そこにシン父子が…。
にこやかに挨拶を交わす5人…。
帰りがけ、ジウクはドゥルホに、
「どういう組み合わせだ。彼の側なのか?」と。
「私は誰にも付かない。」
「職員に給料も支払わないのに、いいところで食事するんだな。」
「こういうところでいい食事をしたかったんだ。」
疲れ果て眠り込んだウンジョを起こすドゥルホ…。
そこにウンジョ母から電話が。
「継父が?」と叫び声をあげるウンジョ…。
ウンジョがドゥルホと駆けつけたのは、ビルの前…。
そして屋上には、ウンジョの継父が立っていた。
「どうなってるの?」と聞くウンジョに、
「詐欺に遭ったのよ。」と母親。
ビルの屋上に上がったドゥルホは、ウンジョの父親のそばに…。
「近寄るな!」と父親。
「わかりました。私と話をしませんか?私は弁護士です。
イ・ウンジョ弁護士と一緒に仕事をしているチョ・ドゥルホ弁護士です。」
「弁護士さんなんですか?」
「はい、そうです。」
「弁護士さんが、ここになぜ…?」
「私は、実際に何があったのか聞きたくてここに来たんです。
それが弁護士の仕事ですから。」
少しずつ近づいていくドゥルホ…、それを止める警官…。
「下に記者も大勢集まっていますから、話したいことを全部話してみませんか。
私に話してください、一体何があったのか…。」
「私は説明して欲しいんです。
骨身を惜しまず働いていた私が、なぜ補償金を受け取れないのか。
何度も請願書を提出したのに、これまでずっと無視されました。
これ以上我慢できません。全部デハの横暴のせいなんです。」
「デハグループですって?デハグループから不当な扱いを受けたんですか?」
頷くウンジョの父親…。
「デハですか?デハなら、私が上手く処理できます。信用してください。」
「そんなに簡単なら、私はここまで来ませんでした。」
「私には簡単です。弁護士は弁護士でも、私がどんな弁護士か知ってますか?
エキセントリック(꼴통:アホ、熱血?)弁護士ですよ、꼴통!
私は自分のことは構わず、前だけ見て喧嘩早いから꼴통弁護士なんですよ。
デハグループならお手のものです。だから、私を手を握ってください。」
「近づくな!」
「あぁ、わかりました。落ち着いてください。私の手を握ってください。
エアマットレスを膨らませるのにちょっと時間がかかります。
下を見ないで私を見て、手を握ってください。」
そこに、チョン会長が現れる。
「先生、デハグループの誰かと話したいんでしょう?
私がどうすればいいか知っています。私の手を握ってください。」
そう言ってドゥルホは、ウンジョ父と一緒に屋上から飛び降りる。
こうして公判の日がまたやって来た。
傍聴席には子供たち、そしてキム・テジョンも…。
弁護人が召喚した証人尋問から裁判がスタート、
ドゥルホは、首になった調理人への質問を始める。
「証人は幼稚園の調理師をしていたとき、前日の残り物でお粥を作りましたか?」
「はい…。」
「それでは、その料理は院長の指示で作ったものですか?」
「いいえ、私が自分で作りました。」
「何ですって?」と、想定外の答えに戸惑うドゥルホ…。
「私が間違えて、子供たちの食事を古い材料で作ってしまったのです。
それで、解雇されたんです。院長がとても怒って…。
子供たちの食事にそんなものを使ってと…。」
「ひょっとしたら、院長があなたを懐柔しようと…?」
「違います。院長は何も悪いことはしていません。」
次の証人は、ソヨンの病院の看護師…。
「幼稚園で食事をした後、食中毒や胃腸炎の治療を受けた子供はいますか?」
「わかりません。毎日大勢の子供たちが腹痛で来るのに、
その子供が幼稚園で食べたせいか、他の物を食べたせいか、
それをわかるはずなどありません。」
「偽証すると罪になることをわかっていますか?」とドゥルホ…。
「はい…。」
次の証人は、幼稚園への苦情を受け付けたセンターの担当者…。
「幼稚園への苦情の中に、出された食事に関するものはありましたか?」
「ありませんでした。」
「なかったんですか?幼稚園の先生からのものがあったはずです。」
「あの幼稚園は、何の問題もなく運営されている幼稚園です。」
途方にくれるドゥルホ…、そのとき院長が傍聴席に現われる。
ジウクは、裁判長に在廷証人を申請…。
「この幼稚園に勤務し、この事件のことをよく知る人物です。許可をお願いします。」
ドゥルホは同意し、ジウクは話を続ける。
「まず、最近まで調理師として勤務していたハン・グムヨさんを呼びたいと思います。」
プロジェクターに映し出されるエラの偽の履歴書…。
エラは仕方なく証人席に座る。
「名前をお願いします。」と言うジウクに、
「ハン・グムヨ…。」
「法廷で嘘をつけば、偽証罪で処罰されます。」
「私は、チョ・ドゥルホ弁護士事務所の事務長ファン・エラです。」
「履歴書によればヤンビョン(延辺?)の高校を卒業したそうですが、
ヤンピョンに行ったことがあるんですか?」
「海外に行ったことはありません。」
「調理資格はありますか?」
「それは、みんなが調理師より料理が上手だと…。資格はありません。」
「裁判長!証人は、調理師の資格もない被告の弁護士事務所の事務長です。
それなのに、身分を偽り幼稚園で調理をしていました。
なぜでしょうか。
ひょっとして、証人は証拠を操作しようとしていたのではないでしょうか。
調理師なら、いくらでも厨房の食材を入れ替えることができます。
その上、雇用に関しての彼女の身分詐称は、
証拠を操作する意図があったことを十分に証明しています。」
続いてジウクは、ぺ・ジンサンとして面接を受けたデスを証人席に呼ぶ。
「名前を言ってください。」
「正直に言わなければダメでしょう?検事さん。」
「はい、正直に言わなければダメです。」
「金融業をやっているぺ・デスと申します。」
「金融業とは正確にはどういうことを…?」
「私債業者です。」
「ひょっとして、事務所を誰かと共有していませんか?」
「はい…。でもそれは私の意志ではなく…。家賃は一度も貰っていません。」
「その方は、ひょっとしてこの法廷にいらっしゃいますか?」
「はい、あの…、あちらに座っているチョ・ドゥルホ弁護士…。」
「裁判長、この私債業者である証人は、被告の弁護人と事務所を共有しており、
さらに、証人は身分を偽り、被告の働いていた幼稚園の面接を受けました。
私債業者が、突然なぜ何の関連もない幼稚園に就職しようとしたんですか?
他に理由がなかったら、なぜそんなことを…。」
今度はドゥルホがデスに質問する。
「証人の子供の頃の夢はなんですか?」
「私の子供の頃の夢は、バスの運転手でした。
他の子供は大統領だの裁判官だの検事だのと言ってましたが、
私は本当にバスの運転手になりたかったんです。」
「素晴らしい夢でしょう。」
「小さい頃から黄色が好きで…。」
立ち上がり異議を申し立てるジウク。
「弁護人と証人は今バカげた話で法廷を侮辱しています。」
「認めます。弁護人、真剣に話をしてください。」と裁判長。
「証人は、一体幼稚園とはどんな関係があるんですか?」
「今被告人席に座っているぺ・ヒョジンさんは、私の妹です。」
「それでは、妹さんが不当に告訴されたので、
オッパとして黙っていられなかったということですね?」
「はい。」
再びジウクの番…、今度は自分の番だと覚悟を決めるドゥルホ…。
しかし、ジウクが呼んだのはウンジョだった。
「まず、動画を先に見てください。
CCTVに映っている女性、被告の弁護人であるイ・ウンジョ弁護士です。」
「証人は、あの時間になぜ幼稚園にいたんですか?」
「ソヨンが一人だと連絡があり、心配だったので…。」
「その連絡は誰からきたものですか?」
「チョ・ドゥルホ弁護士から受けました。」
「この裁判のことで何かしようとしていたのではありませんか?
何の関係もない幼稚園に夜無断で忍び込み、被害者と会ったんです。
被害者の子供に何かするか、犯罪の証拠を消そうとしたのでは…?」
「裁判長、検事は推測で承認を追い詰めています。」とドゥルホ。
「認めます。」と裁判長。
ジウクは、質問を変える。
「あなたは法に関わる人間でしょう?」
「そうです。」
「それなのに、幼稚園に無断侵入した。言われたら無条件でやるんですか?」
「そうじゃありません。そうしたかったんです。助けたかったし、力になりたかったんです。」
ドゥルホは話し始める。
「私が被告の勤務していた幼稚園に侵入したのは事実です。
子供たちが腐った食事を与えらえたという真実を話し、解雇された被告…。
一体幼稚園で子供たちがどんなものを食べていたのか、自分の目で確かめたかったんです。
ある日の午後、昼食に何を食べたのか、絵に描いてみるよう子供たちに頼みました。
子供たちは、正直に私のために絵を描いてくれました。見てください。」
それぞれ自分の絵を上に高く掲げる子供たち…。
「キムチ一切れ、さつま揚げ二切れ、不味かったから何も食べなかった…。
不味いからオンマが詰めてくれたパンを食べた。
参鶏湯に何も入っていなかったから、鶏はどこかで生きているはずだという絵です。
幼稚園の院長カン・ジャヨンさんは、児童保護法と食品安全法に違反し、
さらに、雇用人を児童虐待を罪を着せるという凶悪な犯罪を犯していたのです。
検察は、真実を調査する義務があると考えます。
さらに我々は、幼稚園で働く立派な人たちが不当に告発され傷つくことがないよう、
全ての真実を明らかにしなければならないのです。以上です。」
「検察は、何かありますか?」と裁判長。
「今弁護人が言った真実の究明に決定的な役割を果たす証拠を提出します。」と
ジウクが皆に見せたのは、合意書だった。
「これは、3月に被告と保護者の間で交わされた合意書です。
内容は、被告が暴行を働いたときの子供の母親との合意…。
それで告訴を中止しましたが、被告は続けて児童虐待で告訴されました。
子供を守り教育する教師が、このような暴力傾向を持っているとしたら、
一体どんな両親が、子供を信じて預けられますか?
こうして幼稚園は、仕方なく解雇したのです。」
ヨロヨロと法廷を出て来たドゥルホたち…。
「ヒョジンさんはどうして何も言わなかったんでしょうか。」とウンジョ。
「これからどうするの?」とエラ。
「だから、金で解決しようと言ったじゃないか。」とデス。
「よくもそんなことが…。事実じゃないのになぜ金を払うのよ!」
事務所には、母親たちが待っていた。
「もう1週間になるのよ。いつまで子供たちをここに預けなきゃならないの?」
「お弁当持たせればいいだけでしょう。
幼稚園を開けてもらわないと困るのよ。仕事にも行けないし。」
「責任取って!」とドゥルホに掴みかかる母親たち。
ドゥルホとウンジョは、ぺ・ヒョジンから話を聞く。
「ソヨンをいじめる子がいたんです。
ある日、ソヨンを押すところを見て止めようとして…。」
「どうなったんですか?」
「ジュンシクのオモニが私を告訴すると言ってきたんですが、
1日で合意し、告訴を取り下げたんです。」
「1日でですか?」と驚くウンジョ。
「院長がひょっとして合意するよう言ったんですか?」
「はい…。」
「これは法廷で不利に働くかもしれません。」とドゥルホ。
「ですが、私はジュンシクを叩いたりしてません。ただ止めようとして…。」
「状況を知っている人はおらず、告訴した事実があり、
院長が関わった合意書まであるんですから。」
「検察は、ヒョジンさんに暴力性があると強調してきます。」とウンジョ。
「ソヨンをいじめたジュンシクに連絡できますか?」とドゥルホ。
「ジュンシクの家族はフィリピンに移民したんです。」
言葉を失うドゥルホに、
「申し訳ありません。私が早くお話しすれば…。」とヒョジン。
「いいえ、大丈夫です。初めから難しい戦いでしたから。」
外に出て話をするドゥルホとウンジョ…。
「これからどうすればいいんですか?あの院長只者じゃなかったんです。
旦那さんは公務員で、誰もが心の優しい人だと…。
どうすればいいのかわかりません。」
「それでも何か考えなきゃいけないだろ。
何としても何か考えて、仮面を引き剥がさなきゃいけないんだ。」
「そうしなくては…。でも、状況はどんどん私たちに不利になって。」
「いつものことだ。」
院長に幼稚園の再開を頼みに行く母親たち…。
「私たち、最初からあの弁護士のことは信じていませんでした。
院長を陥れようとしていたことわかっていたんです。」
「私が子供たちにゴミを食べさせていたと言っていたのに、
今になってどうしたんですか?」と院長。
「申し訳ありませんでした。あのときは本当だと思ったんです。」
「今日、法廷で見たでしょう?あの男は完全な詐欺師なんです。」
「そうですよ。私たちも騙されたんです。」
「あまりにも精神的な打撃が大きくて、当分幼稚園を開けることはできません。」と院長。
「院長、それじゃ私たちはどうすれば…。」
「他に幼稚園はたくさんあるでしょう。」
「院長のところが一番何です。お願いです。」
「私は幼稚園をやる必要はないんです。お金も必要ありません。
幼稚園は閉鎖します。」
立ち上がった院長にすがりつく母親たち…。
「私たち、幼稚園を開くためには何をすればいいんですか?」
その声に、院長はまた席に…。
「さぁ…、どうしたらいいかしら…。
あの弁護士が土下座して謝罪すれば、考えてもいいけれど…。」
その言葉に、「電話してやらせましょう。」と、相談を始める母親たち…。
母親たちは、揃ってドゥルホの事務所に乗り込んで来る。
「弁護士さん、今私たち院長に会って来たんですけど、
どう考えても、弁護士さんに解決してもらおうと…。」
「院長は、弁護士さんに会いたいそうです。」
「弁護士さんが、膝をついて謝罪してくれれば、
幼稚園を再開してくれるって言ったんです。」
「院長はそれだけで、他には何もいらないって…。」
「それがそんなに大変ですか?
こんな騒動を起こしたんですから、元に戻さなくちゃ…。」
「私がやりますよ。私が100回でも千回でも謝るから…。」とデス。
しかし、母親たちはドゥルホにやって欲しいと譲らない…。
「どうするんですか?幼稚園を再開しなきゃならないんですよ。」
「私たちも跪きましょうか?」と、全員座り込む母親たち…。
誰もいなくなった事務所で、スビンの日記を読むドゥルホ…。
『今日は学校で劇をやった。私はし烈な戦いに勝ち、お姫様をやり、
クラスの班長が王子をやった。とっても嬉しかった。』
ウンジョは、ファストフード店でアルバイトを…。
彼女の仕事ぶりを褒める店員に、
「大学時代、いくつもアルバイトやってたんです。」とウンジョ。
そこにエラから電話がかかってくる。
「えっ、弁護士さんが…?」と驚くウンジョ…。
ステージに一人座るドゥルホ…、そこに院長が。
「どうして私にこんなところに…?」
「いらっしゃいましたか…。」
「ようやく正気を取り戻したようね。どこまで演技できるか見てやるわ。」
「私があまりにもふざけ過ぎました、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。」
「ちょっと、私はあんたのせいで精神病院に行くところだったのよ。
幼稚園を閉めることが、どれほど大変だったか…。」
「申し訳ありません。」
「言ってごらん。自分の過ちを反省してるの?」
「はい、とても反省しています。」
「あなた、何を信じてあそこまであちこち出しゃばって来るの?
私が誰だか、本当に知らないの?」
「申し訳ありません。私がもっと早く気づき、注意を払うべきでしたのに軽率でした。」
「ところで、どうして私とここで会いたかったの?」
「実は私、誰かに跪くのはこれまで一度もやったことがありません。
それで、申し訳なかったのですがここまで来ていただいて…。」
「そうなの?それじゃ、跪きなさい。跪くのよ!」
言われた通り、院長の前にひざまずくドゥルホ…。
「言ってごらん。自分が何をどう間違っていたのか。」
「私のような弁護士の端くれが、神のような院長を理解できませんでした。
本当に軽率でした。」
「どこが…。」
「院長が子供たちのことを考えながら、残ったのり巻きやピザなどを
全部入れてお粥を作って食べさせていたのに、
私は院長の真心を推し量ることができませんでした。」
「あなたも食べたじゃないの。それで死んだの?」
「死にませんでしたが、少し胃が痛くなりました。」
「あなたの問題でしょ。」
「院長は幼稚園の食材の費用を惜しんでしたことなのに…。」
「私の幼稚園のお金を私がどう使おうと、誰が文句言えるのよ。」
「その通りです。好きなように使うべきなのです。
私が役所や教育庁に告発しても、私のような者の言葉は誰も信用しません。」
「当然でしょう。ちょっと、あいつらに私がいくら金を払ったか知ってる?」
「気が向けば誰でも解雇できるカリスマの院長ですから…。
ですが、院長!幼稚園を再開していただけませんか?」
「私がなぜ?私があんたのせいで屈辱を味わったのに、なぜ?
私はまず先にあんたを監獄に入れてやるわ。そして1年以内にまた…。
いえ、それがあんたと何の関係があるのよ。」
「幼稚園をもう一度開いて、公金を横領し、子供たちにまたゴミ粥を食べさせるなりなんなり、
何でも好き勝手にすればいいじゃないですか。幼稚園をもう一度開いてください。」
「嫌よ。したくないのよ。」
「院長、幼稚園を再開してください。」
そのとき、「アジュマ!」とドゥルホが立ち上がる。
「このアジュマ、アジュマと呼べば振り返るのか。」
「あんた、本当に気が狂ったのね。」
「私がなぜ狂ってるんだ?」
「だから、最初から私に構うべきじゃなかったのよ。なぜ私に向かって…。」
「だから、子供たちにゴミを食べさせるべきじゃなかったんだ。」
「なぜダメなのよ。私のものよ。」
「何が自分のものだ?」
「幼稚園?」
「幼稚園はあんたのものだとしても、子供たちもあんたのものか?」
「そうよ、全部私のものよ。」
「どうしてあんたのものなんだ?」
「私の王国だからよ。私が女王だからよ。」
「わかった。何でも好きにしろ。アジュマの王国で、アジュマが女王だ。
よかったな。だが、子供たちが自分のものだとどうしてそんなことが言えるんだ?」
興奮し、ペンでドゥルホを突こうとする院長…。
ドゥルホはカーテンの後ろに入って行く。
そして開いたカーテンの後ろには、デス、エラ、ウンジョ、そして母親たちが…。
その横には、ドゥルホから「劇を見に来ないか?」と連絡を貰ったジウクも、
捜査官と一緒にすべてを聞いていた。
驚く院長に食って掛かる母親たち…。
ジウクは院長を連行するよう指示をする。
ドゥルホに礼を言う母親たち…。
「本当にありがとうございました。」
「弁護士さんがいなかったら、どうなっていたか…。」
「まだ終わりではありません。幼稚園をまた再開しなくては…。」とドゥルホ…。
母親たちは帰り、ドゥルホはジウクに訊ねる。
「劇はどうだった?楽しめたか?」
「シナリオはよかったが、俳優がダメだ。」
帰り道、父との会話を思い出すジウク。
「落胆するな。敗訴すればペナルティポイントを与えられるだろうが、
お前は毎日たくさんの事件に取り組んでいるのに、
弁護士は、担当する一つの事件だけに集中しているんだ。
ましてや、あの粘り強いチョ・ドゥルホが相手なら、辛いのは当然だ。
子供が虐待されていなかったのなら、よかったじゃないか。
そう考えて忘れるんだ。
だが、ここで終わりにすれば、またドゥルホを勝たせることになる。
わかってるか?」
「それでも勝つためたけに無実の教師を訴追することはできません。」
「できるだけのことはしたのか?先生に罪がないのなら、院長にあるということだ。
チョ・ドゥルホは、間違いなくそこを突き、院長を告訴してまた注目を浴びるはずだ。
院長でも先生でも、お前が監獄に行かせ、最後までやってみるんだ。
チョ・ドゥルホに奪われたりせずに…。」
ドゥルホのニュースをヘギョンに知らせるスビン。
「ジウクおじさんも載ってるわ。」とヘギョン。
「アッパは本当にスーパーマンみたいだわ。本当にカッコいいわよね?」
「スビンは部屋に戻って宿題をやりなさい。」
「私もいつか弁護士になろうかな?アッパみたいに。」
「オンマも弁護士なのに、どうしてオンマみたいじゃないの?」
「アッパのほうがちょっとだけカッコよかったから。」
ニュースには、ドゥルホとジウクの写真が…。
『検察と弁護士、腐敗した幼稚園院長を逮捕…。』と…。
ドゥルホは院長に面会に…。
「辛いはずです。」
「誰のせいよ。」
「私のせいでしょう。」
「なぜ来たの?こんな私が見たかったの?」
「それもちょっと…。児童虐待だから、少なくとも5年は収監されることになります。」
無言のままの院長に、ドゥルホは鞄から手紙の束を取り出す。
「まったくあいつら…。私をまだバスの運転手扱いして…。
これを渡してくれと…。それじゃ。」
房に戻り、子供たちの手紙を読み始める院長…。
そこには、院長への子供たちの愛があふれるメッセージが並んでいた。
『院長先生、お元気ですか?いつ韓国に戻って来るんですか?』
『会いたいです。幼稚園にはいつ戻ってきますか?
幼稚園が閉まっているから、つまらないです。』
『院長先生、どこも具合が悪くないでしょう。
早く戻って来て、私たちと遊んでください。待ってます。』
『おもちゃを置いたままなんだけど、院長先生鍵を開けてくれませんか?
あれは、院長先生が僕にくれたものなんです。』
『ソヨンです。会いたいです。これからは毎日笑います。早く戻って来てね。』
涙が止まらない院長…。
ドゥルホの事務所…、院長から届いた手紙を読むヒョジン…。
『私は、運営してきた幼稚園やデイケアセンターから退き、
そして、あの幼稚園を社会に還元します。
院長は、ぺ・ヒョジン先生に引き受けて貰えたら嬉しいのですが。
うちの子供たちをよろしくお願いします。』
歓声を上げて喜び合うドゥルホたち…。
「エラさん、また厨房で働くんじゃないだろうな?」とドゥルホ。
「スカウトされれば行きますよ!」とウンジョ。
「私も働くぞ。」
「私、子供たちを連れてきますから…。」とヒョジン。
「いやいや…!」
子供たちと一緒に、公園で遊ぶドゥルホたち…。
「もう天国ですよ。幼稚園は再開し、ヒョジンさんが院長になって…。」
口から出るのは嬉しさばかり…。
そのときドゥルホがデスに…。
「ところでお前、私たちにご馳走しないのか?
ヒョジンさんが無罪判決を受け復職したのに、これじゃあんまりだろ。」
「そうだ、ダメじゃないか。けちけちするな。」とエラ。
「今夜の夕食をご馳走するのはどうですか?」とウンジョ。
「まったくあんたたちは…。OK!行こう、ご馳走しますよ。」
夜、事務所で酒を飲むドゥルホたち…。
デスは、妹ヒョジンと立ち上がり、ドゥルホに感謝の気持ちを伝える。
「私と妹は、チョ・ドゥルホ弁護士に…、もちろん彼は家賃も払ってないが、
とにかく、私はこのお二人と、そう、イ弁護士を入れて三人を信じて
妹を助けてくれるよう頼み、やってくれました。本当にありがとうございました!
この町の弁護士事務所が、韓国最高の事務所になるまで、
出費を惜しまず全力で支えていくことを約束します。」
「本当か?」とドゥルホ。
「録音したわよ。」とエラ。
そして乾杯!
事務所を出て来たウンジョは、そこでは酒を飲むドゥルホに声をかける。
「ここで飲んでいたんですね。大丈夫ですか?」
「もちろんだ。行かないのか?」
「行きますよ。」
「運転するなよ。運転して事故を起こして、俺を悩ませるな。」
ドゥルホの言葉に、ふくれっ面で隣に座るウンジョ…。
「どうしてチョ弁護士は、いつも私に行けって言うんですか?」
「それじゃ、来いって言うのか?」
「私だって、法学部を出て司法試験も合格し、韓国最高の法律事務所にも入ったんです。
それに…。」
そこにメッセージが…、ウンジョの話を聞かずにスビンに電話をかけるドゥルホ…。
ウンジョはそれに気づかず話を続ける。
「それに、小さい頃は私を追いかけて来た男性も多かったんです。キレイだって。
それで、弁護士になればちゃんと生活できると思っていたのに…。」
「うちの赤ちゃん!」とスビンに呼びかけるドゥルホの声に、
自分のことと勘違い、照れるウンジョ。
「赤ちゃんだなんて、私が…。この年齢で…。」
「毎日毎日、会いたいよ。」
「急にどうしたんですか?」
「アイラブユー~!
スビン、アッパは本当にスビンに会いたいんだ。」
自分でないことにようやく気づくウンジョ…。
事務所では、酔ったエラとデスがラブショットを…。
そのまま一緒にソファに倒れ、衝撃の朝を迎える二人…。
そしてドゥルホも、スビンの隣で目を覚ます。
名品韓流ドラマの系譜を継ぐMBC創立55周年特別企画「獄中花」が、来る30日初放送を控えた中で、3日前の27日午後9時30分「獄中花特別話」を通して、視聴者たちと会う予定である。
スペシャル放送では、「馬医」以来3年ぶりにメガホンを取った「史劇の巨匠」イ・ビョンフン監督をはじめ、チン・セヨン、コ・ス、チョン・ジュノ、パク・チュミなど「獄中花」の主演俳優たちが鮮やかな撮影話を聞かせる予定…。それだけでなく、俳優たちと製作陣の情熱いっぱいの姿を密着取材して、ドラマでは見ることができない和気あいあいとした撮影現場まで公開する。
特に「獄中花」は、ドラマ初「典獄署:전옥서」と朝鮮時代の弁護士制度である「外知部:외지부」を扱っている。当時、世界のどこにも存在していなかった私たち固有の制度「外知部」を扱うだけに、韓流ドラマの系譜を継ぐことができるかにも関心が集中している状況である。これにより、「獄中花特別の話」では、時代劇の世界化を導いた先駆者イ・ビョンフン監督の力を分析する。
[獄中花特別話]の制作陣によると、[大長今]のイ・ヨンエ、[同伊]のハン・ヒョジュに続いて[獄中花]の主人公オクニョ役に指名され、新たなスター誕生の主人公として取り上げられているチン・セヨンの格別な努力と多様な魅力を分析して、暴れ者から商団の行首に変身を繰り返すユン・テウォン役のコ・スとの集中インタビューも用意されているということだ。予測を上回る新鮮なストーリーとスペクタクルな展開で視聴者の目と耳をひきつける[獄中花]。
初放送より先に27日午後9時30分「獄中花、特別な話」を通して、大詰めの序幕を見ることができる。
ヨンジュ(キム・ジス)は、寿司を買ってウンソン(パク・ジニ)の家を訪ねたままいなくなったテソクを探し出し、苦しむテソクを慰める。テソクは自らを絶対に放棄しないと決意する。ウンソンは、ドンウの事故の情報提供者の姿が映るCCTV映像を確保する。情報提供者は、イ・スンホの友人(シン・ジェハ)であり、彼はイ・チャンム(チョン・ノミン)に会いに来てテソクに出くわす。テソクはシン・ヨンジンのために、相手の弱点を掘り出すようにしたが、その一方で、チョン・ジンを通じて訴訟に負ける計画を立てる。
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テソクは、CCTV 映像の中の情報提供者がローファームに来た事実を感じ、彼の正体を明らかにしようと努力する。 映像の中の通り周辺を探していたウンソン はヒョンウク( シン・ジェハ) と出くわすが、望む答えを聞くことができない。 テソクは息子のジョンウと母親のキム・スンヒ( パン・ヒョジョン) の前でも失敗するなど症状はだんだんひどくなる。 ヒョンウクは拉致され、ヒョンウクがイ・チャンム( チョンノミン) のオフィスに行ったと聞いたテソクはイ・チャンムのところに…。
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11話は、死んだ息子ドンウひき逃げ事件の真犯人を見つけるためのテソク(イ・ソンミン)の捜査力がコシのある緊張感を抱かせ息が詰まるような緻密な事件の展開が繰り広げられた。
テソクはカン・ヒョンウク(シン・ジェハ)がイ・チャンム(チョン・ノミン)代表を訪ねて来たという事実を知り、チャンムの部屋に行き、カン・ヒョンウクとの関係を問いただす。嘘で何とか危機を免れるチャンム…、実の兄弟のようだったチャンムとテソクの間に不信感の影が覆い始めた。
失踪したチョン・ミンギュを追うキム・チャンス刑事に会ったテソクは、意外な事実を知ることになる。キム刑事は、10年前に麻薬類特別取り締まり期間にチョン・ミンギュを捕まえたが、取り調べ中にチョン・ミンギュが突然希望スーパー殺人事件に触れ、真犯人が別にいて、自分は真犯人を知っていると主張したというのだ。
希望スーパー殺人事件は、テソクが国選弁護士当時、被告人クォン・ミョンス(チョン・ヨンギ)の一審弁論を引き受けたが、ドンウが死んだ後、2審を前に弁護人を辞めた事件である。 しかし、チョン・ミンギュは突然主張を覆し、さらに奇妙だったのは、麻薬事件で捕まってきたチョンミンギュを検察が起訴せず釈放したことだ。
チョンミンギュは警察署から釈放された3日後行方不明になり、その後キム・チャンス刑事は希望スーパー殺人事件の真犯人を知っているチョン・ミンギュを追うようになったのだ。
さらに、刑事を通じて、イ・チャンム代表が当時クォン・ミョンス事件担当検事だったこと、チョンミンギュを起訴しなかった検事がハン・ジョンウォン弁護士だったという事実も同時に明らかになった。
関連性がないように見えたこの事件、そして絡み合った人物たちが、決して偶然ではないことをテソクは直感する。
テソクとウンソン(パク・ジニ)が、捜し求めていたカン・ヒョンウクは、山で首を吊った状態ででテソクへの遺書と共に発見された。自殺と見られたが、テソクとウンソンは疑いを拭い去ることができなかった。
実は、カンヒョンウクはひき逃げ事件の真犯人イ・スンホ(ヨ・フェヒョン)の祖母であるファン・テソン会長(ムンスク)が拉致し、自殺に偽装して殺したものだった。
「申し訳ありません。勇気がなかったんです。」と言うスンホの言葉を思い出し、彼に会いに飛び出して行くテソク。
イ・チャンムとシン・ヨンジンのところへ行ったチョン・ジンに危機が訪れる。シン・ヨンジン(イ・ギウ)が、自分の家の前でゴミを調べるチョン・ジンをCCTVで確認、彼が自分の壊れた時計をト・インギョン弁護士(イ・ヒジン)に暴行の証拠物として渡したと責め立てたのだ。窮地に追い込まれたテソクとチョン・ジンが危機をうまく免れることができるかどうか気がかりなことを集めている。![]()
テソクはイ・スンホにカン・ヒョンウクについて訊ねるが、イ・スンホはカン・ヒョンウクがドンウの事故の真犯人だと言い、自分は彼に自首を勧めたがカン・ヒョンウクがそれを拒絶した後自殺したと平然と嘘をつく。
これまで沈黙してきたカン・ヒョンウクがなぜ今になって真実を明らかにするのか、すべて事実なのかというテソクの問いに、イ・スンホは涙まで流しながらテソクの前で偽の演技を続け、イ・スンホの涙を信じたテソクは、それ以上言葉を続けられなかった。
イ・チャンムがその間、息子イ・スンホとカン・ヒョンウクの関係をわざと隠してきたと考えたテソクは、オフィスに戻り、彼に辞表を出した。しかし、イ・チャンは、縁は簡単に切れるものではないと彼の辞表を拒絶、テソクは辞表提出を保留したままイ・チャンムの部屋から出るしかなかった。
続いてテソクは希望スーパー殺人事件再審請求のためにクォン・ミョンス(ジョンヨウンギ)に会い、「自分が誰かわからなくなる日が来る前に少しでも恥ずかしさを減らす人生を生きていきたい。あまりにも遅れてしまったが、今からでも君が無罪ということを証明する機会を与えて欲しい。」と弁護人を自ら要望した。
その後、自殺したヒョンウクがひき逃げが起こった日病院に入院していたという事実を知ったテソクは、本当の犯人はスンホということ再び確信すると同時に、イ・チャンムがなぜ過去しがない自分を大手法律事務所にスカウトしたのかを理解し、これまでの息子の事故を隠蔽した人の下で働いてきた事実に嗚咽する。![]()
パク・テソク(イ・ソンミン)を迎えに、ナ・ウンソン(パク・ジニ)の家に行ったソ・ヨンジュ(キム・ジス)は、最終的にテソクに向かってひどい感情を吐き出す。シン・ヨンジン(イ・ギウ)は、テソクを業界から締め出したかったが、テソクはシン会長(イ・ジョンギル)、シン・ヨンジンの前で謝罪しながらも共生関係にあることを警告、チャ・ウォンソク(パク・ジュヒョン)のひき逃げ事件を静かに解決していく。ヨンジュはテソクの服を片付けているときに発見した薬がアルツハイマー病のパッチであることを知る。
ソ・ヨンジュ(キム・ジス)は、医師チュ・ジェミン(チェドクムン)を訪ね、夫パク・テソク(イ・ソンミン)の病気を確認する。ナ・ウンソン(パク・ジニ)は、死んだ息子ドンウのひき逃げ事故情報提供者が現われるが、CCTV映像がハッキングで完全に削除され激怒する。ジョンウ(ナム・ダルム)は、学校でいじめを受けていて、自分を苦しめたドンギュを石で殴る事故を起こし消えてしまい、テソクとウンジュを慌てさせる。結局ジョンウを見つけ出したテソクは、息子を守るため前に出る。
保護者委員会でパク・テソク(イ・ソンミン)は、いじめに遭っていたジョンウ(ナムダルム)にそっぽを向いていた自分を責め、ジョンウを庇護する。勇気を出したジョンウの友達ミョンスの証言で、ジョンウに友人からのいじめや暴力があったことが明らかになる。テソクは、ソ・ヨンジュ(キム・ジス)が自分の病気を知っているという事実を知り、ヨンジュはテソクを慰める。ヨンジュと一緒に行った母(パン・ヒョジョン)のお店で父(チャン・グァン)と向き合ったテソクは激怒する。シンヨンジン(イ・ギウ)の離婚の解決依頼に怒ったテソクは、父が殺人を犯し捕まったというニュースまで聞く。
パク・テソク(イ・ソンミン)、シン・ヨンジン(イ・ギウ)の離婚問題を担当してくれという提案を受け入れ、チョン・ジン(イ・ジュノ)は、これに反発する。テソクはアパート殺人事件に巻き込まれた父(チャングァン)の事件を解決するため苦労して、最終的には無嫌疑を立証する。テソクの症状はますますひどくなり、ボン・ソンファ(ユン・ソヒ)もソ・ヨンジュ(キム・ジス)を介して病名を知ることになる。チョン・ジンも自分に気づかず通り過ぎたテソクを発見する。テソクはヨンジュと食べようと寿司を買ってナ・ウンソン(パク・ジニ)の家を訪ねて行く。
「コ・スがツンデレ?今回はガールクラッシュだ!」
「獄中花」のヒロイン「チン・セヨン(オクニョ役)」の魅力的な姿に接することができるオンラインのキャラクターティーザー「朝鮮時代第一のガールクラッシュ」編映像が公開された。
2016年最高の期待作として知られるMBC創立55周年特別企画「獄中花」が、若い層を狙って展開する様々なオンライン広報の一環として公開された本映像は、MBC公式フェイスブックとネイバーTV CAST、次のTVポット、熊TVなどの主要なビデオポータルにアップロードされている。
「獄中花」のオクニョ(チン・セヨン)は、監獄で生まれた子供で、典獄署官吏の世話の中、監獄を出入りする人物万象に会い、世の中の理を悟りながら育った。 持って生まれた美貌と才能、そして監獄で学んだ様々な武術を搭載した彼女。典獄署の茶母スタイル、捕盗庁の茶母スタイル、箱入り娘スタイルのすべてを完璧に消化するオクニョは、すべての女性が憧れてやまない、まさに「ガールクラッシュ」そのものとして表現される予定である。 製作陣は、これらの点に着目して、「 100%オクニョ」に扮したセヨンを「かつて朝鮮時代から存在したガールクラッシュ」でコンセプトし、視聴者たちが一気にキャラクターを理解できるようにユニークな短い映像を作ったと明らかにした。
これに新鮮な魅力で武装した「きらきらチン・セヨン」はもちろん、オクニョとテウォンのラブラインまで盛り込まれると予想される「獄中花」に期待感が一層増幅される。
第1話では、チソンとカン・ミンヒョクが出会う前のそれぞれの事情が描かれた。
シン・ソクホ( チソン)が、会社の独立を目前に控えて自分の人だと信じた人たちに裏切られた。 また、グリン( ヘリ) は無実の罪でセクハラ犯と見なされた弟天( カン・ミンヒョク) の濡れ衣を晴らすために努力した。二人は、つらかった過去を葬り、新しいスタートラインを切ることができるだろうか。
◆ チソン、裏切りが生んだ裏切り
大型マネージメント会社ケイトップ( KTOP ) 理事であるソクホは、会社の代表イ・ジュンソク( チョン・ノミン) に会い、会社の独立について話を交わした。 イ・ジュンソクは笑いながらも、ケイトップの代表アイドルグループ・ジャクソンを連れて独立するシン・ソクホに不満を持っていた。 イ・ジュンソクは独立前にジャクソンの新曲を発表するよう要求し、ソクホはそれを快く受け入れた。
ソクホが会社独立を目前に控えて慌ただしく動き始めると、イ・ジュンソクは彼の側近である会社万年室長キム・ジュハン(ホ・ジュンソク) に理事の座を提案、その言葉に誘惑されたキム・ジュハンはソクホを倒す手伝いする姿を見せ、これから繰り広げられる対立を暗示した。
また、ソクホは作曲家に貰った曲をジャクソンのメンバージス( アン・ヒョソプ) の名前で発売し、作曲家から 曲を返して欲しいと要求される。ソクホは冷たくそれを拒絶、お金で解決しようとするが相手は金を受け取らなかった。
関係者たちと酒を飲んでいたソクホは、その作曲家が遺書を残して自殺したというニュースを聞き急いで席を立つ。そして、運転をしているときに届いたジスからの死にたいというメッセージに戸惑ったソクホは、交通事故を起こしてしまう。交通事故の被害者はイ・ジュンソクとキムジュハンの指示を受け、ソクホとの和解に合意しなかった。こうしてソクホが留置されている間に、ジャクソンは事務所残留を選択し再契約を締結、ソクホはすべてを失い残ったのは借金だけだった。
ソクホは親しいヒョンに助けてもらおうと釜山まで行くが、知人は助けにはどころか以前ソクホから受けた扱いをそのままソクホに返してきただけだった。 茫然と釜山の街を彷徨っていたソクホは、ある学院の建物から流れてきたCMソングを聞いた瞬間、その歌の才能に心を奪われてしまう。
◆ ヘリ- カン・ミンヒョク兄妹、幸せになれるでしょう?
グリンは無実の罪で性的暴行犯と見なされたにもかかわらず、悔しさを訴えない弟ハヌルの姿を見て、不安といらだちを隠せなかった。 グリンが長い間知っていた被害者に「どうしてこんんことを…、違うじゃないの」と泣きながら叫ぶが結果は変わらなかった。 その結果ハヌルは、保護施設で二ヵ月間過ごすことになった。
グリンは、たった一人の弟の濡れ衣を晴らすためにたくさんの人々に支援を頼むが、現実はとても厳しかった。 グリンはバイトが終わる度に迎えに来たハヌルの姿を思い出し、涙を堪え切れず泣きに泣いた。
彼女が弟を心配したように、弟も姉を心配していた。 保護施設で大学進学を諦めることを決意したハヌルは、学院の広告音楽の依頼も断り、「これ以上音楽はするつもりはない。」と学院長に宣言した。
第1話ラストの運命の出会いのシーン!
2話では、ハヌルがソクホの度重なる説得の末、タンタラバンドを結成して最初のオーディションを受ける姿が描かれた。この日、CMソング声の主を捜しハヌルの学校を訪れたソクホは、彼が停学中であることを知る。ハヌルは不当に受けた罪でクラスメートに「痴漢、図々しい奴。」といじめられ、牛乳爆弾の洗礼を受けるなど屈辱を受けていた。
学校を出て建物の上に立ち下を見下ろすハヌルに、ソクホは、「ここはだめだ、落ちて死ぬには低すぎる。」と声をかける。彼は「意味もなく障害を負って死ななければ、家族だけが苦労する。学院のCMソング、君だろ?歌をやってから、その後で死ぬんだ。まだ若いんだからやってみたいことをやってから…。」と提案した。
その後、ずっとソクホの誘いを断り続けるハヌルだが、名刺のシン・ソクホという名前に、「シン・ソクホ?ソクホヒョン?」と呟き、過去の二人が知り合いだったことを示唆した。
次の日ハヌルはソクホに、「音楽やろう。その代わりバンドでなければやらない。」と言うが、ハヌルの保護者グリンはそれに反対、「今は弟の安定が必要な時期」と、ハヌルのバンド活動を引き止める。
その後も、バンド活動が弟に安定になるのか刺激になるのか悩み続けるグリン…。
ソクホと面談をするためにKTOPエンターテイメントを訪れたグリンは、キム・ジュハンからソクホがすでにKTOPを退社した事実とその事情を聞かされる。その後、自分を訪ねてきたソクホに怒りをぶつけるグリン…。「あなたがなぜここに来るのか。ハヌルに会わずに帰って…。ジャクソン誘って会社出ようとしたが、飲酒事故起こして拘置所まで行っておいて…。そうでなくても辛い子に、歌で詐欺を働く?」と…。
これに対しソクホは、「誰も注目しない奴ら、私が金をかけ最高に作り上げた。それがジャクソンだ。こいつが独立しようとけしかけてお膳立てしたがまんまとやられてしまった…。死のうとしたが、声が私を呼んだんじゃないか。だから、また夢を見て…。呆れるような声に私の心臓がドキドキしたんだ。偽の名刺を使ったのは事実だが、私の本気だけはわかってくれ。あなたの弟の才能生かしてあげたいというのが私の本心だ。」と訴えた。
これにハヌルは、「僕とまったく同じだ。僕も何もしていないのに人は痴漢だと言うじゃないか。僕と姉がいくら説得しても、誰も僕を信じようとはしてくれない。人が人を信じられないなら、僕たちはどうやって生きていくんだ。」と…。
こうして、ソクホの支援の下、バンドをすると宣言したハヌルは、ジュリアード出身ギタリストのカイルと一緒にバンド「タンタラ」を結成した。
タンタラは放送局のオーディションを受けることになり、キム・スチョルの「咲ききれなかった花一輪」を選曲するが、ステージに上がったハヌルは歌い始めない。ハヌルが音楽をやることに反対し、交通事故で死んだ両親を思い出したから…。ようやく歌い出したハヌルの歌は、「寒々とした枝の上に その葉は一枚…、月光さえ雲に隠れ孤独だけ募って行く…。一晩中鳥の声に疲れてしまった一枚の葉まで落ちるかな 咲けなかった花一輪咲かせよう」という歌詞が深い響きをもたらした。亡くなった両親に対する懐かしさと歌に向けたハヌルの熱い思いを代弁する一節だった。
第2話ラストのオーディションシーン!
チソン、ヘリ、 カン・ミンヒョクなど大勢の俳優たちの出会いで話題を集め、期待感を高めた「タンタラ」 の視聴ポイント四つを探ってみた。
◆ 自身の「成功」ではなく、真の「成長」のために「'タンタラバンド」が団結した
「タンタラ」 は成功のためならな何も厭わなかったマネージャーソクホ(チソン) が、崖っぷちで発見した原石らと共に夢を叶え、失っていた情熱と真心を取り戻し「成長」するということだ。
他人の才能を発掘し育成するマネージャーシン・ソクホが、どん底まで墜落した後、初心に帰って新人タンタラバンドをしっかりとしたバンドに作リ上げる過程で、孤軍奮闘しながら成功するまでの成長成長が盛り込まれている。 また、寄せ集めだったタンタラバンドのメンバー、ハヌル( カン・ミンヒョク) 、カイル(コン・ミョン) 、ヨンス(イ・テソン)、ジェフン(L.JOE)が、葛藤を乗り越え音楽では最高のバンドに成長する姿が楽しく描かれる。
それだけでなく、弟のためにマネジャーの世界に飛び込んだ末端マネージャーグリン(ヘリ)が、プロマネージャーに成長する姿も視聴者たちの心をときめかせる予定である。
◆「信じて見る俳優」チソン- 「爽やかな魅力大勢」ヘリの完璧な組み合わせ
「信じて見る俳優」チソンと「爽やかな魅力大勢」ヘリが「タンタラ」 で会った。 いつも期待以上の演技で視聴者たちを驚かせるチソン。彼が1年ぶりの復帰作として「タンタラ」を選択した。 新たなチソンを見せてあげると宣言した彼は、「シン・ソクホ」で完璧変身して期待感を高めている。
また、驚くべきキャラクターシンクロ率と見ているだけで気持ちよくなるエネルギーをプレゼントする「大勢俳優」 ヘリがグリン役で出演、知性と呼吸を合わせる。 チソンの八色鳥の魅力とヘリの爽やかで明るいエネルギーが爆発的なシナジーを作り、「ケミストリー」噴き出すことを予告する。
◆「タンタラ」のために団結たOST ドリームチーム!耳浄化プロジェクト出撃!
「タンタラ」は音盤産業を背景とするドラマらしく、企画段階から音楽に心血を注いでハイクオリティOST を準備した。 OST ドリームチームが団結して、「タンタラ」 のための曲を作業している。 特に新人バンドタンタラが演奏し歌う曲に力を入れており、視聴者の耳をわしづかみにするOST が完成された。 それだけでなく、超特急歌手たちが合流して耳を浄化させハイクオリティ音楽で、ドラマを満たして、胸がいっぱいになる響きと感動を伝えることを期待させる。 また、釜山(プサン) の버스커팀부から、弘大のインディーズバンドまで、宝石のようなミュージシャンたちの登場を予告して耳を楽しませることを約束している。
◆主演から脇役まで一杯になったキャスティング!
硬い俳優軍団+ 新鮮なルーキー軍団、絶妙なハーモニー期待UP!!
「タンタラ」 は、「大勢」チソン、ヘリ、 カン・ミンヒョクをはじめ、しっかりとした演技力のチェ・ジョンアン- チョン・ノミン- チョン・マンシク- アン・ネサンなど名品俳優軍団と、個性的で新鮮な魅力を加味するルーキー軍団 L.JOE- クンミョン- イ・テソンまでキャスティングをし、隙のない演技力を予告した。
「相続者たち」で温かい高校生の定石を見せてくれたカン・ミンヒョクが、ツンデレ姉馬鹿「ハヌル」に分解し女心狩りを予告している。 また、チェ・ジョンアンは、チソンの10年来の友人女性人友達ミンジュとして登場し、反転魅力を発散する予定だ。
さらに、チョン・ノミン- チョン・マンシク- アン・ネサンなど「狂った演技力」を装着した演技派俳優たちが、ドラマをさらに愉快で美味しいものにすると関心を集めている。 同時に、L.JOE - クンミョン- イ・テソンなどオーディションを通じて「タンタラ」に合流した新たな魅力のルーキー勢が活力を担当することを予告している。
特急義理を披露し、カメオ出演をしたパク・シネを皮切りに、華やかなカメオ軍団がびっくり出演を予告する。 ここで彼らを発見するゴマ粒の楽しさを期待させる。
何より役者たちの名演技パレードが、視聴者たちの目と心をぎゅっとわしづかみにすることを予感させる。 すでに7つの人格を完全に消化した千の顔チソンが、シン・ソクホでどんな姿を見せてくれるか、今から愉快で強烈な彼の演技に関心が集まり、場面に陥るようにする力を持つ俳優ヘリと、予告編だけで好奇心を刺激したカン・ミンヒョクなど情熱的な熱演リレーが広がって視聴者に愉快な笑いと感動を披露する予定だ。
「獄中花」コ・ス(ユン・テウォン役)の全く新しい姿に触れることができるオンライン用キャラクターティーザー「朝鮮時代第一のツンデレ」編映像が公開された。
MBCの新しい週末ドラマ「獄中花」は、若い層を狙って展開する様々なオンライン広報の信号弾として公開されたティーザー映像は、MBC公式フェイスブックとネイバーTV CAST、次のTVポット、タウンTVなどの主要なビデオポータルにアップロードされた。
「獄中花」のユン・テウォン(コ・ス)は、尹元衡の庶子で捨てられた後、一見反抗的で冷笑的だが、心だけは誰よりも熱い人物として描かれる。劇中ユン・テウォンはスゴイ頭脳と大胆な才能を動員、商団に合流して大活躍をし、後に困難な人々のために乗り出す、まさに「ミステリー魅力男」と表現される予定である。
周辺の暴れ者や監獄で使う言葉は、短く荒い。いつもとんとん投げるように、自分が言いたい時だけと言うにはそのような人かと思うが、図太い茶目っ気のある口調と目つきだけは、女心を揺さぶるのに十分である。特にオクニョを見る目つきだけは柔らかく、オクニョを呼ぶ「おい、ちびっこ(꼬맹이)!」だけ개구지기 그지없다 .。
「獄中化」の制作陣は、これらの点に着目し、「100%ユン・テウォン」に扮したコスを、「かつて朝鮮時代から存在したツンデレ」にコンセプトし、視聴者たちが一気にキャラクターを理解できるようにユニークなコンセプトに包まれた短い映像を作ったと明らかにした。
公開されたティーザー映像の中には「獄中花」の中のコ・スの様々な言葉が、ウィットあふれるよう編集されており、注目をひきつける。映像の中のコ・スは滑稽な表情で、「それまでは、あなた知らなくて」と言っても、突然傾いた姿勢で座り、「あなたが誰が、私が知る必要があるのか?」とがさつな面を表わして「ツンデレ」の魅力を吹きだす。それもつかの間、コ・スは「冗談だ」と言って「ニヤニヤモード」で、迅速に再転換する姿に笑いをかもし出す。
「獄中化」でコ・スの風変わりな魅力を発見することが期待さが集まっている。
Author:momochi
韓流ドラマに関する
覚え書きです。
更新も内容も気ままですが、
どうかよろしくお願いします♪
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