Part1
トクマンを探すユシンは、無数に転がる死体を一つ一つ確認していました。
そのとき、突然起き上った敵の兵士が彼に襲いかかってきます。不意を突かれ倒れこむユシン、もうだめかと思われた時、敵の背中に誰かが放った矢が刺さります。
トクマンでした。弓を持ったまま震えている彼女。
ユシンは彼女を背負って基地へと戻ります。
チクバンとコドは、基地へ戻らず野山を彷徨っていました。相変わらず些細なことで言い争いをしている二人、そこへ時烈達がやってきます。
チクバンとコドを見つけ喜ぶ彼ら、しかしチクバンとコドは複雑な表情。
その頃城では、戻って来たハジョンがチンピョンに報告を。
チョンミョンは、キム・ソヒョンの安否を訊ねます。ハジョンは、「さぁ、彼は今頃ペクチェ(百済)の地で戦っている最中じゃないですか?」
援軍を送らなかったのかと訊ねるチンピョンに、セジョンは、速含城を得たばかりで、そこを守らなければなりませんからと。そこでハジョンがこう言います。
「撤退するようにとの一人の伝令がソヒョンのもとへ送られました。」と。
一人と聞き、不安をあらわにするヨンチュン。ハジョンはさらにこう言います。
「あぁ、だからあいつが送られたんだ。陛下、心配には及びません。伝令は、ソヒョンの息子のユシンですから。」驚くチョンミョン、チンピョン。
チョンミョンは、父にこう言います。
「陛下、たとえユシンでも、一人で百済の兵の中を突破するのは困難です。ソヒョンの軍を全滅されないためにも、援軍を出してください。」
それは許されませんとミシル。
阿莫では、ソヒョンが花郎リーダー達を集めていました。
「我々は取り囲まれている。まだ見つかってはいないが、時間の問題だろう。それ故、私は直ちに撤退することを命ずる。我々が安全に逃げ切るために、敵をかく乱させる部隊が必要だ。つまりおとり、釣餌軍だ。たとえ死ぬことになろうとも、よい戦術を持つ釣餌軍は、シルラ(新羅)の大きな助けとなるだろう。それぞ花郎だ。」
Part2
ソヒョンの話を聞いたアルチョン(閼川)は、自分達ピチョンジド(アルチョンのチーム名)とユシン率いる(ヨンファヒャンド?:龍華香徒)がその任務を引き受けると申し出ます。
「我々の撤退のために死ぬ任務だとわかっているな。」と聞かれたアルチョンは、それが花郎の任務ですからと。
ソヒョンとギルチョンは、自分達の鎧を彼ら二人に渡します。そしてソヒョンは、自分の頭の飾りをアルチョンに託し、シルラ(新羅)はお前を忘れないだろうと言うのでした。
外で待つアルチョンとユシンの花郎達。そこにアルチョンとユシンがやって来ます。
けがをしている兵士に、歩けるかとアルチョン。首を振る兵士に、彼はこう訊ねます。
「これはピチョンジドの掟だ。覚悟はできたか?」
「はい!」と兵士。そしてアルチョンは、
「新羅は、お前の家族の面倒を見てくれる。決してお前を忘れない。」と言うなり、刀を抜き、彼を殺してしまうのでした。
「何をするんだ?」と立ち上がるトクマン。止めるユシン。
アルチョンは言います。
「我々は、主力軍のためにおとりになることになった。彼らを逃がすために、百済軍を誘導しなければならない。健康な兵士だけでこのチームは編成され、けがをしているものは、このようになる。」
「ただほっておけばおけばいいじゃないか。」と食ってかかるトクマンに、アルチョンは言います。
「そんなことをしたら、彼らは百済軍に捕まり拷問にかけられる、そして我が主力軍は逃げることに失敗するだろう。」
そんなことをする権利があるのかと食い下がるトクマン。
「これは私の決断ではなく、ピチョンジドの掟であり約束なのだ。龍華香徒も例外ではない。今からけがをしている者を殺す。これは命令だ。」とアルチョン。
けがをした右腕を隠すシヨル(時烈)。こうして彼らは死の任務に就きます。
敵軍を待ち伏せし、一気に倒すユシン達。
このことは、すぐに百済軍の基地に知らされ、部隊が差し向けられます。
待ち伏せするアルチョンは、弓を放ち大声で騒いだ後、すぐ撤退を命じます。
逃げる途中に倒れたシヨル、置いていってくれという彼を引きずって逃げるトクマンと仲間達。
Part3
城では、チョンミョンがミシルを呼び止め、あなたのしているセジュ(ミシルの役職?単なる別名?)に加わりたいと申し出ます。ミシルは、
「あなたは冷たい人。ソヒョン、ユシン、ヨンス王子、そんなあなたの周囲の人たちをどうしてそんなに簡単に忘れることができるのですか?」
「私はあなたからそれを学びました。」とチョンミョン。さらに、
「肉を斬って骨を砕くのです。あの者達は、わたしの肉のようなもの。私は自分の肉を諦め、敵の骨を砕きます。」と。
そして、チョンミョンはウルジェにこう言います。
「私は軍のすべての情報を見たいと思います。」
「ミシルが彼女の力を使ってくるでしょう。特にこんな状況では。」とウルジェ。
「敵が来てからではもっと難しくなります。だから今。」というチョンミョンに、わかりましたとウルジェ。
マヤに連れられたマンミョンは、20年ぶりに母マノ大后を訪ねていました。
ソヒョン達の安否を気遣うチョンミョンとヨンチュン、どうすればいいかと訊ねるヨンチュンに彼女は、今は休んでいるようにと。ヨンチュンは、
「どうしたのですか?彼らを見捨てるつもりですか?」と詰め寄ります。
「援軍は戦争を拡大させるだけだし、侵入は不可能。それでは一体何ができると言うのです?ヨンスが亡くなった後、どれだけ私が自分を責めたか知っていますか?私にできることは、ただ彼の死を受け入れることだけでした。私は決してそれを繰り返すつもりはありません。」とチョンミョン。
一方戦場では、アルチョンが再び怪我をした兵士を殺していました。それを見たチクバンは、シヨルに声をかけます。戦えるのかと聞かれ、だから置いて行けと言ったんだと、言い争うシヨルと仲間。
そこにユシンがやってきて、どうしたと訊ねます。なんでもないとチクバン。
誰か偵察に行って欲しいと言うユシンに、チクバンは、シヨルとトクマンがいいと提案します。アルチョン達が南を見ているから、お前達は北のほうを偵察するよう指示するユシン。
出かける前にトクマンは、ユシンに訊ねます。
「あなたもアルチョンの考え方に賛成ですか?」
「それは命令だ。」とユシン。
「命令のことを聞いてるんじゃない!あなたの考えを聞いているんだ。」とトクマン。
ユシンは、こう言います。「Chun Shil Chang Soは、兵士の考え(考え方)だ。」
こうして二人は偵察に出かけます。
Part4
気の弱いシヨル、死体を見ておびえます。そんな彼に見つかるから行くんだと声をかけるトクマン。シヨルは彼女にこう言います。
「俺をほっておいてくれ。お前だって俺を嫌いだろう。俺を殺したいと思ってるんじゃないのか?だから、ただ俺を置いて行ってくれ!」と。
「そうだ、大嫌いだ!」と彼を殴りつけるトクマンは、こう言います。
「お前のために死ぬのが怖いからだ。死ぬのを避ける唯一の方法は、お前を殺すことなんだ。だからお前を本当に憎んでいる。お前は馬鹿だ。アルチョンは、私達を恐怖から立ち上がらせようとしているんだ。そしてお前のような奴は、それを怖がっている。」
「気が狂いそうなんだ。どうしてこうなのかもわからない。混乱していて、イライラして、そして怖いんだ。怖がることは罪じゃないだろう。」とシヨル。
そんな彼にウンソンは言います。
「そうだ、悪くない。私たちだって怖いんだから。怖くて息が詰まりそうだ。お前の罪は、生き残るために何もしないことだ。なぜここで戦っていると思う?新羅に覚えてもらうためか?主力軍を逃がすためか?馬鹿馬鹿しい。戦うこと以外に、生き延びる方法が他にないからだよ。もし本当に生きていたのなら、戦うんだ!」
そう言って歩き出したウンソンの足を倒れていた兵士が掴み、ソヒョンからアルチョンへの伝言を話します。
「お前達がTaeGangRoに来たら、全滅だと急いで、アルチョンに伝えてくれ。」
急いでユシン達のところに戻った二人は、事情を説明します。
「急いで逃げよう。ここは危険だ。百済軍は、我々を壊滅しようとしている。キム大将が伝言を送ってきました。」
アルチョンがその伝言を受け取ろうとした瞬間、あちこちから矢が飛んできます。
慌てて逃げる花郎達。
ひとまず逃げた彼ら、ユシンが戦える人数を数えています。たった35人。そこへ傷を負ったアルチョンが。彼は、ユシンに訊ねます。
「残った兵はたったそれだけか。けが人はどうする?」
アルチョンは、ソヒョンから託された頭飾りをユシンに渡します。そして部下の兵士の名前を呼ぶと、自分を斬るように命じるのでした。
泣きながら首長に刀を振り上げる兵士を、トクマンは止めます。
怒るアルチョン、ユシンも「下がりなさい。」とトクマンに言います。
「ユシン、こんなことはあってはならない。こんなのおかしい。もしここで他の花郎兵士が斬られたら、この伝言はもう誰も見ることはできない。」
そう言った彼女は、いきなり伝言の書かれた紙を飲み込んでしまいます。
「これで伝言の内容を知っているのは私だけだ。私を斬るなり、斬りあうなり好きにすればいい。兵士を助け、私を助ける。そうすれば、残りの兵士は、ここから逃げ出せる。どちらか選べ!」
思わず刀を抜きトクマンに向けたユシンに、彼女は言います。
「ユシン、戦争が終わった後、私の体を調べるがいい。あなたは、私達は生き残るために訓練しなければいけないと言った。傷ついた仲間を助けるためにと。私はいつも辛い訓練をそのためにしてきた。それが花郎だから。」
アルチョンは言います。
「お前は、こんなことが戦争の中のこの状況を救えると思っているのか?馬鹿げている。こんなけが人を連れていたら、進むこともできない。」
Part5
トクマンは続けます。
「人々の忠誠心がなかったら、1日だってこんな辛いことは続けられない。」
そう言ってしゃがみこんだトクマンは、アルチョンに、
「だからお願いです。私達を見捨てないでください。私達に希望をください。私達が戦おうとしているのに、なぜあなたは、私達を切り捨てようとするのですか?すでに怖がっている私達に、どうしてこんなことができるんですか?どうして仲間を切り捨てることが、生き残るための唯一の方法だって言えるんですか?私達全員が生きたいんです。全員が生きるために戦いたいんです。」
「我々は全員一緒に生きることはできない。一緒に戦えないんだ。」とアルチョン。
トクマンは立ち上がり叫びます。
「それなら方法を探してください。それがあなた方司令官の仕事でしょう。それが、私達があなた方二人に忠誠を誓う理由なんです。」
「自分も戦って死にたいです。」と次々に立ち上がる兵士達。
そんな彼らを、切り捨てよと命じるアルチョン。
彼は、ユシンにもそうするよう言いますが、ユシンはきっぱりと言います。
「あなたはすでに私に命令の権限を与えました。あなたも、そしてここにいる全員が死ぬことはならない。」
夜になり、ユシンのところにやってきたアルチョンは、
「何をばかなことをしているんだ。こんなけが人をどうやって百済軍のところまで連れて行く?お前が間違いをしでかせば、全員が死ぬんだぞ。」と。
チクバンは、シヨルの傷の手当てをしていました。そして皆にもこの薬は効果があるからつけるようにと。そのとき薬を調合するコドの様子を見た彼は、慌てて止めに行き、コドの持つ夾竹桃は毒草だぞと叱りつけます。
そんな彼らを見ながら作戦を考えるユシン。
何かを思いついた彼は、チクバンのところへ行き、夾竹桃を手に取ります。
翌日、百済軍を待ち伏せするユシン達。敵兵の行く手には、彼らの作った仕掛けが。
夾竹桃の毒の煙を浴び、慌てて後退する敵兵の動きをユシン達は、読んでいました。
川へ逃げた敵兵達をアルチョン達が待ち伏せ、襲いかかります。
倒れたトクマンを助けようと敵に向かって行くシヨル。
Part6
激しい戦いの中、シヨルは敵の大将に弓を向け、彼を倒します。
撤退しようとする敵兵を次々に倒し、勝利の叫びをあげる花郎達。
そのときシヨルが水の中に倒れこみます。
駆け寄るトクマン、彼を岸にあげ皆で手当てを試みますが、
「自分は臆病だからこうなった。でも今は怖くない。今ならちゃんとできるのに、残念だ。」そう言って、シヨルは息を引き取るのでした。
歩きながらユシンは、自分を責めているようなトクマンを気遣います。
そんな彼に、トクマンは言います。
「彼にかっこよかったと言いたかった。新羅一の臆病ものが、百済の大将を殺した。シヨルは本当に立派だった。私は彼にそう言いたかったんだ。」さらに、
「シヨルが死んだのに、わたしにはもう流す涙が残っていない。人を殺したというのに、もうなにも感じない。本当に、私はもうなにもわからない。」と。
ユシンは、こう言います。
「誰でもそうだし、私もそうだ。確かなのは、今我々は生きているということだ。」
「ええ、私は必ず生きてみせます。シヨルのためにも。」とトクマン。
Part7
ミシルの部屋に入って来たミセンは、こう言います。
「王女のお陰で城が騒々しいわ。彼女は、偉い僧侶を指名して、なにやら個人的な部門を作ることを話しあっている。そして今、彼女は、防衛大臣を放り出そうとしているようだ。防衛大臣にはただ行政の権限だけを持たせ、実際の軍の指揮権は、陛下によって指名された司令官に与えるそうだ。将軍が私達の側にいる以上、彼らの努力は無駄なことだが。」
ミシルは、ソヒョンの軍はどうなっているのかと訊ねます。
「何の兆候も話もありません。」とミセン。そして、
「城にいかなくては。勝利軍がまもなく到着するから、表彰式があるようです。」と。
「百済軍は撤退し、すべて支配下に収められています。」とウルジェ。
チンピョンは、阿莫基地はどうなっているかと訊ねます。
「そこには、兵士が配置されていましたが、今のところ生き残りはないようです。」
ミシルは言います。
「陛下、私達が阿莫についてなんの知らせも受けていないということは、大変悲劇的な状況です。そこで国のために命をかけていた花郎達を、私達は覚えていなければなりません。特に、阿莫に攻撃をかけたソヒョンの家族に、それなりの土地と300人の侍従を報償として差し上げたいと。さらに彼らの遺体を集め、神社を建て、3日間の喪に服しましょう。」
そこで、チョンミョンが、「それはHwa Sa Dangであるべき。」と。
どういう意味かと訊ねるミシル、ハジョンが代わりにこう言います。
「Hwa Sa Dangとは、花郎の祖先だけが埋葬される我が国の最高位の神社のこと。どんなに彼のしたことが名誉なことでも、過去の罪で花郎のタイトルを剥奪されたソヒョンをそこに埋葬することはできない。」
「そのとおり。陛下と王女がむりやり彼らをソラボルに連れてきたが、我々はマノ大后からどんな許しも受け取っていません。」とセジョン。
そこへ、マヤとマンミョンが入って来ます。
「私達は、マノ大后を訪問してきました。」とマヤ。
マンミョンは、母は過去のことを許し私達の結婚のことも認めてくれたと話し、彼女から預かった手紙をチンピョンに渡します。
手紙には、ソヒョンの花郎とJinGolへの復帰を認めるとありました。
ミシルはこう言います。
「それはいい知らせですこと。もしそうなら、ソヒョン氏はJinGolですから、どうか彼に300seokのAnYangをお与えください。葬儀は7日間行われ、彼の墓碑は、Hwa Sa Dangに建てられます。」
それをさえぎるチョンミョン、「もし彼が生きて帰ってきたら?」
「もし彼が生きて戻ったら、JinGolの称号が回復するので、JaGamの地位は許されません。私達は彼の地位を上げなければいけません・・・。(この辺り、よくわかりません)」
そこでチョンミョンが、
「防衛大臣のすぐ下のDaeGamが適当です。彼の地位は回復されるので、彼は貴族会議への参加もゆるされなければなりません。さらにJinHeungの統治権(?)は、元々彼の父のキム・ムリョ(?)に与えられたもの。Amyang、Samyang、DaeKayaは、彼に与えられるべきです。」と。
「それでいいでしょう、もしソヒョンが生きて帰ったら。」とミシル。
ソクプム(石品)に会ったユシンは、彼が父の居所をしらないと聞いて驚きます。
「橋を渡ろうとした時に、何かが起き、軍は別れてしまいました。今、私の兵に何が起きたのかを調べさせているところです。少しお待ちください。」とソクプム。
「心配するな。将軍は大丈夫だ。」とアルチョン。
部屋に戻り、先ほどの会合のことをぶつくさ言うミセンとハジョン。
彼が戻る可能性はないのか?とセジョンに訊ねられたハジョン、「それは絶対にありません。」と答えます。ミセンもそれはありえないと。
「ソル・ウォンは偉大だ。戦争に勝ち、さらに鬱陶しいやつらを排除したのだから。」
ユシン達のところに、ソクプムの偵察兵が戻って来ます。
「2000人の百済軍が、Danhaengを渡って来ます。そして彼らは、Jonukの北に基地を作り始めました。」と。
「我々は囲まれた。」とソクプム。
ユシン、アルチョン、ソクプムの3人は善後策を相談します。
主力軍の状況もわからない今、もう任務は終わったと。
「残った者全員で、生きて新羅に帰ろう。」と言うユシンに、ソクプムが言います。
「アルチョンが指揮をとれない今、指揮権は私にある。」
Part8
ユシンは黙ってソヒョンの頭飾りをソクプムに渡します。
その様子を見て、どうなるのかと不安げに話すコド達。
そんな彼らを見たトクマンは、元気を装い、
「どうしたんだお前達は。新羅はすぐ目の前だ。ここであきらめるのか?」と。
そこに集まれの号令。ソクプムは皆に言います。
「今、我々のおとり作戦は終わった。そして我々は囲まれている。我々はそれを突破し、新羅に戻る。一人残らず生き残るんだ。しかし、誰か一人でも自分のことだけを考えたら、そのときは全員が死ぬ。
お前達は、指揮官に従い、行動を一つにしなければならない。」さらに、
「私はピチョンジドの話をひどい話を聞いた。龍華香徒トクマン、前に出ろ。」
そう言うと、ソクプムはトクマンに刀を突き付け、
「お前は、指揮官の命令にそむき、軍の規律に反した。どうしてそんなことをした。なぜアルチョンを殺さなかった?私が軍規にに反したときの例を見せてやる。」
と、刀を振り上げソクプム。アルチョンは彼の手を抑え、
「それなら、あいつによって迷わされた私も処刑されなければならない。敵が今目前にいるというのに、なぜこんなことをするんだ。」
「指揮官は私だ。」とソクプム。アルチョンはすぐに跪き、こう言います。
「ここにいる兵士の多くは、この少年に命を救われた。もしお前がこいつを斬ったら、どうやってこの兵士たちを動かしていくんだ?」
ユシンも、アルチョンに並んでこう頼みます。
「トクマンが軍規に反したことも、その罪が重大なことも事実です。ただソラボルに帰った後それを正しく扱うことはできないでしょうか?」
「いったいお前達二人はどうしたんだ?」とソクプム。
その時一人の花郎兵士が立ち上がり、こう言います。
「自分も殺してください。自分はトクマンに命を救われました。その私がどうしてトクマンが殺されるのを黙って見ていられるでしょうか。」
それを見た残りの兵士全員が立ち上がり、殺してくれを声を合わせます。
「お前ら、私が殺せないとでも思っているのか。それなら全員殺してくれるわ。」とソクプム。
そんな彼の前に立ちはだかるユシン。
「私に逆らう気か?」と言うソクプムに、彼は言います。
「もしトクマンの罪が重大なら、それにかかわった花郎もまた罪を問われます。そして彼らの命を助けた龍華香徒もまたその罪を問われなければなりません。ですから、我々に戦場で死ぬことを許してください。百済軍はまもなく我々の前にやって来ます。龍華香徒は、2時間彼らをここで足止めします。その間に、あなた達は新羅へ向ってください。」
ユシンは龍華香徒の半分に裂かれた隊旗をアルチョンに託します。
旗を受け取ったアルチョンは、「生きて、戻ってこい。」と。
ユシンはソクプムに言います。
「我々の犠牲を無駄にしないでくれ。一人残らず生きて連れて帰れ。」
ソクプムは、こう言います。
「もしお前が生きて帰ることができたら、私はお前に罰を与えない。」
こうしてトクマン達は、龍華香徒だけで、百済軍と戦うことになります。
第12話に続く!
『善徳女王』、イケメン10人の花登場に期待感高まる
MBC月火ドラマ『{善徳女王}』に徐羅伐10人の花が、本格的に登場する。徐羅伐10人の花には、コ・ユヌ、ホン・ギョンイン、ソ・ドンウォン、チェ・ソンジョら顔なじみの人物から新鮮なイケメンまで、多様なメンバーが布陣されている。コ・ユヌは花の首長の風月主ホジェ役に出演して、ホン・ギョンインは“徳曼”を困らせて緊張感を高めるソクプム役で出演する。久しぶりにお茶の間にカムバックするソ・ドンウォンは、ソクプムのラインに並ぶドクチュン役を演じる。
ドラマ放映9話か10話頃、新しく浮上したアルチョン役のイ・スンヒョは、イ・ジュンギに似た容貌と印象的な戦闘シーンで、視聴者の関心を一身に受けている。トレーナーチェ・ソンジョとキム・ヘスの末っ子の弟キム・ドンヒ、『イサン』で翊衛司・武士として活躍したチャン・ヒウンも10人の花に合流した。新人イ・サンヒョンとリュ・サンウクも、10人の花を輝かせるメンバーだ。
彼らはオーディションで、10倍以上の難関を突破して、徐羅伐10人の花に選ばれた。花は『善徳女王』の面白みを、倍増する要素。今まで花の祭りの“薦制”と花が顔に恐ろしく見せるため、濃い粉漆を塗って、死を辞さない決議を表わす“郎粧決意”などが創意的に再解釈されて注目を集めた。キム・ヨンヒョン作家は「当時花という集団は、軍事的リーダーの訓練機関であり、法事を行ったり楽器を扱って絵を描くなど、多様な分野の全天候エリート養成所ということができる。花の姿を視聴者は、新鮮に楽しめるだろう」と明らかにした。 [写真=MBC]
Innolife & Digital YTN & Joynews24 & inews24 2009/06/29
[ドラマ] 注目の男優、『善徳女王』でデビュー
トップ俳優チャ・スンウォンのフィットネス・トレーナーとして話題を呼んだチェ・ソンジョと、トップ女優キム・ヘスの弟キム・ドンヒが俳優デビューする。
二人はMBCの大河ドラマ『善徳女王』で徐羅伐(ソラボル=新羅の首都)の花郎(青年組織)メンバーとして出演。二人は10あった花郎のうち、それぞれ首長役を演じる。
この二人は、ミシル(コ・ヒョンジョン)とトクマン(イ・ヨウォン)の勢力争いで重要なカギを握る。
ドラマの関係者が20日に話したところによると、二人は名前が知られているからデビューできたのではなく、通常通りオーディションをして出演が決まった。今は厳しい演技トレーニングをしている最中だ。今回のドラマ出演で、これまで出演したバラエティー番組やミュージック・ビデオでの活動ではなく、俳優としても活動の幅を広げようと決心している。
チェ・ソンジョは2006年にバラエティー番組『日曜日 日曜日の夜に』(MBC)の「チャ・スンウォンのフィットネス・クラブ」に出演、鍛え上げたマッチョな体を披露し、人気者になった。キム・ドンヒはキム・ヘスと一緒に撮った写真がネットに掲載され、「イケメンの弟」として話題になり、04年に除隊してから2年間、演技を学んだとのことだ.
釜山ナビ 2009/06/22
Part1
スクチャの家を出たウンソン。
居間では、ヨンランとジョンがあれこれ言っています。
「こんなことがあるなんて。彼女達を脅したですって?なんてことかしら。」
「お祖母様、お兄様のことも知っていたのよ。これは完全に詐欺よ。」
「お母様!あなたは、彼女がどんな子かも知らずに財産をあげようとしたんですか?」
一切返事をせずに力なく立ち上がるスクチャ、その様子にファン達は、大丈夫?と訊ねますが、休みなさいとだけ言うと、ピョ執事と部屋に戻ります。
「お祖母さまはショックだったみたいね。」
「でも詐欺だとわかってよかったわ。」とヨンランとジョン。
ファンは、急いでウンソンを追いかけ、こう言います。
「どうして何も言わないんだ?何か言わなきゃならないことがあるだろう。スンミの言ったことは本当なのか?俺のこと、お祖母様のことを知っていたって?」
「もし私がノーと言ったら、あなたは信じてくれるの?」とウンソン。
一瞬答えに詰まるファンですが、さらにこう言います。
「それでも、お前は何か言うべきだろう。このことでお前がどうなるかわかているのか?もしこんな形で出て行ったら、彼女達が言ったことを認めることになるんだぞ。」
「あなたが私を信じられないのなら、何をしたってあなたは私を信じることはないわ。・・・もううんざりよ。お金・・・いやらしくて(ぞっとするような)」怖いもの。私はそれを憎むわ。私はただもう止めたい。」とウンソン。
ファンは、どういう意味だ、どこへ行くんだとと訊ねますが、黙って立ち去るウンソンでした。バスの中でもソンヒ達の言葉を思い出し、胸を抑えるウンソン。
家に戻ったソンヒ達、スンミは母に訊ねます。
「いつウンソンの委任状を手に入れたの?」
「前に言ったでしょう。こんなときのために。ウンソンがなにか見つけ出したときのために、取っておいたのよ。」とソンヒ。
本当に怖い人と言うスンミに、ソンヒはこう言います。
「さてこれですべて終わったわ。ウンソンは、もうあの家で暮らすことはできないでしょう。スクチャもウンソンに遺産を残すことはキャンセルするだろうから、お前はただ残りの(自分とファンのこと)だけ考えればいいのよ。今がチャンスだから。私は人としてできる限りのことをしたわ。これから私達は、これを幸せに向けていかなければ。ウンソンの父親も、かならずまたウンソンに会おうとするわ。来週引越せば、すべてうまくいくわ。」
ウンソンはヘリの家に行き、すべてを話します。
怒り狂うヘリ、すぐに彼らのところに行って話をつけようと言いますが、ウンソンはそれを止めます。ソンヒの用意した証拠の数々、もう誰も私のことは信じないわと。
それでも納得がいかないヘリ、腹はたたないのかと訊ねます。
「怖いの。ソンヒとスンミ、彼らは本当に怖かった。ただお金のために人がこんなことができるなんて、本当に怖かった。」とウンソン。
ヘリはさらに聞きます。
「スクチャはどうなの?彼女も嘘を信じているの?」
「それが一番辛いわ。スクチャとファン、彼らは私をどんな人間だと思っているか。」
ファンは一人で考えていました。
ソンヒの言った、ウンソンはファンを知っていたという言葉を思い出し、そんなことはないと首をふるファン。
スクチャも部屋で一人、考え込んでいました。
ウンソンはヘリの部屋で休んでいました。そこにジュンセが。
「見てこの状態を。彼女は、すべての力をなくしているわ。」そう言って彼女を起こそうとするヘリを、ジュンセは止めますが、目を覚ますウンソン。
「お前は馬鹿だ。」とジュンセ
「彼は法的な解決方法を探して、力になってくれるわ。」とヘリ。
ジュンセは、さらに、
「君は、もっど早く言うべきだった。もし彼女が弟をなくすことを引き起こすような人なら、君にはとても手に負える人間じゃないということをわかるべきだった。」と。
「そのとおりね。」とウンソン。
「彼女は、スンミのために黙っていたのよ。それが、余計腹立たしいけど。」とヘリ。
ジュンセは、冷静に
「君は疲れているようだから、明日詳しく話し合おう。そして保険会社から君が貰ってきた書類を見せてくれ。それを持って、僕がスクチャのところに行って話をしてくる。そして僕の知っている君の帰国してからのことを全部話してくるから。だけど君に起きたことを聞いていると、それだけでは十分ではないと思う。」と。
ウンソンはこう言います。
「止めてください。そんなこと何の希望もないわ(そんなの無駄よ)。」
翌朝、食堂に降りてきたファンは、スクチャの席が空いているのを見て訊ねます。
「朝早く出かけたわ。」とヨンラン。
Part2
「彼女は元気ですが、昨夜から一言も話しません。」とピョ。
そこでジョンが、「きっと私達の前にくるのが恥ずかしいのよ。ウンソンのことを何もしらずに、財産を渡すとか・・・・・。」
「いいから食べなさい。」とファン。
ヨンランは、こう言います。
「とにかく忘れましょう。彼女をもう見なくて済むかと思うと、ホッとするわ。」
そこでジョンが、もしかしていくところがないから、彼女はジュンセのところに行ったりしてないかしらと。
ウンソンは辞表を書いていますが、ヘリは、そんなものを持って行ったら、スクチャに怒鳴られ怒られるわよと言います。
「わかってると思うけど、スクチャは一番裏切られたと感じているはず。」とヘリ。
ウンソンは、
「それならなおさら行かなくては。それが終わったとしても、謝る必要があるわ。私は、自分の無実の証拠を見つけ、彼女に見せると約束したいの。」
そう言って立ち上がったウンソンは、母の形見のネックレスがないことに気付きます。あたりを探しますが、ヘリは掃除した時にはなかったと。あの家に忘れてきたんじゃないの、電話すればとヘリ。
そんなことできるわけないじゃないとウンソン。
出かける準備をするスンミ。朝食も取らない彼女に、ソンヒは言います。
「ファンはすぐ連絡してくるわよ。彼はあなた以外の女の子に興味を持ったことはなかったわ。もしほんのちょっとウンソンに興味がわいたとしても、彼は大丈夫。」
わかってるわとスンミ。
店では、出勤してこないウンソンのことを話しています。
「彼女がなぜ来ないか、君は知らないんだね。」と店長。
スンジェに、喧嘩でもしたのと聞かれ、彼を睨みつけるファン。
外に出たファンは、ウンソンが寝ていたベンチを見て彼女のことを思い出します。
ウンソンは、スクチャのオフィスにやって来ました。
辞表を出し、こうしないとあなたが辛くなるでしょうと言うウンソン。
そんな彼女を怒鳴りつけるスクチャ。
「お前はお前のしたいことをすればいい。」
「えっ?」とウンソン。スクチャは続けます。
「お前のために、どれだけ私が動揺したかわかるかい?年寄りをこんなに困らせて、そしてこんなふうにただ辞めるって?」
それは違うんですというウンソンの言葉をさえぎって、スクチャは言います。
「明日から、また2号店での仕事を続けなさい。お前が非難されていることは忘れなさい。そして私に支店の運営を成功できることを見せなさい。どんなことがあっても、20%の売り上げ増を達成し、お前の可能性を私に見せなさい。」
「私を信じてくれるんですか?」とウンソン。
スクチャは言います。
「私は自分を100%信じているかどうかもわからないのに、そんな私が、お前を完全に信じられると思うかい?人を100%信じるなんてことは、不可能だ。だけど、私は、私をだます人間は許さない。お前は、あの人達がお前について言ったことを認めると言うのかい?」
慌てて、違います、あれは違いますとウンソン。
「それならいい。さぁ出て行きなさい。」そう言って、辞表を破くスクチャ。
ウンソンは、言い始めます。
「それなら代わりに、財産をくれるという話をキャンセルしてください。そうしてくれたら、私は感謝し、2号店のために一生懸命働きます。」
「それは、私が考え心配することだ。」とスクチャ。
「いいえ。私はあなたの財産を受け取りません。あなたにとって、それは会社であなたの願いかもしれません。でも他の人には、それは単にお金なのです。本当は、あなたの財産を受け取ることにした理由は、あなたがそうしたがっていたということだけではなく、私の欲もありました。」
そう言ってうつむくウンソンに、スクチャは言います。
「当たり前だ。お前は天使かなにかか?もしお前がお金を嫌いなら、お前は人間じゃないよ。」
でもとウンソンは続けます。
「それは私には、あまりにも大きすぎます。憎しみ、申し訳ない気持ち、とにかくそれは辛かった・・・。」
ファンと会う約束をするスンミ、そこにウンソンがやってきます。
外に出て話をする二人、ウンソンは、
「今日私は辞表を持ってここに来たわ。」と言います。
「彼女はなんて?」とスンミ。
「彼女はどう反応したと思う?」とウンソン、さらにこう言います。
「どうしてこんなことが私にできるの?あなたのために、私は今まで一言も言わずにきたわ。あなたの母親が、私に知らないふりをしてくれと頼むから、あなたのために、それを隠してきたのよ。」
Part3
ウンソンは、言います。
「あなたの母親だけでなく、今度はあなたまであんな嘘を言うの?」
「私の記憶では、それは事実よ。私は確かにあなたにファンとスクチャの写真を見せたわ。お母さんが保険金のことであなたに脅されたと思い込んでいる以上、私にはどうすることもできないのよ。私は、自分にとって正しいものを守っているだけよ。」とスンミ。
「ファンのこと?あなたの母親は、お金が欲しくて、あなたは、あの人。それであなた達は私にあんなことをしたのね。」というウンソン。スンミはこう言います。
「私はもうあなたと話すことは何もないと思うわ。」
そんな彼女にとうとうウンソンはこう言ってしまいます。
「もしその彼が私を好きだったらどうする?」
立ち止りウンソンを振り返るスンミ。
「そうじゃないとしても、彼が私を信頼しているとしたら?」とウンソン。
スンミはこう言い返します。
「ファンは、あなたを好きになるほど馬鹿じゃないわ。」
ウンソンも言います。
「嘘をついたのは、あなたよ。私じゃない。私は、決して彼をだましたりしないし、誰かを脅したりもしたこともない。」
必死で、あなたは・・・したわと言うスンミ。
「それならスンミ、ちょっと待って。いつかきっと私は真実を明らかにするわ。そのとき、彼があなたとの結婚を約束すると思ってるの?」そう言うと、ウンソンは行ってしまいます。
ヨンランは、ソンヒに電話をしていました。
どうして電話して来ないのというヨンランに、ソンヒは言います。
「電話できるわけないでしょう。私はただあなた方がこれを理解してくれることを願っているわ。」
「それにしてもウンソンがあなたの義理の子供だってことを、どうして言ってくれなかったの?」とヨンラン。
「ごめんなさいね。昨日も言ったように、あまりいいことじゃないから何とか自分で処理しようと思ったの。でもこんなふうになってしまって。」と言うソンヒに、さらにヨンランは訊ねます。
「でもあなたの夫がベトナムに行ってるなんて、どうしてそんな嘘を?」
そこへやってきたピョ執事が、掃除の時間ですと。
仕方なく電話を切るヨンラン。
ジョンはジュンセのレストランで、彼にウンソンのことを話していました。
「あなたは知らないと思うけど、彼女は最低の人間よ。」
「ウンソンはそんな人じゃないよ。」とジュンセ。
「それじゃ、スンミの言ったことは嘘なの?ウンソンは何も言わずに出て行ったのよ。」そんなジョンにジュンセは言います。
「すべてがそこに現れているとは限らないよ。で、お祖母様は彼女を信じているの?」
「たとえそうしたいと思ってもできないでしょう。彼女の雑誌の写真、そしてスンミの机の上のファンの写真、ウンソンがそれを一度も見なかったなんて、ありえないでしょう?それに、ウンソンは何も言わずに出て行ったのよ。」
傍で聞いていたヘリ、とうとう我慢できずにジョンを怒鳴りつけます。
「逃げたってどういうことよっ!スンミと母親に言ってちょうだい。もし私達がウヌを見つけたら、あんた達は終わりだって。」
そこへウンソンが入って来ます。
スクチャに会ったらすぐ来ると思っていたというジュンセ、ウンソンはスンミと会っていたと。彼女はなんて言ってたのと聞くヘリ、ウンソンは深くため息を。
スンミはファンと会っていました。
スンミはこう言います。
「私はあなたとの約束を守っていたの。私はずっとあなたに言えなくて、落ち着かなかったわ。お母さんは、ウンソンを説得したかったし、あなたの家族に話したくはなかったのよ。私のために。正直に言えば、私はずっとそうしたかったわ。父の死のことを何も言わなかったときから。本当にごめんなさい。」
ファンは、「本当に彼女はそんなことをしたのか?脅迫まで?」と言います。
「母が嘘をついたと言うの?」とスンミ。
「そういう意味じゃないんだ。俺は誤解をしたくはない。たとえお前が俺の写真を見せたとしても、彼女はおれのことをわからなかったはずだ。」とファン。
「彼女は知らないふりをしたのよ。」というスンミに、そんなことはないとファン。
スンミは言います。
「あなたは、他人の事に無関心な人間だわ。それなのに、どうして彼女が知らなかったとそんなにはっきりと言えるの?」
「お前を傷つけるつもりはない。俺がなぜ全てを信じることができないかというと、彼女と過ごした時間だ。どんなに俺が単純で人に無関心な人間でも、常識はある。俺は彼女がそんなことをしたとは思えないんだ。」とファンは言います。
スンミは言います。「私たちは8年間もお互いを理解してきたわ。」
「お前を信じないということではないんだ。ウンソンは何か誤解していることも考えられる。父親が死んだことで、正常な精神状態ではなかったのかもしれないし。」というファンに、スンミは、「本当にあるラインを越えてしまったのね。」と言い涙ぐむのでした。
その頃、ジュンセはウンソンの持ってきた書類を調べていました。
「いくつかわかったことがある。ソンヒとスンミのしたことは、何一つ法に触れるようなことはないようだ。でも委任状を得るためには、君の認証印と指紋が必要だったはずだが。渡したのか?」
「いいえ、父が私がニューヨークにいる間、私の認証印を持っていたの。」とウンソン。
「使われた携帯電話は、おそらくもう追跡はできないだろう。彼女は、誰かを雇って確認の電話に答えさせたに違いない。」
「携帯電話の番号を調べられない?私はその時携帯を持っていなかったわ。」
「もしそれを調べたいのなら、我々は君の継母を訴える必要がある。」とジュンセ。
「訴訟?」とヘリ。ジュンセは続けます。
「君の父親の保険金を君に取り戻す訴訟だ。つまり、これが君の無実を証明する唯一の方法だよ。」
「でもそんなことは、自分ではできないわ。弁護士が必要でしょ。」とウンソン。
費用のことなら心配ないというヘリに、訴訟の費用はとても高いのよとウンソンは言います。そこでジュンセが、
「我々が勝てば、その費用にあてることができるよ。だから僕がトライしよう。たくさん弁護士の友人もいるし、いい弁護士を紹介できる。」
そんな彼に、ウンソンはそれはいけないわと。
「私は自分の財産を超えるようなことはし今までしなかった。たとえ訴訟を起こしたとしても、勝つとは限らないし。」
「やらないってどういうこと?」と言うヘリに、ウンソンは、
「彼女は私に委任状にサインさせるということをやってのけるような人間よ。」
ジュンセも「そのとおりだ。簡単ではないな。じゃぁ君はどうしたいんだ?」と。
「とにかく今は2号店で働いて、残りの1カ月を終わりにすることを考えたいわ。」
Part4
またあの店で働くのと聞くヘリに、ウンソンは答えます。
「スクチャが言ったように、私は少なくとも彼らに私の可能性を示さなくちゃいけない。私のせいで、事がめちゃくちゃになったんだから。私は働き続け、彼女はウヌを探し続けてくれる。」
ファンは、ヨンソクのバーに行っていました。
ピアノを弾いているウヌを見て、いつ終わる?とヨンソクに訊ねます。
「彼は彼のやりたいようになんでもする」
その時、ちょうどウヌの演奏が終わりました。
ウヌに近づき、声をかけるファン。彼を見たウヌは、にっこり笑って手を差し出します。
「握手したいのか?約束したいのか?」とファン。笑いながら彼はこう続けます。
「これはお前が、この間のことを誰にも言わなかったということを示すお前のやり方なんだな。」
「スパイ!」と答えるウヌに、ファンは「こいつ、預言者が何かか?」と。
「どうやって俺の言いたいことがわかった?」と聞かれ、嬉しそうなウヌ。
彼の横に座ったファンは、話を続けます。
「今俺はジレンマの中にいる。俺の頭、心。どっちに行くべきかと。頭の中では、スパイは悪い人間だ。でも心の中では、スパイはいい人間だ。悪い人間じゃない、わかるか?」
いきなり鍵盤を叩くウヌ。ウヌの表情をみながら考えるファン、
「俺は自分の心に従うべきだといいたいのか?」
ウヌはいきなり、「僕はスパイが好き!」と言い、ピアノを。
「わぁ、この子、何も好きなように見えないのに・・・。もう1回言って!」
「スパイ。」とウヌ。
スクチャはピョ執事と話しています。
「スンミ、あの子は、ファンと長い付き合いだ。私の70年間で、たくさんの人に巡り合い、人の性格を読むことがとても得意だと思っていた。天は私に、死ぬ前にこの最後の厳しい課題を完成するようにと言っているようだ。どのくらい長くかかるのかはわからないが、私はそれを楽しみにしているよ。」
ウンソンは店にやって来ました。
見上げるとそこには、ぼんやり佇むファンの姿。
スンジェに言われ、店長のところへ行ったファンは、給料を渡されます。前回はスクチャから貰ったのにと言うファン、君は正式なパートタイムの従業員だから、私が渡すのだと店長。
またパートタイムかと言うファンに、店長は言います。
「まだ君はたった2カ月だ、だからあと1カ月はパートタイムだ。」
あと1カ月が過ぎたらどうなると訊ねるファンに、店長は知らないと。
そしてスンジェが横から口を挟みます。
「昨日も今日も、君は・・・。」、店長が続けます。
「ファン、ある人物がここにいないときには、君はまるで電池の残量が少ないロボットのようだ。」そこにウンソンが入って来ます。
「バッテリーがやってきた!」とスンジェ。
何か言おうとするウンソンに、店長が、社長から君が昨日休みを取ったと聞いていると。スンジェは、「あなたがいないとここは大変でしたよ。」
やっと笑顔の出たウンソンは、ファンに近づきちょっと話があると言います。
外に出たウンソンは、話し始めます。
「私は2カ月の約束のためだけにここに来たのよ。そして私はあなたの遺産を受け取らないわ。本当よ。たとえスクチャがくれたとしても、私は受け取らない。だから安心して。」
「お前は祖母と何か取引でもしたのか?」とファン。
「そんなことないわよ。2号店はやっと軌道に乗り始めたわ・・・。」
ファンは、それをさえぎって聞きます。
「そんなことじゃなくスクチャはなんて言った?もしお前がここで働かないなら、どうなる?」
「本当にに好奇心が強いのね。でも私は話さないわ。」
「どうでもいいさ。」とファンは言い、戻ろうとします。
「ちょっと待って!もしかしてバスルームで、私のネックレスを見なかった?」とウンソン。「見なかったよ。なんて不注意な女だ。」とファン。
テスは他の理事と会社のことについて話していました。
あんな女の子を認めるなんて信じられない、会社の運営は子供の遊びじゃないと憤慨する理事に、テスは、私が社長の説得に力を入れればよかったと。
ジュンセは、レストランをもっと手広くやりたいと仕事の電話を。
ピョンジュンは、ソウルで人を探したいと電話をしています。
ファンは、バス停でウンソンを見つけ、給料から借金を返します。
「今月は200ドル帰して、残りは来月の給料から払う。」とファン。そして、
「どこへ行くんだ?」と訊ねます。ウンソンは、
「明日は教会の掃除だから、今日は中学校へ行くつもりよ。彼らは、この夏従業員のスポーツイベントを予定しているわ。」と答えますが、ファンは、
「そうじゃなくて、夜はどこで寝ているんだ?行くところはあるのか?」と。
「あるわ。以前スクチャと一緒に住んでいた部屋よ。ウヌを見つけたら、その部屋でスクチャと一緒に住みたいの。」
「どうやって祖母と出会ったんだ?」
Part5
「自分で聞いてみたらどう?だってスクチャは、私に言うなって言ったんだもの。」
聞き返すファンに、ウンソンは答えず、
「あなた、お給料がまだたくさん残ってるわね。お祖母ちゃんに何か買ってあげたら?」と。
ファンは、ウンソンに一緒に行って何か選んでくれないかと頼みます。
一緒に買い物に行く二人。
スクチャの誕生日には、何をあげたのと聞かれ、デパートでバッグやスカーフなどと答えるファン。パジャマがいいのではとウンソンは言いますが、ファンは、それはもうお前が買ってあげただろうと。
ネックレスを見つめるファンに、「あなたの給料では無理よ。」とウンソン。
「高いものを買う必要はないのよ。彼女もいい気持ちがしないわ。だからパジャマがいいわよ。」
そしてピンクのパジャマを選んであげるウンソン。さらに小さな可憐な花も。
買い物を終えた二人、ウンソンは嬉しそうにこう言います。
「お祖母ちゃんは、きっと喜ぶと思うわ。」、そんなウンソンにファンは、お前に選んでもらったと言うと言いますが、それはだめとウンソン。あなたが選んだと言えば、彼女はもっと喜ぶからと。
それじゃというウンソンをファンは、食事に誘いますが、ウンソンは、スクチャと行きなさいと言い、そのままバス停に行ってしまいます。
スクチャの家では、ヨンランとジョンがまた言い合っていました。
「どうしてまたあの女の子を働かせたりするんですか?」とヨンラン。
「そのことは話したくない。私をどうとでも言えばいい。ウンソンはスンミの母親が言ったような人間かもしれない。でも彼女がうまく会社を動かすことができることを示したら、お前達も私を見下すことはできないだろう。とにかく彼女は、とても成功をおさめている。」
「それでは、お祖母さまは、ウンソンを会社の翅いのために利用しているのね。」とジョン。
ヨンランは言います。
「少なくとも、遺産の私達の分はくださるのでしょう?ウンソンの正体がわかった以上、あなたが彼女にそれをあげる理由はありません。」と。そうよとジョン。
あきれたスクチャは、こう言います。
「お前達はちっとも変ってないね。もしウンソンにあげないとしたら、お前達に遺産を渡さなきゃいけないのかい?」
それでは誰がもらうのと聞くジョンに、スクチャは
「全部死ぬ前に使えるわ。私に誰に遺産を渡すべきかを意見するつもりかい?技術も権利もない人間に。私は財産をわたすことはないから、お前達は心配することはない。」と言いきります。
そこへファンが帰ってます。
花束を持っているファンを見て、「ウンソンがいなくなったお祝い?」とジョン。
違うよと言って、スクチャに花束を差し出すファン。給料をもらったからと照れくさそうに。そ
して母とスクチャにプレゼントを渡します。喜ぶヨンラン。嬉しくて涙ぐみながらスクチャはこう言います。
「結婚する前に、山にハーブを取りに行き、代わりに野草を摘んできたことがあった。そして父にひどく叱られたよ。」
2階に上がったファンは、ウンソンがネックレスをなくしたと言っていたことを思い出し、探しますがみつかりません。ヨンランにも聞きますが、見なかったと。
ファンは急いで昼間ウンソンと一緒に行った店に行き・・・。
スクチャは、花を飾り、冬物のパジャマを着ています。そこへピョ執事が。
「可笑しいかい?とスクチャ。「エアコンをおつけしましょうか?」とピョ。
「私のファンが、最初の給料でこれを買ってくれた。どうして花を買うことまで思いついたのやら。」
Part6
翌朝、ファンはこっそり外に行き、ピョに電話をします。そしてウンソンの居場所を聞き出し、彼女の自転車を持って行きます。ヘリの家の前に、カードと一緒に自転車を置いてくるファン。
ウンソンはジュンセと一緒に出張することになったヘリの荷造りを手伝っていました。
とにかく2号店の仕事を成功させたいと言うウンソンに、ヘリは言います。
「だけど、スクチャはわからない人だわ。もし彼女が本当にあなたのことをペテン師だと思っていたら、私だったらすぐにあなたを追い出しているわ。だからきっと彼女はあなたを信用しているのよ。」
「彼女にとって私を信用することは、たいへんなことなの。」
そして外に出た二人は、家の前に置いてある自転車を見つけます。
自転車には、ネックレスとカードが。そこにはこうありました。
「ネックレスは見つからなかった。一つしかネックレスを持っていないなんて。」
「誰なのよ。あいつ?スクチャの孫なの?」とヘリ。
部屋に戻り、ヘリはさらに言います。
「これはおかしいと思うわ。いつからそんなふうになったの?」
「そんなんじゃないわ。」とウンソン。
「そうじゃないとして、なぜ彼は自転車をこんな朝から持ってきて、ネックレスをそれにかけておいたのよ。なぜそんなことをするの?」
ウンソンは答えます。「あの人は私を信じているのよ。私はそれを嬉しく思ってる。」
さらにヘリに責められた彼女は、
「違うのよ、これは私の今の苦しい状況のせいなの。スクチャの家族の誰とも信頼し合えなくても、ファンが私を信じてくれる・・・。」
「あなたには、ジュンセがいるわ。たとえデートをしていなくても、彼はいつでもあなたのそばにいてくれた。」とヘリ。わかってるわとウンソン。
ヘリは言います。
「自分の心をスンミがずっと思ってきた人にあげるなんて、それはあなたを悩ませないの?あなた達は姉妹だったのよ!」
「だからそんなんじゃないって言ったでしょう。」
そう言いながらうつむいてしまうウンソン。
「たとえどんなにスンミのことを怒ったとしても、あなた達が姉妹だったという事実は消えはしないのよ。」とヘリ。
ウンソンは、わかってると言いながら涙ぐむのでした。
スンミはイニョンに助けて欲しいと電話をしていました。
ヘリのいなくなった部屋でファンからもらったペンダントを見つめるウンソン、ふと気がついて、以前のチェックカートを開き、自転車に置いてあったカードと見比べます。
そして泣き崩れるウンソン。
店の朝のミーティング、遅れてきたウンソンの胸元を見つめるファン、そこには今朝あげたペンダントはありません。そこに店長が入って来て、いいニュースがあると。
それは、教会の担当者がやってきて今日契約書にサインをしてくれるというものでした。喜ぶ3人。
その時スンミからファンに一緒に食事をしようとメールが来ます。
Part7
ファンは、仕事が終わったら電話すると返事を。
メールを読んだスンミ、彼女はファンの一緒に過ごした時間が彼女を信じさせると言った言葉を思い出し、唇をかみしめます。
教会での契約の終わったファンとウンソン、お礼を言った後すぐに、「反応がよければ、続けさせていただきたい。」と挨拶するファンを見て微笑むウンソン。
外に出て、おめでとうというウンソンに、いっしょに掃除したじゃないかとファン。
ウンソンは言います。
「私達の大仕事の勝利をお祝いしよう!私が奢るわ。」と。
居酒屋で飲む二人、ウンソンはファンになんでも好きなものを食べなさいと言います。
「ずいぶん飲むんだな。」とファン。
「私は父の娘だから。」というウンソンに、ファンも自分の父がよく飲んだと。
「お祖母さまに言いなさいよ。自分の子供を助けるために亡くなったことを、悪いと思うことはないって。どうしてそのことのために自分を責めたり怒ったりするの?お祖母さまも同じでしょう。」とウンソン。
もういいとファンは話を止めさせます。
「本当にいやな奴!」とウンソン。そしてこう言います。
「これまでのこと、ごめんなさい。あなたは前に言ったわね。なぜ私があなたの人生の前に現れて、それを壊すのかって。すべてをぐちゃぐちゃにしてしまって、ごめんんさいね。」
「どうしたんだ?」とファン。
「だから、これから、私はもうそんなことはしないわ。」と言い、ウンソンはポケットから例のペンダントを取り出します。
「お前は、祖母へのプレゼントを選んでくれた。そしてネックレスをなくした。なぜそれを返すんだ?」とファン。ウンソンは言います。
「なぜなら、あなたは私の人生にいるべき人ではないからよ。だから返すの。言ったでしょ、私に優しくしないでって。」
そうかとファン、そうなのとウンソン。
スンミはイニョンとレストランでファンを待っていました。
いつまでたっても現れないファン、イニョンは本当に来るのかと訊ねます。
「来るわ。きっと彼は残業しているのよ。」とスンミ。
いつもこうなのかと訊ねられ、彼はこんなことは今までなかったと答える彼女。
ウンソンがいなくなった後、ファンは一人で飲んでいました。
その前には、彼女が置いていったペンダントが。
ひとり帰り道で涙するウンソン。
スンミはもう閉店したレストランで、まだファンを待っていました。
家に戻ったウンソンは、ファンのくれたカードを見つめています。一度は丸めて投げ捨てたカードを拾い、またきれいに手帳に挟むウンソン。
そこへファンがやって来て、ウンソンの名を呼びます。
ドアを開けるウンソン、そのままウンソンの上に倒れこむファン。
第21話に続く!
Part1
ミレが選挙に出ると言ったことで、興奮するジュファ。
ミレはそんな彼女に、私が怖いんでしょうと。そしてそこを立ち去ります。
いつもの店で、ミレは仲間にジュファとの会話を聞かせます。それを聞いた一人が、本気で市長になるのかと聞きますが、ミレは、口が滑っただけと。
「だいたい私が選挙に出ても、いったい何人が投票してくれると思う?」
そこにブミから電話が。慌てて家にもどるミレ。
ブミは、ミレに突き返したお金を貰いたいと言いに来たのでした。すぐに持ってくるというミレに、ブミは、今はいいから明日書類を持ってきてくれと言います。ミレの市民ID、投票ID、納税書類などのコピーとお金を。訳を訪ねるミレに、あんたは仕事を探してるんでしょうと、それだけを言うとブミは帰っていきます。
ブミの優しさだと勘違いして一人喜ぶミレ。
グクは知事たちとゴルフをしています。
そこで、アンと言う男を紹介し、市長選に出馬する彼を助けるよう言う知事に、グクは、自分で新しい市長を作るつもりだと言います。激昂する知事。
いったい誰を出すつもりだと聞かれたグクは、
「韓国にいくつ政党があるかさえ知らない女性です。」と。
驚いたスインは、グクにいったいどうしたのですかと訊ねます。
「その女性というのは、ミレのことですか?そんなことまったく正気じゃありませんね。そんなことをするのなら、私を首にしてください。そのほうがお互い都合がいいでしょう。」
そんなスインにグクは言います。
「お前は俺と同じだ。俺もBBに言われたら、同じことをしただろう。とにかく、俺に二度と背を向けることだけはしないことだな。」
Part2
父親を訪ねたジュファは、父の嫌いなパク・チョンジンの話をし、彼の競争意欲を掻き立てて、選挙に出るよう仕向けます。
ジョンドは農作業を手伝っていました。そこに電話が。驚くジョンド。
ミレはブミと会っていました。市長選のことを聞いてきたミレに、
「本当よ。今市長選への書類を提出してきたところ。供託金の10,000,000ウォンには、あなたがくれた5,000,000ウォンと私の貯金を使ったわ。」とブミ。
ミレは、いったいなんの冗談なのと問い詰めます。
「冗談ではないわ。あなたは選挙に出なくちゃいけない。でないと、使った10,000,000ウォンがパーになるから。私は最初、300人の請願書を集めるのが一番難しいと思っていたけど、簡単に集められた。もしスーツが必要なら、買ってあげるから。」とブミ。ミレの怒りは頂点に。
グクと会ったジョンドは、いきなり彼を怒鳴りつけます。
「一体なぜミレを選挙に出したりしたんだ?なんのつもりなんだ。何が目的だ?なぜあんないい人を利用したりするんだ?」と。
話をはぐらかしながら、手伝うよう言ってくるグクに腹を立てたジョンドは、彼を殴りつけてしまいます。
そんな彼の態度に、ミレになにか特別な感情を持っているのかと訊ねるグク。
そこにミレからジョンドに電話が。すぐに行くからとジョンド。
そのころ、ミレは立候補の届け出を取り戻しに行っていました。
なんとか書類とお金を返して欲しいと頼むミレに、職員は、たとえ立候補を取り消しても、供託金は返せないと規則にあると説明します。そこにジョンドが。
どうしようとその場に泣き崩れるミレ。ジョンドは職員に訊ねます。
「ミレの書類の手続きは終わっているのか?」
「もちろんすべて終わって、供託金の処理も済んでます。」と職員。
ジョンドはミレを立たせ、これは副市長のやったことだから、彼がこの責任をとるかどうか確認しようと彼女に言います。それを聞いたミレは、これはブミがやったことだと。
その頃グクはブミと会い、お礼を言っていました。そしてグクは、
「私達が会っていることは秘密にしておいたほうがいいのか?」と訊ねます。
「私は、ミレにもジョンドにも、秘密を持ちたくはありません。」と言いながら、ブミは、お金の入った封筒を差し出します。それを見て驚く彼に、
「あちこちからかき集めて、供託金はなんとか払うことができました。」と。
さらに彼女は、訪ねます。
「本当にミレが市長になれると信じていますか?」、「もちろん!」とグク。
「あなたはわかってないわ。あなたは、ミレがどれほど同情しやすくて、間抜けで、馬鹿な女か知ってますか?彼女は、近所のみんなのための用足しに走り回ってます。どこかの畑で人手がないと聞くと、彼女は手伝いに走ります。彼女は、週末のアルバイトで稼いだお金を、地域の学習センターにあげてしまいます。・・・口を開けば、くだらないことばかり。365日すべて、彼女は手を抜くことはありません。」
Part3
ブミは続けます。
「こんなやさしい、誠実な、野心のない人間が、市長になれるのでしょうか。私は今までこんなタイプの市長を見たことがありません。どうかこのお金をチップとして引き取って、一生懸命、ミレを市長にするために働いてください。」
仕事に戻ったブミを、ミレとジョンドが待っていました。
ミレはいきなりブミに食ってかかります。
「お金は返してもらえなかったわ。いったいどうするつもりなのよ。」と。
ジョンドも、「なぜこんなことを?少なくとも俺に一言言うべきだった。」
ミレは、言います、
「私はもう十分かと、それで行動を起こしたの。あなたもミレに投票するでしょう。」
怒りの収まらないミレは、まだブミを責め続けます。そんなミレにブミは言います。
「無駄遣いじゃないわ。もしあなたが15%の票を集めれば、お金は戻るわよ。だから15%以上の票をあつめなさい!お金を取り戻すために、努力しなさい。選挙に勝つために頑張りなさい!選挙に勝って、私を復職させなさい。私は本当に市の職員に相応しいわ。精一杯尽くしてきたのよ。だから私を復職させる必要があるのよ、わかった?」
泣きながらできないわと言うミレに、ブミは言います。
「なぜできないの?私がふざけているとでも。町のみんなもふざけているとでも思ってるの?みんなあなたを信じているのよ。」
ミレが泣きながら出て行った後、ジョンドは彼女に訊ねます。
「このことで、副市長に会ったりはしなかったか?」
「ええ、彼が私に彼女を説得して欲しいと言ってきたことが始まりよ。でも、人々の署名を集めているうちに、私は自分もそうしたいということがわかってきた。」
ジョンドはさらに聞きます。
「副市長の本当の目的を考えたりはしなかったの?」
意味がわからず困ってしまうブミ。
ミレは母の店にいました。
15%の人数を計算するミレの横では、ジュファがみんなに配っている賄賂の話をする女性達。彼らは、頭を抱えるミレに、誰に投票するのと聞いてきます。
そこにグクが、商店街の人々に愛想を振りまきながらやって来ました。
「久しぶり。」と言うグクは、彼をパパと呼ぶ男の子と母親を連れていました。
この人はと聞かれて、「同僚だ。」と答えるグク。そして母を紹介しようとしますが、
魚のにおいが耐えられないと、ランの手を取り彼女は行ってしまいます。
グクもその後を。彼の妙によそよそしい態度が気になるミレ。
ランに、自分が外でいい子でいることがパパを喜ばせると言われたグクは、息子にあやまります。そんな彼を、ヨンヒは、自分達をこんな田舎に連れて来てと責めるのでした。
車を出そうとしたグクの前に、ミレが。
ミレはグクに訊ねます。
「私が市長になれると言ったけど、それは本当?15%以上の票を集められると約束できる?もし失敗したら、供託金を私に返してくれる?」
「それはありえない。お前が選挙に落ちることはない。」とグク。
それは本当かとしつこく聞いてくるミレに、グクは訊ねます。
「で、何をして欲しいんだ?俺の申し出に賛成するのか?」
ええとミレ。
Part4
ミレはグクが言った、同僚だという言葉にこだわっています。
「私は二十歳の女の子みたいに純真なわけじゃないから、キャンプに一緒にいったくらいで、あんな風にならなくても・・・。」
グクは、「今までこんな風になったことはない。」と言います。そして
「俺は悪い奴だということは認めるが、臆病者だとは言わないでくれ。」と。
一方市役所では、ミレの立候補を知り、大騒ぎになっていました。
すぐにミレの立候補を止めさせる方法を考えろと怒鳴り散らす副市長
局長3人組(三銃士)は、早速相談を始めます。
ちょうどそこへジョンドが。3人はミレを止めさせることをジョンドに頼みます。すぐに店を出てしまう彼を追いかけ、ミレを説得するよう頼む3人。彼女が市長になったら、俺がコーヒーを入れなきゃならなくなると言うチ局長に、ジョンドは、あなたがそんなことを考えるなんて、ミレは確実に選挙に勝ちますねと。
ジュファの父ユガプも立候補の届け出をしていました。大勢の記者達の前で、届け出締め切りのカウントダウンをするジュファ達。
記者は、候補者のリストを見せてくれと言います。それをさえぎるように、自分をアピールする立候補者のミン・ユガプ、アン・ジソン、キム・シルチョン、パク・チョンジンの4人。
立候補者はこの4人だけなのというジュファの問いかけに、もう一人いますと職員。
「彼女はここにきていないけれど、シン・ミレさんも立候補してます。」
驚くジュファ。
ミレは畑にジョンドを訪ねていました。
「私は供託金を取り戻すことができなかったわ。でも一つだけ可能な方法がわかったの。私がもし15%の票を集めたら、彼らはそれを返してくれるのよ。」とミレ。
ジョンドは言います。
「15%集めるのは、簡単なのか?お金は持ってるの?選挙運動には、たいへんなお金がかかる。もし君が、10,000,000ウォンのことだけ考えているなら、もっとたくさん失うことになる。それを考えたことがあるのか?」
「私はお金を使うつもりはないわ。正しくやりたいの。」とミレ。
「公正にやるって、それでどうやって残りの人達と戦うつもりなんだ。君は、真面目なキャンペーンをただすれば、選挙戦に勝てると思っているのか?・・・お金も教育も経験もない、そんな君に市民が投票するはずがないだろう。10等級の君に。」
ミレは言い返します。
「私は、他人がどう思おうと気にしないわ。でも、私はイ局長がそんな考えの持ち主だなんて、今まで思いもしなかった。それは偏見よ。そして、そんな偏った考え方が、社会をだめにするよの。10等級かどうかなんてことが重要なの?真の市職員は、国より先に市民のことを考えるものだって以前言わなかった?政治と言うのは、貧しい人をよりよい生活に導いてあげることではないの?もし子市長と私を比べるなら、私はずっとましだという自信があるわ。」
にっこり微笑むジョンド。
「知ってるよ。前にも言ったことがあるけど、君の様な人は、政治の世界にいるべきだ。」
Part5
「僕はただ君がお金のためだけにやっているのかどうかが心配だったんだ。君の真意もわかったし、手伝うよ。」
こうして選挙運動をすることになったミレ。
早速、それぞれ相手をチームに入れたくないグクとジョンドが言い争いを始めます。
「私達は外の敵と戦うんだから、喧嘩はやめて!」とミレ。
今度は事務所の場所を巡ってもめる二人に、この店を事務所にすると宣言するミレ。
次のもめ事は、ポスター・・・。
グク、ジョンドにミレの仲間たちも加わって、大騒ぎです。
結局ポスターには、ブミの写真を使うことに。
出来上がり、壁に貼られたポスターを眺めるグクとミレ、そのとき職員が来て、3番の候補者のポスターをはがし始めます。供託金の不都合で、立候補を取り消されたと。
普段はふとの不幸を喜ぶことはしないけどと言いながら喜ぶミレ。
そこに記者達が現れ、ミレに立候補の理由を聞いてきます。
グクの合図でとりあえず無難なやりとりをするミレですが、、次々に質問をしてくる記者達、グクは急いで彼女をその場から連れ出します。
車の中で、これからは何をしゃべるにも、先に俺に相談しろとグク。
そこへグクに、ゴヘから電話が入ります。会えなくてさびしいと話すグクを見つめるミレ。
Part6
車を止めたグクは、明日から忙しくなるから今日はゆっくり休めと言い、ミレを下ろすと走り去ります。そのままグクは、ゴヘが経営する店へ。
「田舎では何も問題はなくて?」とゴヘ。さらに、
「あなたが辞表を出したことを聞いたけど、なにかあったの?」
「副市長を続けられないようなことがあったんだ。たとえば、大統領府への近道を探し出すとか。今選挙の準備をしている。」とグク。
彼女は、国会の席を目指すのかと聞き返します。
そうなら君は嬉しいだろうとグク。ゴヘは、BBは知っているのかと訊ねます。
「おそらく知っているだろう。彼は、いたるところにたくさんの耳を持っているから。」
「彼は力を貸すと言ってくれたの?それなら楽しみだけど。」とゴヘ。
外で散歩をしながらゴヘは言います。
「必要なら私を利用してもいいのよ。でもあなたが大統領府に行けたら、あなたのそばに私を立たせることを忘れないでね。」
「そうしよう。」とグク。ゴヘはさらに、
「あのホテルに現れたお友達は、選挙に出馬したのね。私はあなたが彼女のチームにいると聞いたけど、本当なの?」
「スインがそれを君に教えているのか?」とグク。
「とにかく、あなたの友人を市長にするには、私の助けが必要なんじゃなくて?」
店の前で、グクが来ているかどうかを確かめるミレ、そこへグクがやって来ます。
事務所ではジョンドが、選挙のための寄付金集めの話を。
事務所のボランティアへの謝礼、チラシや切手代、それにみんなに振る舞う食事など、たくさんのお金が必要で、それは少なくとも10,000,000ウォンくらい、最高で3億ウォンと説明します。
寄付金集めは違法だろうというグクに、彼は、寄付ではなく借りるのだと。
Part7
資金を借りるための土地や家はないのかと聞かれ、そんものあるわけないとミレ。
それなら、誰か貸してくれろあてはないかとグクは訊ねます。
もうそんな金額のことは手に負えないと落ち込むミレに、ジョンドは、供託金と同じ金額なのだから、15%の票を集めれば、その金額は取り戻せるよと言います。
そして僕が貸してあげると。
そこへやって来たジュファ、ジョンドの話を聞き怒りだします。
ごく普通のカップルをロミオとジュリエットにするのはというジュファ。グクは、
「君たちはとても普通には見えないけれど、とにかくロミオ、外で話をして戻ってこい。」
外に出たジュファは、なぜ父の応援をしないのかと彼を責めます。そんな彼女に、ジョと。ンドは、今日の髪型は素敵だと。ジュファは、とにかくここをすぐ出るように言います。
ギャンギャン喚き散らすジュファに、そんなに怒ると皺ができるぞとジョンド。さらに
「僕たちはけんかすることなんてないんだ。僕は僕の、そして君は君の信じる人に投票すればいいんだ。」
そう言って事務所にもどってしまうジョンド。
ジュファは、ソナを連れて1軒ずつおもちを配って歩きます。
ミレは友人たちにお金を貸して欲しいと電話を。しかし誰も貸してはくれません。そんなミレに、グクはもうこんなことは止めろと言います。自分がこの金銭的問題を解決すると。
そしてグクはミレをホテルに連れて行きます。
あれこれ聞いてくるミレに、グクは、選挙は金で動くんだと、さらに、
「もし君が選挙に勝ちたいなら、お金が必要だ。この中に、そのお金を貸してくれる人がいるんだ。」と。
部屋に入ってもミレはまだ納得できずにいます。それをからかうグク、怒ったミレは部屋を出て行こうとしますが、そこにゴヘが入って来ます。
第10話に続く!
Part1
グクから、二人だけで旅に出ようと言われ驚くミレ。さらに勝利のお祝いだと言うグクに、
「一人じゃたいくつだからですか?とにかく私は勝っていません。あなたが勝ったんです。」と。
「それなら私を祝ってくれ。だから行こう!それと俺はもう副市長じゃない。辞めたんだ。だから旅に行けるんだ、私のハムスターと。」とグク。そして、
「午後2時出発ではどうかな。私は役所の残りの仕事を片付けてくるから。ちゃんと止まる用意も忘れずに。」
そう言って帰ろうとするグクを、泊まりと聞いたミレは慌てて呼び止めますが。
役所に戻ったグクは、引き継ぎを。
市長に出馬するのかと聞かれ、言葉を濁した彼は、コ市長の後を継いで頑張ってくれと。そしてままかり娘の優勝者に残りの賞金もちゃんと渡すよう、頼むのでした。外へ出たグクに、スインが、なぜ辞めるんですかと訊ねますが、それには答えず、
「誰がそれを知りたいんだ。ただ彼に私はある女に会い、彼女と旅行に行きたいから辞めたとそう報告すればいいんだ。」とグク。さらに
「彼が俺を捨てた時も、そして呼び戻された時にも、おれはそれを我慢した。昼でも夜でも、彼が呼び出せば、俺は走っていった。なぜこんなことをするかというと、今度はあの年寄りが私のところに来る番だ。」そう言って立ち去るのでした。
ミレは、老婦人と買い物へ。おれこれ世話を焼くミレに彼女はこう言います。
「もし誰かがミレを市長にしてくれたら、何も心配することがなくなるのに。」
傍にいた女性もそのとおりだと言います。そこに市役所から賞金を払うと電話が。
ミレはすくに市役所に行き、室長から残りの賞金を受け取ります。職員に会うたびに嫌味を言われるミレ。帰る途中、お金に困った知り合いに会ったミレは、彼女から商品を買い取ってしまいます。
Part2
バス停で会った男性からも品物を買い取ってしまうミレ。
結局ミレは、大荷物を抱えて家に帰り、母親にしかられるはめに。
そこへグクが迎えにやってきます。大慌てのミレ。
「2時に迎えに来るって言ったろう。」というグクに、ミレはいつ行くっていいましたかと。
「行かないわ。」というミレに、グクはこう言います。
「そうれでもいいけれど、お金はいらないのか?ヒョンビンだか誰かが俺の口座に6700000ウォン、振り込みをしてきたけど。もしその金が欲しければ、準備して出てこい。」と。
こうして二人は一緒に旅にでることになります。
行先は、川原。そこでテントを張り、夕食の準備をするグクを見て、一体なぜ彼は私を連れて来たんだろうと首をかしげるミレ。
食事ができたと言われ、すぐに食べようとするミレの手を優しく拭いてくれるグク、ミレは鍋を抱えて食べ始め、そんな彼女をうんざりとした表情で見つめるグクでした。皿をどちらが洗うかじゃんけんをしたり、そして水を掛け合ったり・・・とにかく喧嘩をしながらも楽しそうな二人。
こうして夜も更け、焚火を囲む二人は・・・。
Part3
わざとグクを怖がらせるミレ、こんなことを聞いてきます。
「私に会いたいって言ってたけど、あれは本気だったの?」
「昨日は、そうだったさ。」というグクに、ガールフレンドがいるでしょうとミレ。
グクは、何か別の話をしようと言います。本気じゃないと思われるのは嫌だけど、あまりフランクになるのはもっと嫌だと。
あなたのことは本当にわからないと言うミレに、
「それは君が馬鹿だからだ。そして男を知らない。」とグク。
ムキになってミレはそれを否定します。
「俺の婚約者のことは、君を悩ませるか?」と聞いてくるグク。
「彼女はガールフレンドではなくて、婚約者だったの?」と驚いて聞き返すミレに、グクはそうだと言います。それを聞いて怒りだすミレ。
「婚約者は、あなたと結婚する約束をした人よ。そんな人がいるのに、こんなことをしてはいけないに決まってるわ。」
「もちろんそうだ。だから、私は彼女に同じ話をしたよ。彼女に会いたいって。それが男というものだろ。10人の違う女を持つことは、悪いことじゃないだろう?結婚したい女。旅に行きたい女。一緒に飲みたい女。それは全部違うんだ。これが、男を信じちゃいけない理由だ。特に俺みたいな男は。」
溜息をつくミレを見て、さらにグクは、だからこういう話をするのは嫌なんだと。
「あなたは、私がまるで登れない木を見ている虫のようだと言ってるみたいだわ。あなたは私をほっておくべきだったわ。なぜ私を揺れ動かしたの?君に会いたい、一緒に旅に行こうなんて言って私を揺さぶっておいて、なぜ今、俺を信用するななんて言うわけ?それが楽しいの?私の様な女は、簡単だと思っているの?」
そう言うとミレは、背を向けて行こうとしますが、また戻って来て、
「言い忘れたけど、白い服を着た女がずっと横にいるわよ。」と。
怯えて思わずミレの手を握るグクは、一緒に寝ようと言います。
「なぜ私が他の女の男と寝なきゃいけないのよ。」
グクは黙れ!と。そしてそれが嫌なら外で寝ろとミレに言います。
お互いを気にしながら寝袋で眠りにつく二人。
市会議員達は、皆で今後のことを相談していました。
あれこれ愚痴をこぼす議達に、選挙に勝てばいいのよと強気なジュファ。ジュファを薦める彼らに、ジュファは市長と同じ側にいた私ではなく、もっと適当な人間がいると言います。
Part4
それを聞いた男は、すぐに地元の有力者達に相談を。
翌朝目が覚めたミレ、テントから出てみるとグクが朝食の用意をしています。
食事をしながらも再び言い争いを始める二人。
あまりにも自分の意見を押し付けるグクにミレは、こう言います。
「自分の味方とさえ喧嘩する、思慮深くなく、ただ自分の考えを押し付けるだけ。愛情を見せたかと思うと、後ろから刺してくる。利益を欲しがり、相手を傷つけることは構わない。うまい言い訳をすぐに見つける。」
「お前はおれよりうまいこと言うな。」とグク。
「でも私が願う政治というものは、あなたが心の底から市民に奉仕するところにあると思ってるわ。私は市役所を離れはいるけれど、まだあなたの先輩よ。だから馬鹿にしないで!」とミレ。
そんな彼女に、グクは言います。「市長になってみる気はないか?」
驚くミレ。帰り道でも、グクは、それを言い続けます。
「君はきっといい市長になるよ。君が市長を首にしたことを町中の人が知っている、だからどこにも雇ってもらえない。本気で市長をやってみたくはないか?ブミとジョンドのことは、君に責任があるんだろう。だから、ただやると言え。そうしたら、俺がすべてやってやる。俺を信じろ。」
「俺を信じるなって言ったでしょう。もう私の前に二度と来ないで。」とミレ。
それからというもの、ミレの行くところ行くところ着いてきて、必死で説得を続けるグク。そんな彼を無視するミレ。とうとう堪忍袋の緒が切れて、彼を怒鳴りつけますが、今度は聞こえないふりをするグク。
職業紹介所に行き、ブミと自分の履歴書を渡し、仕事の紹介を頼むミレ。ふと横を見るとそこにグクがいました。俺も無職だという彼に、ここは女性のための紹介所よとミレ。
彼はまたミレの説得を始めます。ミレは、そんな彼に、
「なんでこんなことを私にするのよ。何が目的なの?誰もがあなたが選挙に出ると言ってるのに、こんなことを私に言って。」
「俺は市長にはまったく興味がない。しかし君が出るなら、俺は必ずお前を市長にせてみせる。」とグク。
市長は揚げパンかなにかなのと聞いてくるミレに、グクはこう言います。
「俺にとっては、市長や大統領を作るほうが揚げパンより簡単だ。彼らは選ばれるのではない。政治的に作られるものなんだ。」
そんな彼に、ミレは、
「誰か他の人を探しなさいよ。そんなことのために旅行に誘ったの?正直にいいなさいよ。」
グクは答えます。
「正直に言っていいのか?そのために旅行にいったのはなく、それを君と旅行に行く言い訳にしたんだ。ほら、困っただろう。」
そう言って、一人立ち去るグクなのでした。
Part5
グクの家にスインがやって来ます。
「選挙の準備を始めるから、事務所を探してくれ。ある人を市長にしようと考えている。」
スインは、「明日探します。私はこれからBBに会いに行ってきます。」と。
バスケットをやりに行き、グクはジョンドを見つけます。
「お互い無職、お前も俺と同じ気分なんじゃないか?」そう言って、夕食を賭け、一緒にプレイをすることに。
昔の夜のことを彼に訊ねるグク。とうとうジョンドは話し始めます。
「あの夜、訓練所の隣のバーで、誰もが卒業を祝って酒を飲んでいた。俺とお前もそこにいた。お前はほとんど正体不明だった。」
グクは記憶をたどります。
バーで深酔いしたグクは、立ち上がり出て行こうとします。彼を見た友人達は、口々に悪口を。
「彼は大統領府に行くこと以外何も見えないのでは・・・。」
「あんな馬鹿は、無視しよう。」などと。帰り始める友人達。
ジョンドは空いた席に、グクのかばんを見つけます。
外に出たジョンドは、店の前に座り込んでいるグクを見つけ、連れて帰ろうとしますが、寄ったグクは、彼に絡んできます。
「俺のことを知っているのか?俺は、自分が大統領府のかわりに地方のどこかに行かなくちゃなならない理由もわからない。俺がどんなに頑張ってきたか知ってるか?がむしゃらにゴールを目指してきた。それなのに、なぜ彼は俺を認めてくれないんだ?俺は彼の息子なのに。傍に置いてくれとは言わないが、なぜ俺を地方に追いやるんだ。」
そう言うと眠りこんでしまうグク。そこに議員から電話が入りますが、それに出ず電話を投げ捨てる彼に、ジョンドは、トップの成績、そして強いコネ、それなのに運のないやつだと。
話し終えたジョンドは、グクにBBとはどんな関係課と訊ねます。
そこにグクを探しにジュファ達の一団が、慌てて逃げるグク。
Part6
家に戻ったジョンドは、グクは選挙に出るつもりはないから、無駄なことをするなとジュファに言います。すんなり同意したジュファは、明日父に会いに行き、選挙に出るよう一緒に説得しようと言いだします。
それなら、今すぐ行こうとジョンド。説得ではなく、ジュファの言うことを聞かないように言いに行くと。そして二人はまた言い争いになります。
子供たちの施設を訪ねたミレは、賞金の一部を差し出します。本当は全額だしたいところだけど、私は冷たいから、ちょっとだけと言いながら。
銀行に借金を返すミレ、まだ250000ウォン残っていると言われます。そこで、こっそり行員にどこかで美人コンテストはないかしらと訊ねる彼女。そこへ友人から電話が。
慌てて行ってみると、友人の働く店で、ブミが料理をしています。断ったけれど、もうミルクを買うお金もないからとブミが言うからと友人。
そんなミレはブミにお金を渡します。あちこち使った賞金の残りだから、これを子供のために使ってくれと。そしてブミと自分の履歴書を職業紹介所に出してきたことを話します。そんなミレにお金を突き返し、帰ってくれとブミは言います。
いつもの店でぼんやりするミレ、仲間達はそんなミレを見ながら選挙の話を。
そこで、ミレが市長になったらと一人が言いだします。
そして翌日、町中に張られた自分のポスターを見て驚くミレ!
Part7
ジュファは市役所に行き、ミレを選挙に出さないために、自分達の党に入れようと提案します。
そして通りを彼女は、自分のポスターを話しているミレを見つけ、声をかけます。ジュファをまだ恨んでいるミレ、とっとと行ってくれと。
ジュファは復職を餌にミレをハンバーガーショップへ連れて行き、復職させる代わりにジュファの党の手伝いをしないかともちかけます。お金はいくらでも払うからと。
そして選挙がうまく行ったら、すぐに市役所にもどすようにするわと。
ミレは言います。
「ジュファ、どうしてそんなに私を馬鹿にするの?」と。
そしてあれこれ言うジュファに、さらにこう言います。
「私が悪かったわ。まだあなたを友達だと思っていたから、あなたが変わることを望んでた。でもあなたは全く変わらない。きっと死ぬまでそのままね。」
「どうして私が変わらなくちゃいけないの?・・・」というジュファをさえぎり、
「黙って聞いて。あなたが変わらなくても結構、私は変わるわ。あなたに見下されたくはないから、私は変わる。それから、私はあなたが私にしたことをきっちり仕返しするからね。いえ、もっと多くをお返しするわ。」
「どうやって仕返しするつもり?」とジュファ。
ミレは思わずこんなことを言ってしまうのでした。
「インジュ市のワンダーウーマンになるわ。そう、今度の市長選に出てやるわ。」
第9話に続く!
Part1
父の友人だという男から保険金の話を聞き、保険会社に行ったウンソンは、そのお金をソンヒが受け取っていたことを聞きます。ショックのあまり、ファンとの約束も忘れ街を彷徨うウンソンは、担当者の行った言葉を思い出します。
どうしてそんなことがと訊ねる彼女。担当者は、ウンソンのサインのある委任状があったと説明したのでした。(たぶん^^)。葬儀の日のことを思い出すウンソン。
部屋で休んでいたウンソンに、ソンヒが父の会社の倒産の後始末のために、ウンソンの承認が必要だと。そう言って渡された用紙に、中を確認することもせずに署名したことを。
衝撃のあまり歩くこともできないウンソン。
ファンは、約束の場所でウンソンを待っていました。
時間になっても現れない彼女、ファンは一人で教会へ向かいます。
ソンヒはウヌの捜査を依頼しているマネージャの言葉を思い出していました。スンミに細かく聞かれ、すべてを話すしかなかったと。どうしたらいいのかと、イライラしながら考えるソンヒ。
スンミは、ウヌがいた孤児院を訪ねていました。
???
ソンヒのしたことをが少しずつわかってきたスンミ。
ファンは、なぜウンソンが来なかったのか、なぜ電話もよこさないのかを考えていました。下に降りて行った彼は、ピョンからまだ彼女が戻ってないことを聞き、驚きます。
昼間店に来てウンソンと話していた男のことを思い出し、何かあったのかもしれないと不安になったファンは、ジュンセに電話をし聞いてみます。
ヘリと仕事を終え帰るとことだったジュンセ、ファンからウンソンが戻らないことを聞き、慌ててヘリとヘリのアパートへ。しかし、そこにウンソンはいません。
誰の電話にも出ないウンソン。
「今日ウンソンは昼間男と話をした後、青ざめた顔で出ていったとか。心当たりはないか?」とジュンセは訊ねますが、ヘリは思い当たることはないと。
彼は、ヘリにもう休むように言い、ウンソンを探しに行くのでした。
あちこち電話をしながら、ウンソンを探し回るジュンセ。
ファンはバス停でウンソンを待っていました。
Part2
バス停でウンソンを待つファン、電話をかけても電源が入っておらず心配はつのるばかり。そこにバスが。そしてウンソンが降りてきました。
ファンに気付かず歩きだしたウンソンを呼び止め、彼は怒鳴りつけます。
「いったい何時だと思ってるんだ。俺と会う約束だっだことを忘れたのか?なぜ電話を取らない。なぜ電源を切っていた?お前は俺の心の中をぐちゃぐちゃに(心配させる?)するために生れて来たんだろう。」
ファンの剣幕に唖然とするウンソン、彼女はファンに訊ねます。
「ここで私をずっと待っていたの?」
「昼間は行けなくて悪かったわ。でもどうしてそんなに心配しているの?」
「俺がお前を心配しちゃいけないわけでもあるのか?」とファン。
思いがけないファンの言葉に、驚くウンソン。
そこへジュンセが車でやって来ますが、話をしている二人を見て、そのまま通り過ぎるジュンセ。少し離れた所から、二人を見ています。
ファンとウンソンは、何も言わず家へを向かいます。それをバックミラー越しに悲しげに見つめるジュンセ・・・。
部屋に戻ったウンソンは、先ほどのファンの言葉から、昔のいろいろと彼との出来事を思い出していました。
スンミは家に戻り母の部屋を覗きます。寝ているソンヒを見て、黙って自分の部屋に行くスンミ。しばらくして今度はスンミの様子を見に行くソンヒ。お互い気が付いてはいるものの、何も言いません。
翌朝、起きてきたスンミに緊張するソンヒですが、スンミはただこう言います。
「怒ってない?昨夜は、会社の仲間と映画に出かけたので、携帯の電源を切ってたのよ。そしてイ チームリーダーの誕生日だったから、それからクラブに行って・・・。」
そして早く行かなきゃと仕事に出かけるスンミ。
ファンの家では、スクチャ達が朝食を。降りてきたファンは、空いているウンソンの席を見つめます。彼女は食欲がないとかで、もう出かけましたとピョ執事。
ソンヒは、店でテスからの花束を受け取ります。それには、カードが。
「人は病気だったり、一人ぼっちのときがもっとも不幸です。早く整理がつきますように!」
そこにウンソンから電話がかかって来ます。
「父のことで話したいことがあるから、2時半に時間を作ってください。」と。
ソンヒへの電話を切り溜息をつくウンソンに、ヘリから電話が。
後で電話をするというウンソンにヘリは言います。
「スンミの一家となにかあったんでしょう?スンミの母親のことでないなら、なぜ昨夜あんなに遅かったの?」
ウンソンは答えず、仕事に戻るからと電話を切ってしまいます。
ウンソンの名を呼ぶヘリ、後ろには、今の電話を聞いていたジュンセ。
ジュンセは、ヘリにこう訊ねます。
「君が今話していたスンミというのは、僕の知っているスンミなのか?」
Part3
慌ててごまかそうとするヘリ、しかしジュンセは、
「たとえ君が話してくれなくても、僕はすぐに調べることができる。」
仕方なくヘリは、ウンソンとスンミ達との関係をジュンセに話すのでした。
「スンミのママは、ウンソンの継母だと言うんだね。でもなぜウンソンは、誰にもそのことを話さないんだ。」
ヘリは答えます。
「ソンヒは、スンミとファンを婚約させたがっていたのよ。それで自分の関心事を守るために、ウンソンに何も言うなと言ったのよ。」
ジュンセは聞きます。
「それでは、ソンヒがウンソンとウヌを追い出した張本人で、秘密を守ることを頼んだと?」
「スンミじゃなくて、全部スンミのお母さんがいけないのよ。」とヘリ。
「彼女は自分で僕に話すべきだ。今までどんなに辛かったことだろう。」とジュンセ。
そしてウンソンに会って来ると出かけて行きます。
店では、ウンソンが昼食も食べずに出かけるところでした。
それを聞いたファンは、彼女を追いかけ、食事をしてから行くようにと言います。
「私にそんなに優しくしないで。」とウンソン。
「食事をするように言うことが、優しくすることか?」とファン。
ウンソンは、さらにこう言います。
「それから私に悪いと思わないで、これからは、ウヌをなくしたことであなたを責めたりしないから。そして今日からは、別々に仕事しましょう!」
「別々に?どうしていつもお前はそう突然なんだ。」
「もうこれ以上謝りたくないの。」とウンソン。
「何をお前は謝るんだ?俺に嘘をついているのか?」
ウンソンは答えます。
「私は謝らなければならない何かがあるけど、決してあなたに嘘を言ったことはないわ。」
「それじゃぁ、いったいどういう意味なんだ?」と聞いてくるファン。
「自分が結婚する女性に優しくしなさいよ!人が食べようがどうだろうが、そんなことに気を使わないでよ!」
そう言って出て行こうとするウンソンの腕を取り、ファンは訊ねます。
「どこでそれを聞いたんだ?誰から聞いた?」
「誰だっていいでしょう。スンミが。」と言いかけたウンソンは、慌ててスンミはあなたと結婚する人と言い直し、ファンの腕を振り切って出て行ってしまいます。
ウンソンの言葉を繰り返すファン、店長と従業員から、ウンソンを心配したことをからかわれるのでした。
そこへ入って来たジュンセは、「ウンソンに会い来た。」と。
もう出かけたというファンに、どこへと訊ねるジュンセ。ファンは、なぜそんなことを聞くんだと行ってしまいます。
外に出たファンに、ジュンセは言います。
「昨夜は大変だったな。ウンソンのそばで彼女を気遣ってくれてありがとう。」
そんな彼にファンは、「あなたにお礼を言われることはない。」と。
ファンの言葉をさえぎり、ジュンセはきっぱり、
「しかし、今からはもうそんなことはするな。」と言います。
「何をするなと言うんだ。ウンソンを迎えに行くなって?」とファン。
「それもするな。彼女の心配もするな。そして彼女を好きになったりするな。彼女に心を開くな!」とジュンセ。彼女を好きになることはできないのかと言うファンに、お前はだめだと言い切ります。
「なぜだめなんだ?」と聞くファンに、
「お前は彼女を傷つけるからだ。」とジュンセ。彼はさらに続けます。
「俺はウンソンがこれ以上傷つかないよう願っている。そして、俺は絶対そうする。」
「俺がウンソンを傷つける人間だと言うのか?」と訊ねるファンに、
「今だって、彼女から2号店を奪おうとここにいるじゃないか。もう彼女を困らせないでくれ。そして何よりも、俺は彼女を好きだ。」と言うジュンセ。
ソンヒはウンソンを待っていました。
彼女が父親に会ったのではないかとあれこれ考えるソンヒ。
そこにウンソンがやって来ます。
「私が父のことでと言ったら、あなたは何も言わずにやってきた。」とウンソン。
はっきり言ってというソンヒに、ウンソンは言います。
「なぜあんなことを。どうしてあんなことができたの?そんな質問を、私はもうしないわ。だってお金のためだってわかっているから。そのためにウヌを捨て去る人なんて、どこにもいやしない。」
だから要点を言ってと繰り返すソンヒ。ウンソンは続けます。
「父が私とウヌとあなたのために準備したお金があったことがわかりました。だけど、私に一言も知らせないで、あなたはそのすべてを取りました。私の委任状まで偽造して・・・。私は委任状のことも、私のだという携帯番号のこともまったく知りませんでした。何が起きたのか分かった後、私は次にあなたが何をたくらんでいるのか興味があります。これがあなたに会いたいと言った理由です。」
「保険金?父親の問題というのは、保険金のことだけなの?」とソンヒ。
「そうよ。倒産する前、私達のために自殺さえ考えた父のお金よ。」とファン。
ソンヒはこう答えます。
「お金は全部、あなたのお父さんの借金返済に使ったわ。」
そんなはずはないと食ってかかるウンソンに、ソンヒは
「お前が自分で書いたんでしょう(委任状を)。そしてその時にきちんと説明したはず。お金は全部、借金の返済に使われたのよ。」
あまりにもひどいソンヒの話に、あきれて笑ってしまうウンソンは、
「本当に信じられない人だわ。いくらなんでも、私がすべてを知ったとここに来たら、あなたは謝ると思っていました。」と言います。
「それじゃ、私にすべての借金とりを連れ戻せと言うの?」とソンヒ。
ウンソンは答えます。
「いいえ、そんなことは必要ありません。あなたが持っている父の保険金。あなたのために、私はスクチャの相続人ということになりました。私は少なくともそれをあなたにあげるべきですね。ウヌと私は、もしあなたが少なくとも私達に部屋を借りてくれていたら、スクチャにも会わなかったし、クラブのウェイトレスにもならなかったでしょうから。」
Part4
ウンソンは続けます。「
「そしてウヌを失うこともなかったはず。そして通りで餃子を売ることもなかった。そういうことがなければ、スクチャにも会わなかったし、遺産相続人になることもなかったでしょう。」
ソンヒは、いったい何をしているのと。
ウンソンは構わず続けます。
「だから、あなたは、最後に私がスクチャの財産を受け取る決心をさせた一人なのです。彼女が亡くなったとき、私が彼女の会社の社長になったとき、きっとあなたに感謝するでしょう。」
「いつまで馬鹿なことを言い続けたいの?」とソンヒ。
「あなたは、少なくともそれ相当を受け取るべきです。」とウンソン。
ソンヒは、言います。
「どうとでも好きなように考えて、スクチャの財産を受け取りなさい。」
「あなたはお金第一だから、ファンのことを諦めきれないわね。」とウンソン。
「スンミは彼を好きだから結婚したがっているのよ。」とソンヒ。
「じゃぁ、スンミが彼と結婚できなかったら、どうするの?」と言うウンソンに、返事ができないソンヒ。
ウンソンは、さらに言います。
「あなたは、私がすべてを知った後のことを考えなかったの?私がこのことを知った後もずっと黙っているとでも?もしスンミが彼と結婚できなかったとしても、それはすべてあなたのせいよ。」
ソンヒはこう言います。
「もしスンミのことをぶち壊しにしたら、私はあなたをほっておかないわよ。」
いいわよとウンソン。
「毎日それを考えることね。そして不安でたまらない毎日を過ごしてちょうだい!」
そう言うとその場を去っていくのでした。
ヒョンジンは、イニョンとお昼を食べていました。
弁当や仕事のことを不満を言うヒョンジン。ウンソンを捕まえておけばよかったという彼に、イニョンも、そう、なぜジュンセと会わせたのかと言います。さらに、スンミの彼は、会社を取り戻すつもりみたいよと。
どういうことかと訊ねるヒョンジンに、イニョンは説明します。
「二人は一緒に2号店で働いているのよ。もしスクチャがファンに何か約束したのでなければ、なぜ彼はウンソンと一緒にあそこで働くわけ?」
彼もイニョンに訊ねます。
「ということは、イニョン、お前はウンソンから離れて、スンミの側についたのか?」
「違うわよ。私はウンソンともスンミとも強いきずなで結ばれたチームなの。」とイニョン。
そこでヒョンジンに電話が。
それはウンソンの父ピョンジュンからでした。彼はもう現場に来ていて、事情があってソウルに戻って来たと話します。そんな彼に、ヒョンジンは言います。
「あなたは工員ではなかったでしょう?建設の仕事をしていたのでは?」と。
いやそんなことはというピョンジュンに、いい技術を持っているからまた働いてもらうとヒョンジン。
ファンは一人で教会に来ていました。
デリバリーの売り込みをするファンですが、それは難しいと言われます。
それでもあきらめないファン。
教会を出てくるとそこに、スンミが待っていました。
「一人でやってるの?ウンソンも一緒かと思ってた。」とスンミ。
そして何か冷たいものを、それから美味しいものを食べようと、ファンを誘いますが、彼は、お金がないから家で食べると言います。
彼の言葉に唖然とするスンミ、私が払うからと言いますが、ファンは、
「俺はオッパだぞ。お前にいつもごちそうしてもらえると思うか?」
結局ファーストフードにやってきた二人は、飲み物を頼みファンが支払いをします。
席に着いたスンミはファンに訊ねます。
「たとえあなたが20%売り上げを伸ばしたとしても、お祖母さまは、ウンソンへ遺産を譲ることを取りやめるかしら?」
ファンは答えます。
「いいや、しないだろう。初めは、そうすると確信していた。でも今はわからない。というより、そうなることは、もうないだろうと思い始めている。」
「それならどうして仕事を続けているの?」とスンミ。
「誰に言われたわけでもなく、自分で始めたことだから、最後まできちんとやらなくては。」
「アメリカの大学に戻るのはどう?あなたは変わったし、学校をきちんと修了してまた戻ると言えば、お祖母さまも賛成すると思うけど。」とスンミ。
ファンはこう言います。
「さっきの話を聞いてなかったのか?何があっても20%を達成したいんだ。」
「そんなに一生けん命になって、ウンソンに会社がいってしまった後はどうするつもり?」とスンミ。
わからないと答えたファン、ところでと言って話を変えます。
「この間、ウンソンが先にお前達の関係を言わないようにと言ったということだけど、
・・・???そのことを考えていた。」(ちょっと意味が掴めません)
ピョ執事に洗濯物をたたまず隠していたことを指摘されるヨンラン。
なんとかごまかして仕事をさぼろうとするヨンランを、ピョ執事がからかいます。笑いあう二人。そこにジョンが帰って来て、挨拶をします。ジョンに手伝うよう言うよんらんですが、ジョンはいやだと言って自分の部屋へ。
Part5
洗濯物を持ってジョンの部屋にやって来たヨンランは、ジョンに今日からは自分の洗濯物を自分でたたむように言います。いやだというジョン。毎日どれだけ私がたいへんかわかるかしらというヨンランに、彼女は、私は稼いでいるのよと言います。
さらに、今はちゃんとなんでもやっているから、もう一度スクチャに遺産を私達にくれるよう頼んでみたらどうかと言いだします。そして会社はウンソンにあげればいいと。
早速スクチャに頼んでみる二人。
ジョンは言います。
「遺産のすべてがウンソンにいかないと聞きました。どんなにあなたが、ウンソンにすべてをあげようとしても、私達が半分は受け取ると。」
「だから?」とスクチャ。
「あなたがもっと早く私達に話してくれていたら、私達の怒りも少なかったんです。」とヨンラン。
スクチャはこう言います。
「だから法律は間違っているんだ。人の遺言を無視して、子供に半分の不動産がいかなければならないという事実は間違っている。私達が血縁を保持するということは、そんなに大事なことなのか。フィリピンで起きたというニュースを見なかったのかい?ある息子が、両親のお金を盗み、彼らを文無しのまま置き去りにしたとか。お前達は、そんなにお金が欲しいのかい?」
「私達は、そんなにひどくはないわ。」とジョン。
ヨンランも、「私達は、ちょっと未熟ですけれど、そんな恐ろしい人たちとは違います。」と。
スクチャは続けます。
「私が法律でお前達が遺産を受け取れることを言わなかったのは、お前達に私の本当の願いをその前に知って欲しかったからなの。会社は私のもの、でもお前達が半分受け取る。だから私を嫌わないで!なぜ親は、そんなことを子供に頼まなくちゃいけないの?」
「あなたに私達と取引することを頼んでいるわけでは。ただ私達にもっと早く言ってくれたら。」と言うヨンランの言葉をさえぎり、スクチャは、
「もし私が早く言っていたら、お前達は簡単に受け入れたのかい?もう一度言うが、お前達は遺産の半分を受け取るだろう、私の希望ではなく法によって。だから私が死ぬまで、前もって私が何かをお前達にあげるということは考えないように。」と。
「それじゃ、私達はこんな暮らしを続けなくちゃいけないの?」とジョン。
スクチャは、きっぱりと言います。
「私が死ぬまで、お前達は、これを続けなくちゃいけない!他の人たちのように、生計をたてることを学びなさい。そうすれば、稼いだものをどう使うかがわかるだろう。」と。
立ち上がったスクチャは、後ろで話を聞いていたファンに気付きます。ただいまと挨拶をするファンに、お疲れさんと声をかけ、部屋に戻るスクチャでした。
部屋で調べ物をしているウンソン、ファンはウンソンの書いたチェックカードを見ながらウンソンのことを考えていました。
その頃ソンヒもスンミも悩んでいました。
理由を言わないスンミに、ソンヒは、「話しなさい。ウンソンのことでしょう!」と言います。
「どうして彼女のことを話さなきゃいけないの?」とスンミは言いますが、ソンヒは無理やり彼女が悩んでいる理由を聞き出します。
そして何かのたくらみを聞かされたスンミは、愕然とします。
「こうしなくちゃいけないのよ。こうすれば、ファンと結婚できるわ。たとえ何が起ころうとも、ファンと結婚しなければ。ここまで来て、お前はそれを諦めたいの?」
出かける準備をするスクチャ。
引き出しからカギを取り出し、急にヨンランを呼びます。
「ファンはどこに行った?」
さっき出かけたという彼女に、スクチャはすぐ呼び戻せと言います。
「あいつ、私の許しもなく車のカギを持ち出した。」とスクチャ。
驚くヨンラン、「カギ?あなたはウンソンにそれを渡したじゃありませんか。」と。
「そう?いつ渡した?」とスクチャ。
駆け付けたピョ執事が、「お忘れかもしれませんが、ウンソンが仕事で必要だったときです。」と。
「あぁそうだった・・・。」とスクチャ。
「あなたのような人でも忘れることがあるんですね。」とヨンラン。さらに、部屋に戻ろうとするスクチャに、「仕事に行くのではなかったんですか?」と声をかけます。
その声に立ち止り、持っていた車のカギを見て、「車のカギを置いてくるだけだ。」とスクチャ。
店では、ミーティングで店長がこう言います。
「ウンソンのアイデアは、よく受け入れられ、私達のデリバリーの注文は思ったより早く増えてきている。」
「ホッとしています!」とウンソン。
さらに店長は、
「ファンの子供メニューのアイデアもまたとても評判がいい。そっちの注文も、増えてきた。そして我が2号店の収入は増えて、たった1カ月にも満たないのにこの増加は、素晴らしい。」
スンジェ(?)も、二人が教会の注文を取ってくれば、20%の増加は夢ではないと言います。
「でも二人はこのところ教会に一緒に営業にいっていないのは、どうしてだ?」と店長。
ウンソンは慌ててこう言います。
「それは、ファンが教会に行き、その間私は学校を担当することにしたから。」
「何を言ってるんだ。今は大事なときなんだ。我々は教会をきれいにし、食事サービスの準備をしなくちゃいけない。どうやってファン一人で全部をやれると言うんだ。うまくいけば、毎月1000の注文がくる仕事だぞ。」と店長。
でもと言うウンソンのことばをさえぎり、店長は続けます。
「私は、お前達二人がどんな関係かということには、まったく興味がないが、それが仕事の邪魔になるようなことは許されない。」
スンジェも、そう思っていたと言います。
スクチャは、テスから南部に作る新しい工場関係の書類を受け取ります。
「私の夢は、全国のプレミアビーフスープを作ることだ。そのためには、南部にも手を広げていかなくては。」
テスは言います。
「あなたは、誰があなたの後継者になるかという決心をしました。そのことは、私を傷つけましたが、それがあなたの意思ならば、私は何ができるでしょうか。」
「私はお前が理解してくれると知っていたよ。」とスクチャ。
テスは続けます。
「しかし、私は彼女を詳細に調べています。あなたが言うように、この会社はあなたのものでもあなたの家族のものでもありません。それは、1200人の従業員のものであり、私もその中のひとりです。あなたが亡くなった後、彼女がこの会社を正しく動かしていくことができるならそれを見たいと思います。私はそれを評価する権利があると考えています。」
スクチャは、こう言います。
「もちろん。お前は会社のことをよく知っているのだから。」
そして、土地の値段があがってきているようだねと話題を変えます。
「だから私達はそれを早く買うべきだと言っているのです。そこは、開発地域です。」
「契約を進めなさい!」とスクチャ。
Part6
ファンとウンソンは教会の掃除をしていました。無言で一生懸命働き続ける二人。
そんな二人を教会の人も見ています。
仕事を終えたウンソンが外に出ると、ベンチでファンが何か食べています。
「何をしているの?」と聞くウンソンに、「お腹が空いた。」とファン。
いつものように、ウンソンは言います。
「一緒に働いているのに、あなたは一人だけで食べているわけ?」
欲しいのかと自分の食べていたのり巻を差し出すファンに、彼女はお構いなくと帰ろうとします。そんなウンソンを「帰る前に手べて行け!」と彼女を呼び止めるファン。
もうほっといてって言ったでしょうと振り返ったウンソンが見たのは、別の弁当を持つファンでした。「食べないのか?」と言われ、黙ってファンのところへ戻るウンソン。
ぶつぶつと彼のことを言い始めます。
「食べ物で人をからかうなんて。なんて嫌な人!」
笑いながらファンは言います。
「俺は嫌な奴だろ。でもお前は、俺が嫌な奴だけど悪い人間じゃないって言ったよな。あれは、お前が書いたんだろう?」
驚いて、「どうしてそれが私だってわかったの?」と訊ねるウンソン。
ファンは笑って答えず、のり巻きを口に運びます。
ファンからもらった弁当を開けたウンソンは、ハッとします。それは、のり巻きより高い握り寿司が入っていたのです。黙って食べ始める彼女に、今度は飲み物を差し出すファン。
ウンソンは、照れくさそうに、でも嬉しそうにお寿司をほおばります。
一緒に車で帰宅した二人。車を降りて歩きだすウンソンの荷物を黙って持ってあげるファン。そんな中のよさそうな二人の姿を、車の中からソンヒとスンミが見ていました。
一緒に帰って来た二人を見て、どうしていつもファンは彼女にくっついているのかしらと言うヨンラン。そこにソンヒから電話が入ります。
スクチャの在宅を確認し、すぐ行くわというソンヒに驚くヨンラン。
そしてソンヒ、スンミ親娘はスクチャの家にやって来ます。
「どうしたのこんな時間に?」というヨンラン、ソンヒはスクチャに話があると言います。
そして話し始めるソンヒ。
「今まで言わなかったことがあります。数か月前、私は夫と死に別れました。」
驚くヨンラン、スクチャは黙って最後まで聞きなさいと言います。
「なぜ言わなかったかと言うと、夫は予期せぬ事故で亡くなったこと、そして私のどうしようもない娘のためです。ニュースで見なかったかもしれませんが、夫はインチョンのガウ爆発で亡くなりました。本当にひどい事故でした。誰かに連絡することもできず、借金取りが家のドアを叩きく中、私は葬儀を静かに終えることだけ考えていました。そして今まで話すことができませんでしたが、私の夫のもう一人の娘は、ウンソンです。」
スクチャは、今言ったウンソンというのは、家にいるウンソンのことなのかと訊ねます。
ソンヒは、ジョンにウンソンを呼んできてと頼みます。慌ててウンソンを呼び、ファンのところへも大変なことが起きていると知らせに行くジョン。
ソンヒは話を続けます。
「私達は家を出ました。そして今、私達は、すべてが終わったと思っていました。けれど、スンミが働き始め、ウンソンにまた会いました。もっと前に言わなかったことをお詫びしますが、彼女は、7年間も一緒に暮らした私の義理の娘で、あなた方に知られる前に、なんとか彼女を取り戻そうとしました。そして今こうしてここに。」
スクチャは訊ねます、取り戻すとはどういうことかと。
Part7
そこへ2階からウンソンが下りてきます。
ソンヒとスンミの姿を見て唖然とするウンソン。そんな彼女にソンヒは言います。
「こんなことを続けるなら、私はもうこうするしかないと言ったはずよ。」
「いったい何の話をしているんですか?」とウンソン。
ソンヒは話を続けます。
「私はいつどのようにしてあなた(スクチャ)に会ったのかは知りません。しかし、最初にあなたに会ったときから、彼女はあなたが誰なのか知っていました。」
「それはどういう意味なの?彼女が私を知っていたとは。」とスクチャ。
顔を見合わせるヨンラン達、ウンソンは驚きのあまり声も出ません。
ソンヒは、スクチャのことが記事として掲載されている雑誌を取り出し、
「彼女は学校の休みで帰国しているときに、何度もこれを見ていました。」と。
「そんな!それは嘘です、そんなもの見た事ありません。」とウンソン。
「あなたはスープを作る大金持ちになれたらと、そしてその老婦人は尊敬されているように見えると言ってたじゃないの。」とスンミも言います。
「いつそんなこと言った?」とウンソン。
ソンヒが続けます。
「彼女は、ファンのことも知っていました。そして何年もファンの話をしていました。そんな彼女がどうしてスクチャやファンのことを知らないと言えるでしょうか。スンミの机の上やアルバムで、彼女はたくさんのファンの写真を見ていたはずです。」
「ごめんなさい。」とスンミ。ウンソンはあまりのことに口を押さえるだけです。
「それじゃぁ、ウンソンは私達一家のことをすべて知って、それで我が家に入り込んできたというの?」とヨンランは訊ねます。
「そんな、違います、違うわ。」と必死で否定するウンソン。
スクチャは、静かに最後までスンミの母の話を聞くように言います。
「私は静かにこの家を立ち去るようにと説得しましたが、彼女はあなたの財産が欲しくて、私の話を聞いてくれませんでした。」とソンヒ。
ジョンも、彼女は追お金持ちになると言いふらしていたと言い始めます。
「彼女は嘘を言っています。それは父の保険金のことが原因で。」とウンソン。
ソンヒはそれについても答えを用意していました。
「はい、ウンソンの父は、保険に入っていました。でも、その保険金も家も土地も、彼女の父の謝金ですべて失いました。」こう言ってソンヒは、バッグから委任状を取り出します。
「彼女は、すべて処理してくれとこれを書いて私に頼みました。これはあなたが書いたものよね?」
涙をこらえ、それは違うでしょうと必死に言うウンソン。
ソンヒはさらに、
「私はひどく動揺しました。これがなんなのかすらわかりませんでした。そして昨夜いろいろ探してこれを見つけました。そしてたとえ私達が苦しむことになっても、私が真実を暴かないといけないと思ったのです。なぜなら、彼女は、私が彼女の父の保険金を盗んだと言いふらすと脅してきたからです。」
そしてウンソンに向かい、
「こんなことを言わなくてはならなくて残念だけど、こうするより他に方法がなかったことを理解してくれると願っているわ。私達のためにあなたを苦しめることになって、ごめんなさいね。」と。
ひ、ひどい、あまりにもひどすぎるぞ、ソンヒとスンミ!!!
↑ 私の心の声('〇';)
そしてヨンラン、ファンにも謝るソンヒは、最後にスクチャにこう言います。
「それでは、失礼させていただきます。」
立ち上がり玄関に向かう途中、ソンヒは「後で話しましょう!」とウンソンに言い出て行きます。
スンミも、すみませんと一言、そしてソンヒの後を。
驚愕のあまり、声もでないウンソン、ヨンランはいきなり彼女の頬を叩きます。
「なんて人なの。おかしいとは思っていたわ。」
ウンソンは何も言いかえさず、2階に走っていきます。
泣きながら荷造りをするウンソン。
居間では、ヨンランとジョンがスクチャを責めていました。
「あなたは彼女にすっかり騙されていたんですよ。なんて怖い女かしら。」
「これからどうするつもりですか?なんという混乱の中にいるのかしら、私達。」
スクチャもファンも何も言いません。
そこに荷造りを終わったウンソンが降りてきます。
「さおうなら」とスクチャに頭を下げるウンソン。
何か言うことはないのというジョンの言葉を無視して、彼女は黙って出て行きます。
第20話に続く!
Part1
グクの目的を聞いたミレは、訊ねます。
「あなたは市長を追い出すつもりなんですか?」
「彼が追い出される理由がないとは、君も思わないでしょう?彼は6年もの間、賄賂を集め続けてきたんだ。そして部下達の悪い行動の容認。適正な財産法の違反・・・。それと3人の部下を首にしたこと。誰かきちんと責任を持ってやらなければ。私がそれをやるつもりだ。」
「それならやれば!」とミレ。
「あなたの言ったことはすべて正しいし、コ市長は、確かにいい市長ではないことを私は知っています。でも私の目的は、ただお金のことだけですから。」
「本当?イ局長を復職させようとしていたのではないの?」とグク。
「もちろん初めはそうでした。でも最後に気づいたんです。ただお金のためだったって。」とミレ。グクはさらに訊ねます。
「それなら、なぜ一人で講義を続けていたの?小さくても大きくても、それは人々の疑問を引き起こすでしょう。問題が膨れ上がることは、考えなかったの?」
ミレは答えます。
「考えました。だから私は小さいことだけど、彼らを怖がらせることにしたんです。でも結局市長は怖がりませんでした。まさか首になるとも思っていなかったんです。私は、ちょっと彼らを怖がらせれば、残りの賞金をくれると思ていたのに、それは間違いでした。私はあなたが言ったことに耳を傾けるべきでした。今私はその低い地位の仕事も失ったし、少なくとも賞金の残りだけでも取れればと、こんなことをやっているのです。」さらにこう続けます。
「そういうことだから、あなたがやりたいことは、あなたが一人でやってください。」
そう言うと、もう行ってもいいですかと席を立つミレでした。
役所の前でプラカードを準備するミレの前に、ジョンドがやって来ます。
ミレは彼にこう言います。
「もし局長が一緒にこんなことをしたら、私は本当に行くところがなくなります。」
「君は、証人になる勇気がありますか?そして、最後まで戦い、途中で逃げ出さない自信がありますか?それなら、僕は君に力を貸します。」とジョンド。
握手をして楽しそうに準備をする二人のところに、ハチマキをし、プラカードを持つグループがやって来ます。名刺を出し、一緒に抗議をしようというグループリーダーを見たジョンドは、何度もここで抗議をしていた男だからと、ミレに相手にしないように言います。
その時カメラが回っていることに気付いたジョンド、すぐに写さないよう彼らに言うのですが、相手も仕事。そこへリーダーの男も加わり、大騒動に。
その様子はニュース映像となって放送されてしまします。
さらに、その映像には、ミレのことをあれこれインタビューで答えるスナまで登場。ミレ達の評判は地に落ちてしまいます。
そのニュースを見て大笑いのグク。
Part2
料亭には、例のグループリーダー、そしてテレビインタビューでミレの悪口を言っていたスナ達がいました。ジュファからお礼を貰い立ち去る彼ら。そう、すべてジュファの仕組んだことだったのでした。そこへ市長が入って来て、一気に片付けようと。
ジュファはこれ以上する必要はないと言います。
ブミの帰りを待つミレ、そこに就職面接から戻った元気のないブミが。
ミレは、食べ物を渡しますが、またあんたのせいだと怒りをぶつけるブミ。そんな彼女に、ミレは、解決の方法を考えているところだから、少し待つようにと言います。
しかしブミは、ニュースが報じられてから変人扱いされているのに、何を言ってるの、解決なんてできるわけないわと。
ぼんやり町の中を歩くミレ、母の店の店の前では、騒ぎが起きていました。
母と言い争う商店街の人々。このあたりは、コ市長の親戚のエリア、ミレのせいで商売がし辛くなっていると言うのです。母を止めに入ったミレの姿を見つけた店主達は、口々にミレを責め立てます。とうとうミレの母までもが、ミレを叩き叱り始めて・・・。
ミレは、市長から出された文書による不平書を見せられます。それでも心配ないというジョンドに、ミレは、こう言います。
「いいえ、もう早く終わりにしましょう。副市長が力を貸してくれると思いますから彼に頼みます。もう他に方法はないし。」
「彼は君を利用するだけだ。あの男は政治家だから。我々は、正直な証人だから、まず最初に弁護士に相談してみよう。」とジョンド。
そんな彼に、ミレは、もうそんなに待てませんと言います。
ジョンドは、グクが正しい政治家ではないということを強調しますが、そんなことは関係ないと。
そしてこう言います。
「自分が貶められ侮辱されたことへの仕返しをすることはいけませんか。どうか止めないで。」
そして席を立って出て行こうとしますが、その時、ミレの腕を掴み、最後の説得を試みるジョンド。
ミレはそれを振り切って行ってしまうのでした。
ミレはグクの家を訪ねて行きます。
自分が間違っていた、力を貸してくださいと頼むミレ。
Part3
グクは、服を着替えるから少し待つように言い、自分の部屋に行きます。
ふと写真立てをみるとそこには、ミレの髪飾り。以前イベントで修理をした家の前で拾ったものです。それを手に取り、ミレのとこに戻るグク。
二人はホテルのレストランに食事に行きます。美味しそうになんでも食べるミレ。
そしてグクに訊ねます。
「このことで、誰か傷つきますか?」
たぶんとグク。
「それはコ市長で、他の誰も傷つけないと約束できますか?」
できないとグク。
「君が傷つけられたと同じくらい仕返しをするべきじゃないの?」
「私はもうすでにある人を傷つけてしまいました。」と答えるミレ。
グクはぽつ入りと「君はそんなに一生懸命になる必要はないよ。」と言います。
食事も終わり、さぁ行こうと伝票を持ってグクは立ち上がりますが、デザートを食べると言い張るミレ。そんなミレを不思議な表情で見つめるグク。
食事を終えた二人、ロビーへ向かいながらグクはこう言います。
「君のように食べ物をがつがつ食べる女性は初めてだ。」
それに対してミレは、
「ヒョンビンにそっくりだった私の前のボーイフレンドは、どうして君はそんなに可愛いのって言ってくれたのよ。」と言いますが、そのとき彼女の目に入ったのは、その噂の以前の彼。
ミレの表情を見て、彼を知っているのかと訊ねるグクに、ミレは、こう言います。
「あいつが、私を捨てた奴で、私は今も彼の借金を払ってるのです。私のために、きっと不愉快になるでしょうから、いますぐその辺に隠れていてください。」
そして、ソファに座り女性といちゃついているその男の前に進みます。
「靴を脱いで!」とミレ。
「時計もベルトも、その服も全部私が買ったもの。だから脱ぎなさい!」
横の女性に責められ、違うと言い張る男、ミレは声を張り上げます。
「何を言ってるの?さっさと脱ぎなさいよ。あんたの借金を返すために、私が今もどれだけ苦労しているかわかってるの?」
隣の女性もあきれて立ち去ろうと。
そこへグクがやって来て、彼らに指輪とネックレスを取れと言い、ミレに向かって、
「これで十分か?他にも利子も集めないといけないな。」
相手の男も、いったいお前はだれだと言い返します。それに対してミレは、
「言葉に気をつけなさい。彼をだれだと思ってるの?彼は、天才で、大きなマンションに住んでいて、あんたと違って副市長よ!そして、私達はまもなく結婚するの。」と言ってしまいます。
ミレの話に合わせてくれるグク、彼に自分の口座番号を知らせ、そこに借金を振り込むように言うのでした。そして仲良く寄り添って、ホテルの部屋に向かう二人。
Part4
ホテルの中のグクの部屋で、ミレは市長の悪事を証明する書類を渡されます。
「これは君を助けるものだ。」とグク。
事の重大さにミレは、これは私でなくあなたがしたほうがと言いますが、
「政治の世界では、内部告発は問題がある。君のように多くを失った者なら、それをするのに十分な理由がある。」
「選挙にでるつもりですか?」とミレ。
「票を入れてくれるかい?」とグク。
そんな会話をした後、グクは、その書類を自分の有利になるように使えばいいと言います。
「新聞社に流すこともできるし、警察に持っていくこともできる。直接市長に見せることも。」
わかったと部屋を出ようとするミレ、その時グクが彼女の腕を掴んで・・・。
驚くミレに、優しく例の髪止めをしてあげるグク。
そして彼はこう言うのでした。
「成功を祈っている。君と僕のためにも。」
ホテルの部屋から家に戻り、一人ミレのことを思い出すグク。
ミレは、自分の部屋でグクからもらった書類を開いていました。
あまりに衝撃的な内容に、徹夜ですべてを読むミレ。
そしてジョンドのことを思い出したミレは、早朝彼に電話をしますが、出たのはジュファ。いきなりまくしたてられたミレは、慌てて電話を斬ります。
ジュファは、ジョンドのために朝食を作っていました。にっこり微笑みながら、食べてと言うジュファですが・・・。
ジョンドに、もうミレとはかかわりあわないでと言うジュファ。
相変わらずの彼女ですが、ジョンドは優しく君はいつも可愛いと言います。
その後で、君が選ばれたら、皆美しい政治家に悩まされることだろうねと言い、またジュファを怒らせてしまうのでした。
Part5
ミレはジョンドに会い、グクから貰った書類を見せます。
ジョンドは言います。
「たとえ君がこの戦いに勝ったとしても、勝利は君のものではないんだよ。」
「わかってます。知らないふりをすることもできるけれど、やっぱり私はこれを公にしたいと思います。そして、ブミ、母、商店街の人々、私とあなた。すべてを元通りにしたいんです。」とミレ。
ジョンドはさらにこう言います。
「それをやって、コ市長を追い出したらどうなる。グクはおそらく今の市長よりも悪いと思うが。君は自分がやった後のことを考えたことがあるの?」
二人を見つめる仲間達、ミレはこう答えます。
「その時には、また戦うわ。あなたは私を手伝ってはくれないの?」
ジョンドは、ノーとは言わず、ただ「君は台風みたいだ。」と。
ミレがジョンドに、ありがとうと言うのを聞いて、二人のそばに駆け寄る仲間達。
「また記者会見をするの?」などと、いろいろアイデアを出してくる仲間に、ミレはこう言います。
「私のやり方でやってみるわ!金曜日の2時にシティホール前に集まって!」
翌日夜も明けないうちから、ビラを街中に配るミレ。
そのビラを見た市長は、室長達を怒鳴り散らします。
「すぐに調べなさい。それにしても、どうやってミレはこんなに知ったんだろう。」
そして、ジュファに、皆に知られてしまったら、どうしたらいいかと訊ねるのでした。
急いでブ議員に意見を聞いてみましょうとジュファ。
すぐに議員に会いに行った市長は、議員に助けを求めますが、もう助けたくても何もできないと冷たく突き放されてしまいます。それでもなんとかとすがりつく市長。最後は脅しにかかりますが・・・。
そこへ副市長がやって来ます。
議員と二人きりになったグクは、彼に市長の支持率が14%まで下がっていて、それは議員の次の選挙の票を失うことになると話します。
どうすればいいと訊ねる彼に、市長を辞めさせて、きちんと謝ればいいと言うグク。
さらに、グクは、あなたは他人の名前で新しく土地を買いましたねと。
Part6
市議会議員達も、ジュファに集められ善後策を話し合います。
ミレはまだビラ配りを。もう街中の人が、このビラを読んでいます。
秘書室では、鳴りやまない電話の対応に職員が追われています。
そして市長室では、局長と市長が話し合いを。そこにグクが入って来ます。
彼にまで助けを請う市長、グクは、助けたいが時間がないと言います。
そして辞表を渡すのでした。
グクはその足で道庁に知事を訪ね、事の詳細を説明、自分が市長に立候補することを報告します。
そしていよいよ金曜日、ミレは予定の時間より早く市庁舎の前にやってきます。
不安な面持ちで友人達を待つミレ。
そこに幼い子供を連れた女性が来て、ミレにこう言います。
「私はこのビラを見ました。あなたが一人で抗議を続けているのも見ました。私は、この子のためにもよい未来を作ってあげたい、だからここに来ました。」
ありがとうと何度も頭を下げるミレ。
そこにやって来た友人達とジョンド。さらに次々と集まって来る人々。
その頃ジュファは、党としてこの事件を解明すると記者会見を。
市長室では、事情が分からず慌てるコ市長。そこにジュファがやって来て、責任を取って辞任するよう市長に言います。
辞めないと言い張る市長に、ジュファは新聞記事を見せます。そこには、市長のスキャンダルが。
Part7
すがりつく市長を冷たく突き放し部屋を出て行くジュファ。
市庁舎の前には、ミレを応援するたくさんの人々が集まって来ていました。
うれし涙を流すミレ、そんなミレをグクも見ています。
こうして市長は、自分の責任を取って辞めると発表するのでした。
メディアもこぞってミレの勝利を報道します。
家に戻ったミレ、また無職に戻ったわと独り言を。
そこにグクがやって来ます。
「何をしているの?」とミレ。
君に会いたかったと花束を差し出すグクは、さらにこう言います。
「もし何も予定がないなら、一緒に旅に行かないか?予定があったとしても、一緒に行こう!」
第8話に続く!
Part1
ミレの欠点をあれこれ言いながら、さっさと机を片付けるように言うジュファ。ミレは必死に言い返しますが、ジュファの口を止めることはできません。そして最後に秘書室長が呼ばれ・・・。
スインから今日の予定を聞きながら歩いていたグクは、腕を掴まれながらを外に連れ出されるミレを見つけます。こんなことをいつか引き起こすと思っていたと言いながら、ミレの荷物を役所の玄関先にばらまく同僚。周りに集まり、口々にミレの悪口を言う職員達。
ミレは立ち上がると役所の中に入ろうとします。止める室長に、ミレはこう言います。
「私を首にしたって言ったわね。それなら、もう私は職員ではなく、税金を払っている一市民。だから中に入るのを邪魔しないでください。私は副市長に話があるんです。彼の許しがある限り、あなたは私の邪魔はできないはずですよね。」
グクを見つけたミレは、彼に私のために時間を割いていただけませんかと頼みます。
「私の容姿はとても効果的なのはわかっているが、どうして君は私を利用することを止めないんだね。もううんざりだ。」そう言って去っていくグク。
誰もいなくなった玄関に一人残されたミレは、新聞社に電話を。
そして仲間の店で記者会見を開くのでした。
記者達を前に、涙ながらに賞金をもらえなかったことを訴えるミレ。
記者達は次々に質問をしてきます。
「もしかして、予算の赤字を隠すための茶番だったということはありませんか?」
「本当は賞金を貰ったのに、もっと欲しくなって取ろうというような気になったとか?」などなど。
ところが、翌日の新聞には、まったくその記事がありません。不思議がる仲間達。
ここの住人は、自分のことだけしか考えず、他人の問題には無関心だと言う友人。
彼らは、自分達がついているからとミレを慰め励ますのでした。
そこにジュファがやって来ました。
彼女が連れて来たのは、新聞記者達。
ミレ達は昨日のことが記事にならなかった訳を理解します。
Part2
記者とわざとらしい会話を続けるジュファ、ミレのところにやってくるとまた嫌味を言い始めます。そんなジュファに、トイレのカギをかさずにちょっと意地悪をするミレ。
グクはスインから、ミレが記者会見をしたことを聞きます。
それが1行の記事にもならなかったことから、市長には何かあるとスイン。
「彼女は他にもなにかやりそうか?」とグク。
そんなグクに、スインは最初はどうかと思っていたが、だんだんミレを好きになったと言います。
返事に詰まるグク。さらにスインは、「彼女は、かわいらしくて純真です。」
それを聞いてちょっとぼんやりするグクに電話が。
その後彼は、「今日は戻らないから、終わったら帰るように。暇をもてあましているだろうミレとデートでもすればいい。」と部屋を出て行きます。
グクはBBのところに来ていました。
「インジュはそんなに悪くないと思う。お前のその様子からみると、事はすばやく進んでいるに違いない。」とBB。
「強い奴もいないし、問題はなにもありません。今調整している最中ですが、どうかわたしを信頼してください。」とグク。
壺を手にしたBBは、最高の材料で作っているにもかかわらず、いいものができないと言いながらそれをたたき割ります。そして、
「いったいいつからこの仕事にかかわっているんだ?いつ準備はできる?私がお前を市長にするためにあそこに送り込んだと思っているのか?ちゃんとできることを私に見せてみろ。そうすれば、私はお前のために、他のことを処理してやる。」さらに、
「敵はいない、退屈だと?自惚れるな。そんなお前を信用できるか?傲慢、自惚れ、過信・・・それがお前の集中力を失わせているんだ。わかるか?」
BBの後に付いて庭園に行ったグクは、そこにスインの姿を見つけて愕然とします。
スインとグクを呼んだBBは、親しげにスインに近況を訊ねます。
細かくグクの知らないことまで報告するスイン、言葉もなくスインを見つめるグク。
外に出たグクは、スインにいつからだと訊ねます。
「あなたが知りたいことはそれだけですか?」とスイン。
スインの襟首を捕まえ、答えろと詰め寄るグクに、スインは道庁のときからだと答えます。
4年もの間、裏切っていたのかと言うグク。スインは続けます。
「裏切りではないでしょう。同じ人に仕えているだけ。または、同じ夢をみているだけでしょう。違いますか?」と。
どうしてこんなことをと声を震わせるグクに、あなたからはたくさんのことを学びましたよと言うスインでした。
Part3
スインの手を離したグク、気の変わらないうちに失せろと言い、また屋敷に戻ります。
そしてBBにこう語るのでした。
「あなたは私を信用できなかったのですね。私はあなたを信頼していました。たとえ世界中が私を信用しなくても、私はあなたは私を信用してくれると思っていました。」
BBはこう言います。
「誤解だ。で、私にそうして欲しいのか?誠実で情熱的なふりをする馬鹿な奴らに振り回される政治家は、失敗すると教えなかったか?お前の部下は、お前の信頼を裏切った。そしてすでにお前はそのことで揺れ動いている。そんなお前を私が信用できると思うのか?」
グクはこう言います。
「あなたはミスを犯しました。もう結構です。もはやあなたを嫌いにならないという自信がなくなりました。しばらくは、ここであなたに会うこともできないでしょう。どうぞお体に気をつけて。」
一方ミレは、一人で抗議デモをすると言いだし、仲間を驚かせます。
その翌日、市役所の前には、ままかり娘のドレスを着たミレの姿が。
それを見て驚く局長、室長、そしてジュファ。通行人も物珍しそうに見ています。
直ちに追い払うよう室長に命じる市長。
いらだちをぶつけるジュファを追い払うミレですが、そこに局長たちが来て、無理やりミレをどかそうと。
激しくもみ合ううちに、ミレのドレスが破けてしまいます。それを見ていたグクは、駆け寄り、あれこれ言う彼らに、強い口調で彼女の手を離すよう言うグク。さらに、
「大丈夫か?大変な決意を固めたのだから、しっかりやりなさい!」と。
立ち去る彼のあまりにも普段と違う態度を不思議がるミレ。
そこにグクが戻って来て、破れたドレスの上に、彼の上着を。
Part4
黙ってミレのドレスの上に上着を巻きつけて立ち去るグク。
そんな彼の態度をいぶかしがるミレ。
市長室では、室長、ジュファの3人が頭を抱えていました。
追い払えと言う市長に、ジュファは、
「そんなことをすると逆に彼女が悲劇のヒロインみたいになってしまう。彼女の痛いところをついて、思い知らせてやりましょう。」と言います。詳しいことは言わず、明日になったらわかると彼女は自信たっぷりに言います。
副市長室に入ったグク、何か言いたいことがあるのではというスインの言葉を無視して、予定をキャンセルするよう命じます。そして、今日からは私が誰と会うか、どこへ行くかを知る必要もないし、自分の背後でそれを記録することもするなと言うのでした。
その頃の畑仕事を手伝っているジョンド。
みんな彼が来てくれることを喜んでいます。そこにグクが。
よく似合っているというグクに、ジョンドは、ここは自分を穏やかな気分にさせてくれると言います。
そんな彼に、今市役所は大変な騒ぎになっていると話すグク。
知っているというジョンドに、グクは理由を知っているかと訊ねます。
賞金のことと言うジョンド。グクはこう言います。
「彼女はお前と同じ理由で辞めさせられたと聞いている。私は、今お前はこんなところにいる場合じゃないと思う。ミレを助けることができるのは、お前だけだ。」
そんなグクに、ジョンドは言います。
「市役所を辞めずに彼らを助ける?本当の理由はなんだ?私が彼女の手助けをすれば、問題はもっと大きくなる。そうなったら、市役所はたいへんなことに。おそらく真っ二つに分かれるだろう。それはお前にとって都合がいいのでは?」
そうだとグク。さらにこう言います。
「もしお前が彼女を止められるのなら、そうてくれ。しかし私は、お前が立ち上がって彼女を手伝うことを望む。選ぶのは難しいだろうけれど。」
一方市役所の前でデモを続けるミレ。
ジュファはブミを呼び出していました。
ミレを心配しているというジュファは、いきなりブミの家庭のことを心配していると話し始めます。無職の夫に、子供3人・・・。ジュファとの話の後、そして慌てて外へ走り出すブミ。
Part5
市役所の前にいないミレを探し出し、ブミはこう言います。
「彼らは私を脅迫してきたのよ。あんたが市役所の前からいなくならなければ、私を首にするって。もしあんたが明日も市役所の前に来たら、私と子供達は飢え死にだわ。ジュファは私の調査をしているそうよ。」
「でもあなたは、賄賂をもらったわけじゃないし・・・。」とミレ。
「いいえ、たくさん貰ったわよ。でもそれは、全部あんたに頼まれたことの処理のため。可哀そうな人だから、助けてあげてくれってあんたは私に頼んできたでしょう。」
どんな賄賂を貰ったのと聞かれ、詳細を説明するブミ。
そのことをジュファはすべて知っていると言い、なぜこんなトラブルばかり引き起こすんだとミレを責め立てるのでした。
その場に泣き崩れるブミを見て、途方にくれるミレ。
翌日、市役所の前にミレの姿はありません。
ホッと胸をなでおろす局長と室長の前にやって来たのは、ミレ。いつものようにデモを始めるミレを、彼らは追い出そうとしますが・・・。
そこへやって来たジュファ、市長に心配いらないと電話をします。
そしてミレの前に。
ミレは、ジュファに食ってかかりますが、余裕のジュファ。
ミレの言うことを気にせず、そのままその場を立ち去ります。追いかけようとしたミレの前に現れたのは、私物を持って市役所を出てきたブミ。
彼女は、ミレに、こう言います。「これがあなたの望むことなの?」
ブミが去った後、その場に立ち尽くすミレに、男達がやって来て卵を投げつけ始めます。室長が雇った彼らは、容赦なくミレに卵を投げつけ続けるのでした。
黙ってそれに耐えるミレ。そんなミレを窓から見つめるグク。
いつもの店。憔悴して戻ったミレをみんなで慰め、あれこれと世話を焼いてくれます。
突然ミレは友人の服を借りて、ブミの家に。
チャイムを鳴らしても、声をかけても出てこないブミ。
Part6
ミレは次にジョンドに会います。
「私を見る人はみんな私をオフィスから引きずり出そうとします。」とミレ。
ジョンドは訊ねます。「抗議する理由はあるの?」
「まず第1に賞金を貰えなかったことで腹がたったこと。他に小さな理由も。毎日毎日理由を考え続けています。ブミも私のために首になりました。」とミレ。
「まだ続けるの?」と聞かれ、ミレはそのつもりだと答えます。
「私が止めてくれと頼んだら?賞金、あなたと僕、そしてブミの仕事も。もし僕が引き受けると言ったら、ここで止めることができますか?」とジョンド。
ミレは、私が始めたことは、そんなに複雑なことだったのと聞き返します。
そしてどう解決するつもりなのかとジョンドに訊ねます。
「簡単だよ。君も僕もただ今までのことを忘れればいい。市長が賛成すれば、そうなるよ。今までどおり、君はコーヒーを入れ、僕は一生懸命働く。できるかい?」
ミレはこう答えます。
「いいえ、私は今ここで引き返すにはあまりにも多くを見すぎてしまいました。」
「わかった。」とジョンド。
店で帰りの遅いミレを心配する友人達。そこにはグクも来ていました。
彼に気を使う彼らに、グクは飲みに来ているだけだから心配はいらないと。
そしてミレとのことを思い出します。
その時パソコンをいじっていた仲間の一人が、何かトラブルを巻き起こさないかと言いだします。
友人の一人にビデオ編集ができることを確認し、すぐ準備にかかる彼ら。
そしてレミの気持ちを代弁するビデオ映像ができあがります。
それはすぐネットに流されて大きな反響を。
次々に書き込まれるミレへの応援メッセージ。
家で就職活動をしていたブミ。ミレの電話も無視してパソコンを覗いていた彼女は、ミレの映像を見つけ、思わずこう書き込みます。
「彼女は私の友人です。私は彼女を誇りに思っています。ファイト!」
Part7
翌日も市役所の前に立つミレですが、今までとはまったく違う雰囲気に驚きます。
頑張れと声をかけてくれる街の人々、中には記念撮影をする人も。
そこに仲間がやって来ます。
たくさんのコメントがブログに届いていると報告や、本を出さないかと言う出版社からの依頼まで。
そんな状況を喜び合うミレと仲間。グクはそれを物陰から見ていました。
新聞各紙も、ミレの抗議のことを大きく取り上げます。
市長室には、ジョンハンが乗り込んできて、市長を怒鳴りつけます。
家で新聞を見たジュファもヒステリーを。
英のパソコンでこの反響の凄さを実感するミレ。ふとグクの上着が目にとまります。
「明日これを彼に帰さなくちゃ。」
翌日出かけようとするミレを、グクが呼びとめます。
「どうせ同じ方向にいくのだから、乗っていけばいい。」とグク。
途中食堂に寄った2人。ミレはなぜ朝から自分に会いに来たのかを訊ねます。
「市長に頼まれたの?私をブロックして来させないようにって。彼は、私の友人を首にしただけじゃまだ満足していないの?」
「今日は君に頼みがあってやって来たんだ。もし、私と君のゴールが一緒なら、私は君を助けてあげたい。で、君のゴールは何?賞金?」
それには答えず、あなたのゴールはなにと聞き返すミレ。
グクはこう答えます。
「今の市長を追い出し、新しい選挙をすることだ。」
驚くミレ。
第7話に続く!
同じ日、同じ時間に未亡人になった二人の女性。ハ・ユンジョンは、夫の家族の家長になります。彼女は、夫の亡くなったことへの罪の意識から彼らを支えることにしたのです。ユンジョンの義理の妹であるオ・ドンジャ(Oh Dong Ja)は、ユンジョンの助けによって暮らしていました。夫の死後、二人はよき仲間として生きていましたが、今は子供のことを巡って、執念深く憎み合う関係になっています。彼女らの娘達が、恋愛でライバル関係になったら、いったい何が起きるのでしょうか。
死んだと思われていたユンジョンの夫が、ドンジャの息子の義理の父としてみんなの前に現れたら、いったいどうなるのでしょう。ユンジョンとドンジャの関係は、昔のような良い関係に戻れるのでしょうか。
[ドラマ] オ・マンソク-パク・ハンビョル-イ・チョンア、KBS連続ドラマで共演
オ・マンソク、パク・ハンビョル、イ・チョンアがKBS1の新連続ドラマ「みんな一緒にチャチャチャ」に出演する。
「みんな一緒にチャチャチャ」は同日、同時間に夫を亡くした2人の後家と彼ら家族の話を描く家族ドラマで、パク・ヘミとシム・ヘジンが義理の姉妹で同時に夫を亡くした後家役を演じ、彼らの子供役をオ・マンソク、パク・ハンビョル、イ・チョンアが引き受けた。
オ・マンソクは女ばかりの家族の中で唯一の男で、名門大学を卒業した自慢の息子ハン・ジヌ役を、パク・ハンビョルはジヌの妹ジンギョン役で頑固で虚栄心いっぱいのトラブルメーカーを演じ、イ・チョンアは優等生ハン・スヒョン役を演じる。
パク・ヘミ、シム・ヘジン、オ・マンソク、パク・ハンビョル、イ・チョンアの外にホン・ヨソブ、イ・ウンギョン、イ・ジョンウォン、チョアン、イ・ジョンスらが出演する「みんな一緒にチャチャチャ」は「家に行く道」の後続で29日のスタート。
6月10日付 BUNKAKOREA
チョ・アン&イ・ウンギョン、「母娘役の私たち、似ていますか?」
チョ・アン&イ・チョンア&パク・ハンビョル、美女3人の美貌対決
パク・ハンビョル、「今日は女神コンセプト」
Part1
ミレを抱きしめたグクは、友人たちから見えないよう後ろ向きなって、ミレにこうささやきます。
「もし小説を書きたいなら、ノートに書いて口に出すな。もし望むなら、今ここで俺の口でお前の口をふさぐこともできる。だけどお前がその言葉をストップさせるほうがいいんじゃないのか?騒々しいミレさん!」
そう言うとミレを残し立ち去るグク。
ぼんやりと立ち竦むミレを取り囲み、騒ぎ立てる友人達。
翌日の市役所。
グクの部屋では、秘書のスインが書類を渡し説明を始めます。
「このインジュ市には、4人の勝利党議員と2人のJungwha党議員、一人の無所属、計7名の議員ががいます。奇妙なことには、議長のKanTaeGongが、議会でも人々の間でも信頼され人気が高いということです。」
「力関係は、4対3.。これは一人が裏切れば逆転するという危険な数字だな。」とグク。
スインに、市議会の議長に会えるよう取り計らってくれと頼みます。
小声でミレが仕事にきてますよとスイン、そしてからかうように背中は大丈夫ですかと言いながら部屋を出て行きます。
ミレはいつものようにコーヒーを入れ、秘書室のみんなに配っていました。
同僚に嫌味を言われながらも通常の仕事を始めるミレ、彼女が図書室に出て行くと、彼らは美味しそうにコーヒーを味わうのでした。
図書室でグクを見かけたミレは、その後ろ姿に向かって、昨夜のことを素直に謝ります。そのお詫びのしるしとして、生涯ただでコーヒーを入れてあげると言うミレ。
返事をしないグクに、気が変わったら電話をくださいとミレは言います。
すぐその場を立ち去るミレ、そしてその男は・・・グクではなくスインだったのでした。
スインはすぐに部屋に戻り、図書室でミレから聞いたことをグクに話してしまいます。
驚いたグクは、スインに命じます。
「すぐ副市長の権限で、役所の秘書を首にできるという市の条例を作りなさい。」
にっこりほほ笑むスイン。
そこへジョンドが、ままかり娘コンテストの収支決算書を持って入って来ました。
そこへ置いてくれというグクと、すぐ見てほしいと言い張るジョンド。
シニカルなグクと頑固なジョンドは、また言い争いに。結局書類を置いて出て行くジョンド。
ジョンドが出て行った後も気が収まらないグクを、スインはまだからかいます。
ジョンドは、廊下でミレに会います。
話があるとジョンドを誘ったミレは、彼に賞金のことを訊ねます。
それはいつ貰えるのかと。
そのことについては、自分も話がしたかったとジョンド。彼は1枚の書類とお金の入った封筒を取りだしました。
その書類は、賞金の領収書。ままかり娘の賞金は、すべて寄付され、その書類には、それを承認するミレの印が押されていると彼は言います。
Part2
どういうことかと訊ねるミレに、ジョンドは、このコンテストは、初めから裏があり他に目的があったことをミレも知っていたはずだと言います。
ミレは自分が証人としてこれを公にしたらと言いますが、ジョンドはそれは簡単だが、組織相手にそれをする勇気があるかと彼女に訊ねます。そのことによって、仕事を失う決心をしなければならないと。
今までの局長とは別人のようだというミレに、ジョンドは「残念だけど、仕事ならたとえ悪いとわかっていても、自分はそれをする人間だ。」とジョンド。
がっくり肩を落として帰るミレ、ふと思いついてグクに電話をします。
彼の部屋に行ったミレは、コンテスト関連のの書類を見せて欲しいと頼みます。
ミレがイベントのことを話そうとしたところに、グクの婚約者のゴヘが。
これから食事をするからというグクの言葉をさえぎり、話し始めるミレ。
賞金を受け取っていなにのに、領収書がありお金がもらえない。だから助けてほしいと頼むミレに、グクは、君を助けるつもりはないと言い切ります。口をはさゴヘ。
「この女性が女性団体を動かした方なのね。でも彼女は、大臣(?)の助けが必要なほど哀れには見えないわ。」と。
どういう意味かと訊ねたミレですが、すぐグクに部屋を追い出されてしまいます。
ミレがいなくなった後、まるで私が二人の話の邪魔をしたみたいねとゴヘ。
Part3
さらにゴヘは、あなたはこんな時間にやって来る人を迎えるような人だったかしらと彼に言います。慌てて話をそらすグク。こんな田舎の生活はもうたくさんだと。
自分の部屋で、一人ゴヘの言葉を思い返し、腹を立てるミレ。
翌朝、意を決したミレは、ホテルの部屋番号を聞き出し、グクを部屋の外へ誘い出してから、ゴヘを訪ねます。そして話があるというミレ。
ホテルの喫茶室で、ミレは気になっていたこと(大臣?が私にどうしたか?)をゴヘに訊ねます。
「それは、単にあなたの印象に残った言葉よ。それよりグクとあなたがこんなことをすることのほうに興味があります。なにかそれが重要なの?」とゴヘ。
「もちろん。それは、大臣が何か私の人生に関係があるということなんだから。」
「コンテストは、マイナーな侵害(?)で適正ではなかったのです。あなたの背中を押すことが、私達にとって都合がよかったの。女性団体の代表(大臣)が関心を持ってれれば、そこには大きな可能性がありますから。」
その電話を副市長がかけたんですかとミレ、ゴヘはそう聞いていると答えます。
突然「彼との仕事はどう?」とゴヘ、自分は市長の秘書だと答えるミレに、ゴヘは、それならどうしてグクの部屋をあんな時間に訪ねるのかしらと訊ねます。
慌てて仕事に行くと席を立つミレ。
ふとタンゴのことを聞いてみますが、知らないと答えるゴヘにちょっぴり優越感を感じるミレでした。
外に出たミレは、今までのことを振り返り、参加を取り消しになったことやまた出場できたこともすべて仕組まれたことだったのかと思い始めます。
そこにグクが。
昨夜同様助けるつもりはないというグクに、ミレはただ書類を見せて欲しいだけだと言い、さらにあなたもグルなのかと訊ねます。
「この問題がどんなものなのかをちゃんと把握しているわけではないが、おそらく関係があると思う。少なくともこの仕事がいい仕事でないことは知っていた。」とグク。
ミレは、こう言います。
「だからあなたは私を優勝させたの?一度は止めさせまた連れ戻し、私を利用したの?」と。
そんな彼女に、グクは言います。
Part4
「そんなことを聞いても、リスクを冒すだけだぞ。仕事をなくしてもいいのか。決心がついたら部屋に来い。書類を見せるから。」
今度は、ジョンドを呼び出すミレ。
そしてジョンドに、少なくてもいいから、昨夜の封筒のお金が欲しいと話します。
ミレはすぐその金額を確かめますが、中に入っていたのはたった1000000ウォン。
落ち込む自分を自分で勇気づけるミレなのでした。
グヘは、グクの母ヨンヒを訪ねていました。
グヘの言葉ひとつひとつに嫌味を言うヨンヒ。彼女は、昼食を作る家政婦にも小言を言い始めます。それを見たゴヘは、私が作りますと言ってみますが、無理しないでときっぱり断るヨンヒ。
そこへ息子のランが、帰って来ました。
喜んでゴヘに抱きつくランの手をほどき、彼女は言います。
「学校から帰ったら、最初に手を洗いましょうね。」
ランが抱きついたところの服の埃をはたき落とすゴヘに、ヨンヒはこう言います。
「あなた方二人は、どうしてこうよく似ていいるんだろうね。素晴らしいアドバイスをする、だけどそこに心は全くこもっていない。」
それには答えず、素敵な家に改装しましたねとゴヘ。
そして一人グクの部屋に入ったゴヘは、自分の好みと違うコロンを捨て、新しいものと置き換えます。
机の上の女性の髪止めを見つけるゴヘ。
ミレはいつものように仕事をしていました。
そこには、ミレに地元の悩みを相談に来た男が二人。ミレは心配ないと二人に言いますが、男の一人が、市庁舎の移転のことをについて不満を言い始めます。
売ってくれと頼まれ自分の土地を売ったが、その後移転が決まり、そこの値段が何倍にも上がった。自分はなんと運の悪い男かと。隣の男も同じめにあったと言います。
そしてその土地を売ってくれと言ってきた男は、国会議員のジョンハンの弟だと言うのを聞いたミレは、以前知事が来たときにグクとしていた会話を思い出します。
そのとき、ミレに呼び出しが。市長からの命令で、春のイベントに副市長と行き、ままかり娘として話をするようにと。
先に着いたミレがスピーチをしているとそこへグクが入って来ます。グクの登場に会場は大騒ぎです。
Part5
グクの周りに群がる女性達、グクの人気に驚きながらもスピーチを続けるミレですが、誰も彼女の話を聞いていません。
突然、副市長の話をし始めるミレ、その途端、皆は彼女に注目します。
「彼のように容姿が美しい男性は、美しい花のようではありませんか。きっと彼は、Sサイズでグラマーで、お金持ちで若い花が・・・いえいいぇ、彼は、そういう花は、好きではありませんよ。だから彼は市庁舎でも人気者です。」とごまかしながら、話を続けるミレに会場は大ウケです。
こうして人々の注目を自分のほうに取り戻したミレは、自分の話を続けるのでした。
真剣に彼女の話を聞き、拍手を送る人々、そんな彼女を見ておもわず笑みを浮かべるグク。
役所に戻ったミレは、ブミからジョンドが首になったことを聞きます。
慌てて外に走りジョンドを見つけたミレは、何があったのかと訊ねますが、私は自分が台風なのか、それとも弱いそよ風なのか知りたいという意味深な言葉を残し、去っていくのでした。
彼を引きとめ、ミレはこう訊ねます。
「辞めるつもりだったのなら、なぜ私に書類を渡し、あんな話をしたんですか?」
「私がしなかったら、だれか他の人がこの汚い仕事をしただけのこと。」とジョンド。
慌てて帰宅したジュファ、出てきたジョンドを問い詰めます。
「なぜ私に何も言わずに辞めたりしたの?」
「カフェテリアの食事は、君のものよりまずい。」とジョンド。
「休みを取りたかったの?それとも釣り?ゴルフ場を予約しようか?」とご機嫌をとるジュファを、今の君は可愛いというジョンド。
Part6
そんなジョンドにジュファは言います。
「私を手伝わない代わりに、市の職員として働き続けると約束したでしょ。それなのに・・・。無職の夫を持つ議員なんてありえる?」
そしてあまりにも意欲のない夫にあきれ、悪態をつくジュファ。
ジョンドは突然「一緒に病院へ行こう!」と言います。
頭を抱え、走って出て行くジュファ。
ジュファはバッティングセンターで、泣きながらボールを打っていました。
病院で医者に不妊症だと言われた時のことを思い出しながら。
ぼんやりと考え事をしながら店番をするミレ。
家で書類を見ながら、役所を去るジョンドのことを思い出したグクは、昔の友人に電話をしジョンドのことを訊ねます。しかし覚えていないと言う友人。他に何人か電話をしますが、誰もジョンドのことを覚えていません。
「いったい何があったのか、彼と一度飲んで話をすればよかった。」とつぶやくグク。
そこへスインがやって来て書類をグクに見せます。
直ちにこのニュースを公にするのかと訊ねるスインに、グクはもうちょっと調べてからと言います。そしてスインは、カン社長が大切な会合があると言ったこと話します。
翌日カン社長の集まりに参加するため、海岸へ行くグクとスイン。カン社長のお気に入りだという釣りのイベントには、たくさんの人が集まっていました。
グクはBBの言葉を思い出します。
「間もなく国会の選挙だ。我が党のために、相応しい候補者を探して準備せよ。」
「彼が自分の党を離れて、私達の方に来ると思いますか?」とスイン。グクは、「とにかく彼を説得して我が党に入ってもらう必要がある。」と言い、人々と仲良く会話するカンのところに行って、話しかけます。
副市長だと自己紹介をし、釣りを教わりに来たというグクに、カンはこう言います。
「何を捕まえたいのか決めているか?それによって餌や釣り方が変わってくる。」
待たずに早く捕まえられるものがいいと言うグクに、カンはこう言います。
「それなら田舎の魚市場に行くべきだ。釣りの一番いいところは、待つことなんだ。」
さらに問いかけるグクに、この町で、クジラを捕まえることを期待する新人に出会うとは思わなかったと言うカン。
その時ジョンドがやって来ます。皆に優しく迎えられるジョンド、ぎこちなく挨拶をするグク。
そして釣り大会が始まりました。
Part7
帰り際にグクはジョンドを飲みに誘ったグクは、彼に仕事を辞めた理由を訊ねます。
「自分は退屈だったから、いつ辞めようかとずっとその時待っていた。」とジョンド。
そんな彼に、グクは以前彼が言った自分の覚えていない彼との関係を聞いてみます。
「もし覚えていないのなら、俺達はそう親しくなかったということだ。」
そう言って逆にグクに、なぜこの町に来たんだとジョンドは聞きます。
「若いころの君のゴールは、Green House(Blue Houseの間違い?大統領府)だった。君の行くところは、いつも政府へ向かうところだった。そんな君がこんな田舎に来るのは、奇妙だ。もしかして市長にゴールを変えたのか?」
「もしそうしたら選ばれるという意味か?」とグク。
「ここは、澱んだプールの様な場所だ。誰も選挙公約などに興味はない。誰が自分と親しいか。とか、誰の親戚だとか・・・。」
そんなジョンドの言葉をさえぎり、話を変えるグク。
「誰が野党に背を向けるか・・・。」
「誰が裏切り者かを聞きたいのか?」とジョンド。
LuBuとChonWonの話(歴史上の皇帝か誰か???)をここでする二人。
ジョンドは、君の手助けはできないときっぱり断ります。
ミレはブミと話していました。
ブミは、ジョンドが辞めた理由を知っているでしょうとミレに詰め寄ります。
「私は今まで数えられないほどのコーヒーを入れてきたけど、そのカップの中に、こんな渦があったことに気がつかなかったんだろう。」とつぶやき、頭を抱えるミレ。
市役所では、ジョンドのことについて例の3人が噂話を。
秘書室では思いつめた表情のミレがソファに座っています。
そこにに入って来たジュファは、いつものようにカプチーノをミレに頼みますが、欲しいなら自分で作ればとミレ。怒ってにさっさと作るように言うジュファの手をつかんだミレは、こう言います。
「申し訳ないけど、私は今日は職員ではなく一人の市民としてここで市長を待ってるの。だから順番を守って、後ろに並んでくれない?」
市長とジュファの前に座ったミレは、市長に話を始めます。
「優勝賞金の2000万ウォンのうち、私は100万ウォンしか貰っていません。残りのお金を私にください。たとえそれがいいことに使われるとしても、私にどう使うかを決めさせてください。」
あきれ返る市長とジュファ。ミレはさらに続けます。
「そしてジョンドを連れ戻してください。彼が辞める理由なんてありません。そのことは、市長もよく知っているはずです。」
彼のことを持ち出さないでというジュファに、ミレはこれは私達の問題だと言い張ります。
怒ったジュファは、彼女の欠点をずらずらと並べたて、市長にただちにミレを解雇するよう申し出ます。
第6話に続く!
出演者リストは、一番最後にあります。
Part1
父ソヒョンと二人きりになったユシンは、父に訊ねます。
「なぜ私だけが?」
「総大将は、何か策があるはずだ。SokHam城を征服することは、多くの血が流れる戦いだ。用心しなさい。」とソヒョン。
父に自分の部下を宜しくと頼むユシンに、ソヒョンは、しっかり守れよと言うのでした。
トクマン達は、なぜユシンだけが行くのか不思議に思います。
そんな彼らに、チクバンは言います。
「彼らはこの戦いを重要だと思っている。そしてユシンを連れていくのは、彼らがユシンを必要だからさ。どんな状況であっても、きっと彼は素晴らしい戦いをするはずだ。もし彼が敵の大将の頭を切り落とせば、彼は大きな報償をもらうだろう。そして彼は我々にもいくらかくれるはず。」と。
そうだ、それがユシンだと言う兵士達。
そんな彼らを見たアルチョンは、石品(ソクパム?)に言います。
「奴らのせいで、私と部下は、SokHamに行くことができなかった。」と。
「なぜ彼らはユシンだけを連れて行ったのか。大将の考えていることがわからない。」と石品。
ソル・ウォンは、息子のポジョンに戦いの支度を手伝ってもらっていました。
父の兜を見て、ずいぶんとすり切れていますねというポジョンに、ウォンはこう言います。
「鎧の傷跡、引き裂かれた旗、それらはすべて戦争を重ねてきた戦士の誇りだ。しかし私にとっては、名誉と栄光以上のものだ。私の生き続けるモチベーションは、より大切なものだった。
私は生き続けなければならない。生きて戻らなければならない。これがミシルのそばにいるための唯一の方法だ。生きて戻るためには、自分の鎧が引き裂かれたり突き刺されたりすることを恐れてはいけない。」
父の言葉に深く頷くポジョン。そんな彼に、ウォンは訊ねます。
「なぜユシンのことを聞かない?」
「何か考えがあるのでしょう。」とポジョン。
そこへ石品が「お呼びですか?」と入って来ます。
「中隊の配置が済んだ後、これをソヒョンに渡してくれ。」と手紙(軍令)を託すウォン。
ユシンは留守を守るトクマン達に、指示を。
「無茶をせず、アルチョンの命令に従うこと。戦いには、重要なことやそうでないこと、楽なことや危険(?)なことなどない。どこにいようとも用心するのだ。忘れるな。」
「はい、はい!」とトクマン。
チクバンも、「そしてほかの花郎と喧嘩するなと言うのでしょう。」と。
トクマンは続けます。
「我々はあなたの命令通り、この場所をしっかりと守ります。だからしっかり戦ってきてください。」と。
他の兵士達も口々に、けがをせずに戻ってきてください、名を挙げてくださいと。
最後にチクバンが、我々のためにもよい戦いをと。
何も言わず、ただ彼らを振り返りつつ去っていくユシン。
そして他の兵士と共に出発していくのでした。
それを見ていた敵の兵士、すぐに報告に戻ります。
Part2
偵察兵から報告を受け、すぐにSokHam城に兵を送る敵の大将(具?)。
そんなことは知らず、ただ行進を続けるウォンの率いる軍の兵士達。
しかしポジョンは、ところどころに敵の兵がいることに気づいていました。
自分が行って捕まえてくるというポジョンに、ウォンは放っておけと言います。
そして「反間計(敵のスパイを逆に利用するという方法)という戦略があるのを知っているか。」と。
その頃、石品は、ウォンに頼まれた軍令をソヒョンに届けていました。
それを読んで唖然とするソヒョン。
トクマン達は、戦いで倒れた兵士たちを運んでいました。
あまりのひどい状態に気分が悪くなる彼ら。それを見たアルチョンの部下達に馬鹿にされます。
トクマン達を説教したり、脅したりする山啄と協成。おびえるトクマン達。
そこへ、アルチョンがやって来てこう言います。
「全員鎧をつけ、整列せよ。」
ソヒョンは、隊長達に伝えます。
「我々は、AhMak(阿莫)城を攻撃する。そして敵の兵を阿莫城に向けさせる。そのためには、頂上にいる敵の弓矢隊をつぶさなければならない。アルチョンの部下とユシンの部下が、その任務にあたる。その奇襲攻撃が成功したら、我々の全軍が攻撃に入る。」
準備をするトクマン達。
そこにアルチョンが来て、攻撃を説明します。
「行く手には、敵の弓矢隊が待っている。我々はそれを突破する。」と。
緊張する兵士達。直ちに出発します。
草原に潜む彼らの前に敵兵がやってきます。
アルチョンの合図で一瞬のうちに敵を仕留める彼ら。トクマン達は、なにもできず見ているだけでした。
再び平然と進んでいくアルチョン達の後を必死で付いていきます。
Part3
そしてとうとう弓矢隊の待つ丘のふもとにたどり着きます。
草にもぐり進んでいき、もう少しで頂上というところで、時烈の前に蛇が。
トクマンが、それを取ってあげようとした時、堪え切れなくなった時烈は、悲鳴を上げ立ち上がってしまいます。
すぐに気付いた敵の兵士達は、すぐに矢を放ってきます。
アルチョンのかかれの合図で攻撃に移る彼ら、しかし次々に敵の矢に倒れて行きます。
倒れた仲間を抱き起こすトクマン。
そんな彼女を「お前もやられたいのか。」と怒鳴りつけるアルチョン。
そして頂上での戦闘になります。
勝利を収めたのは、アルチョン、トクマン、兵士達。笛で勝利を伝えます。
知らせを受けたソヒョウン達も出陣を。
その知らせは、ソル・ウォン達のところにも届いてました。
すぐに進行を止め、兵を逆戻りさせるウォン。
ポジョン、ユシンもその予想外の命令に驚きます。その様子を窺っていた敵兵も。
すぐその報告を受けた敵の大将も首をかしげます。
そこに伝令が、「阿莫城の前に配置した弓矢隊が全滅し、さらに城の前に配置した要塞が今まさに攻撃を受けている。」との知らせを持ってきます。
ここでようやく、真のターゲットは阿莫城だったことに気づく敵陣。
「阿莫城が取られたら、もう我々は援軍を受けることができません。」という部下に、阿莫城に向けて軍を準備せよ。整い次第、配置につけと大将。
その頃すでにソヒョン率いる軍隊は、阿莫城を攻撃の真っ最中。
Part4
激しい攻防の中、着々と門の中へ侵入を試みるシルラ軍。
中には、恐怖のあまり小便をもらす者も。
そんな兵を助けるトクマン。やがて、トクマン達も、第1門の上までたどり着きます。そこで、仲間を助けるために初めて敵を殺したトクマンは、手が震えその場に立ち竦んでしまいます。
ソヒョンら大将たちも、次々と敵を倒し、門の中へと進んでいきます。
BeokJaeの大将のところにも、この知らせは届いていました。
すぐに5000人の援軍を送れと指令を出す大将。
偵察兵から、そのことを知らされたウォンは、そこに待機していた兵士達に、2つに軍を再編成し、再びSokHamとMuMyeongを攻撃すると命令します。ウォンの計画をやっと理解し、準備にかかる花郎リーダー達。
阿莫城壁では、ソヒョン率いるシルラ軍が第1門での勝利を宣言していました。
喜びの歓声をあげる兵士達。その中には、チクバンとコド、時烈もいます。
そしてトクマンも。
ソヒョンはこう言います。
「我々の第1段階は勝利に終わった。我が犠牲は少なく、敵は甚大な被害を受けた。」
喜びの歓声の中、座り込むトクマン。彼女の手はまだ震えているのでした。
Part5
その頃、速含城では、見張りの敵兵が話していました。
「みんな阿莫城にいってしまって、ここは空っぽだ。」
「シルラの軍隊も阿莫城に向かったと聞いたぞ。」
「伝令の話じゃ、阿莫城の第1門はもう落ちたそうだ。」
「シルラの野郎どもは、そうとう知恵が回るな。最初はこっちに向かっていたのに、突然方向を変えて阿莫に向かったそうだ。」
「もし奴らがこっちに来たら、我々がやつらを全滅させたのに。シルラの奴らは、そうとう運が強い。」
そう言って笑いあう敵の見張り達。
そこへやって来たソル・ウォン率いるシルラ軍。それを見つけ、慌てふためく敵兵達。
ウォン達は、次々と敵を倒していきます。
阿莫城では、アルチョンが時烈に刀を向けていました。
「この馬鹿ものが。お前のせいで我が兵が倒されたのだ。」とアルチョン。
「もし我々がふもとから丘の上まで登り切れば、一人の犠牲者も出さずにあの丘を落とすことができたのに、お前が悲鳴をあげたせいで、10人もの兵士が傷つき、そして死んでいった。だからお前を処刑し、我が厳しい意軍の掟を示すのだ。」
トクマン、チクバン、コドの3人は、しゃがみこんで彼の命乞いをします。
「あなたは正しい。だけど、この戦闘のさなかに、なぜ味方の血を流すのですか?」とトクマン。チクバンとコドも、「初めての戦闘なのだから、どうか許して欲しい。」と手を合わせます。
「私達は戦闘の真っただ中にいます。生きられるかどうかもわからない。だけど、もし彼が戦いの後まだ生きていたら、そのときにあなたは自分の言葉を実行できます。」とトクマンは続けます。
そこへソヒョンがやってきます。
「申し訳ありません。しかしこれは花郎の問題です。だから・・・。」とアルチョン。そんな彼の言葉をさえぎって、ソヒョンは言います。
「我々は戦争の最中にいる。そんなときに、花郎の問題などあるはずがなかろう。どうして我が兵士を殺すことなどできようか。そこの子供の言うことは正しい。我々の命は保障されたものではないのだから、戦いが終わってから、花郎の問題とやらは、片付けるがいい。」
そしてソヒョンは、時烈にこう言うのでした。
「お前は、名誉の死の機会を与えられたのだ。それを失うな。」と。
ソヒョンは、リーダー達を集めてこう言います。
「夜が明けたらすぐ、阿莫のとりでを攻撃する。」
思わず顔を見合わせる隊長達、「我々の命令は、阿莫の第1門を攻め落とすことですが。」と反論しますが、「それだけではない。城を落とすことだ。」と答えるソヒョン。
「2つの前線の力しかないのに(?)阿莫城を攻め落とさなければならないのですか?」の問いかけに、ソヒョンは、こう答えます。
「ウォンの計画はわからない。ただ命令に従うのみだ。」と。
「増援は?援軍についてはどうなんですか?我々は、たった3000の兵士しか残っていません。それでどうやって阿莫城を攻め落とせると言うのですか?」と次々とソヒョンに問いかける隊長達。
「どうかその命令を撤回してください」とアルチョン。
そんな彼らを一喝し、我々は明朝阿莫基地を攻撃するのだと言うソヒョンでした。
外では、仲間に囲まれた時烈が、「自分のせいで彼らは死んだんだ。自分のミスのために。」とつぶやいていました。そんな彼に、チクバンはこう言います。
「戦争の中では、生も死も戦争のせいだ。戦争のせいで、俺たちは、死んだり、人を殺したりする。」
トクマンは、殺された仲間のこと、そして自分が殺した敵のことを思い出していました。
チクバンはさらに続けます。
「お前は生きている。それがすべてだ。だから、戦争から戻った花郎達は、俺達や俺達を熱心に訓練していたユシンを見下していたんだ。これからは生きて行こう。お前は生きなければならない。」
トクマンは、砂に埋もれて行く母のことを思い出していました。さらに必ず戻るようにと言ったチョンミョンの言葉、そして訓練の時のようにやれ、そうすれば生きられると言うユシンの言葉も。
Part6
そしてトクマンは自分に問いかけます。自分はユシンを信じることができる、そして生き延びられる、それが正しいのか。
コドを離れたところに連れだしたチクバンは、こう言います。
「彼らは、これから阿莫城を攻撃すると言っている。もしここに留まれば、俺たちは全滅だ。」
「お前は、俺達がPaekJaeに行ったほうがいいと言うのか。もし俺達がシルラに行けば逮捕される。」とコド。
「よく聞け。PaekJaeには、たくさんの食べ物がある。彼らはなんでも持っている。それに比べてシルラは何もない。彼らの基本の食事は、40皿以上あるそうだ。」
食べ物に興味はあるけれど、気の小さいコドは、こう言います。
「でも、もし彼らに俺達がシルラから来たと知れたら、殺されるよ。」
そこで彼らは、会話(セリフ?)の練習を。
「私はひどくおなかが空いています。」
一方ソヒョン達は、まだ話し合いを続けていました。
「阿莫の状況は、JaellGunとは違います。さらに敵は、我々より多くの兵士を持っています。主たる軍隊は、彼ら自身の強化の方法を知っていると思われます。」
「今700名以上が怪我をしています。そして500名以上が戦うことができません。」
「ウォン大将がどのように考えているのかはわかりませんが、主力軍なしで阿莫城を攻撃することは・・・。」
と口々にソヒョンに意見を述べる隊長達。
それには答えず外に出たソヒョンは、石品とアルチョンに指示を出します。
「お前達は、我々の突撃の先頭の位置につけ。阿莫城は、再編成された中隊で補強されている。Paekche軍も城を守るために出発するだろう。彼らは、メインゲートを通って我々のところにやって来る。その前進する部隊の多くは、お前達によって殺されるはずだ。わかったな。」と。
はいと答える石品とアルチョンですが、こう言います。
「増強された部隊を迎え撃つのは、無理ではないか。敵の数は増えています。」
その頃、速含城を奪い取ったウォンのところに伝令が入ります。
「最高司令官、我々は偉大な勝利を成し遂げました。Paekche軍は撃退され、20里(?)ほど離れたところに基地を設けました。そして我々は、少なくとも100名の死者とけが人が。」と報告。
ハジョンは言います。
「多くのPaekche軍を生贄にし、キム・ソヒョンに阿莫城の攻撃を命じ、あなたは、誰もいなくなったSeokHam城を簡単に手に入れた。最高司令官の戦略は、本当に奥が深いことで。」
それに対し、ウォンはこう言い返します。
「空っぽの貝殻に敵陣を変えることは、出鼻をくじく最良の方法ではないのか?」
ユシンはウォンの前に進み、訊ねます。
「Paekjae軍は、阿莫城の周囲に集まりつつあります。しかしソヒョンは、たった3000人の兵士しかいません。彼らは増援部隊が必要なのではありませんか?」と。
笑いながら、増援などないと答えるウォン。
その頃進行するソヒョンのところに偵察兵が戻って来ました。彼は、Paekche軍がllRyeukを越えてきて、我が隊長はすでに倒れたと報告します。さらにもう一人の偵察兵が、相当数のPaekche軍が阿莫城を出発し、こちらに向かっていると報告を。
さらに彼らは5000人もの屈強な兵だと聞き、我々は囲まれている、もし軍の経路が断たれたら・・と大将。
ソヒョンは、こう言います。
「正面から戦いを続けると、我々はひどい劣勢に立たされる。森へ避難して、基地を設置しろ。」
Paekche軍は進行を続けています。
まだユシンはウォンに問いかけていました。
「たった3000の兵士でどうやって彼らは阿莫城を征服するのですか?」
笑いながらウォンは言います。
「阿莫城?我々が阿莫城に攻撃すると誰が言ったんだ。敵を欺くために、私は2つの正面を攻撃するふりをしたのだ。」と。
「しかし、これではソヒョンの部隊は全滅してしまいます。」とユシン。
ウォンは、彼にこう問いかけます。
「軍隊の一人一人は、自分の皮を彼らの骨をとるために捧げるという言葉を知っていなければならない。お前は知っているか?」
その頃シルラの城では、状況を知らされたチンピョン王が、阿莫に増援部隊を送らなくていいのかと臣下達に訊ねていました。
その時ミシルが、先ほどのウォンの言ったのと同じフレーズを皆に言います。
「そんな武術芸術の哲学が、今この状況で必要ですか?」とヨンチュン。
ミシルはこう言います。
「なぜマーシャルアーツなどに結び付けるのです。政治も軍隊もどちらも肉(?)を持っています。キム・ソヒョン将軍を阿莫に送る、これが肉なのです。」
同じことをウォンもユシンに話していました。
「私は最高司令官として、自分の肉を諦め、この城をとるために、BaelJae(Paekjae?)の骨を粉々にした。もし今増援部隊を阿莫に送れば、この城はまた攻撃されるだろう。」
Part7
ウォンはさらに続けます。
「ByeonChamを取らなければ、我々は撤退しなければならなくなる。私は戦士として相応しくないか?」と。
城ではウルジェがミシルに訊ねました。
「これはソル・ウォンの最初からの策なのですか?」
ミシルは答えます。
「そのとおりです。彼は、阿莫になど興味を持っていませんでした。」
そしてミセンも、「敵軍を分断し、2つの面で戦いを同時に引き起こす。まさに孔子と孟子のHan Fei Tzuに匹敵するものだ。」
その時チョンミョンが王に訊ねます。
「それでは、ソヒョンと花郎達は、阿莫でどうなるのですか?」
黙りこくる王の代わりに、セジュンが答えます。
「キム将軍と他の花郎軍は、歴史的誉れ高き男達として、シルラの歴史に永久にその名を刻まれるでしょう。」
「言葉を慎みなさい!」とチョンミョン。そして王にすがるように「父上!」と。
チンピョンはこう命じます。
「全軍撤退の命令をソヒョンに伝えるべきだ。」
「それはもうすでになされています。」とミシル。
ウォンから阿莫城に伝令を命じられたユシンは、父と部下達を助けるために、敵の待つ城への道を馬を走らせます。
部屋に戻ったチョンミョンは、他に方法はないのかと皆に訊ねます。
「戦争なのだから、私達には何もできません。」と麻耶。
チョンミョンは、こう続けます。
「ソヒョンとユシンを排除するために、故意にこんな策略を。そして阿莫城まで捨てたのです。王は援軍を送るべきです。」
そんなチョンミョンにウルジェが言います。
「姫、私は何も言う資格がありませんが、キム将軍を助けるために、戦争を混乱させることなど、どうしてできましょう。」
「それでは、私達は黙って座って彼らが死ぬのを見ていろと?」チョンミョン。
ウルジェは言います。
「チヌン王の政策で、ソル・ウォン、セジョン、ミシルさえも皆戦場で同じ運命に直面してきました。彼らも全員同じような状況を耐え抜いてきたのです。」
王も「その通りだ。そんな中を生き抜いてきたものは、ミシルと一緒にいる。だから彼らは、残忍で強いのだ。そして花郎にたいする敬意を持っているのだ。全員で、キム将軍とユシンのために祈ろう。」とチンピョン王。
チョンミョンは父にこう言います。
「それでは、私達はまた大切な人を失わなければならないのですね。ヨンスを失った時のように。」と。
王は深くため息をつき、こう言うのでした。
「哀れなことだ。しかし、ユシンとソヒョンが生きて帰ることを信じることの他に、私達に何ができると言うのだ。」
その頃ミシルの部屋では、ミセンがこう言いながら高笑いを。
「まるで1つの石で2羽の鳥を殺すようなものだ。我々は、BaekJaeを追い払い、SekHam城を占領、そして悩みの種だったキム将軍を死の扉へ追いやった。」
「それだけじゃないわ。そこには、誤った指揮の証拠もありません。」とミシル。
「もちろん、誰も文句はつけられない。これぞソル・ウォン。」と言うミセン。
セジョンは、ミシルに最初から知っていたのかと訊ねます。ミシルは、
「いいえ違います。私はただ彼が阿莫城を攻撃すると聞いた時に気がついただけ。阿莫の丘は、攻め落とすのも難しく、たとえ成功したとしてもそれを維持するのは難しいのです。だからソル・ウォンはそこを欲しがってはいませんでした。それなのに、彼が阿莫城を攻める計画だと知り、私は彼の考えが読めたのです。」と言います。
「しかし戦争はまだ終わっていない。SeoHam城もまた攻撃されるはずだ。」というセジョンの言葉をさえぎり、ミシルはこう言います。
「いいえ終わりました。あなたは、Baekjaeと条約を結ばなければなりません。彼らは、賛成するでしょう。Baekjaeの王BuyuhJangは、狡猾で賢い男です。彼は今頃気づいているはずです。この戦争は自分たちにとって、何の利益もないと。
残っているのは、ソヒョンの戦争だけです。
森の中では、ソヒョン率いるシルラの兵士達が、苦しい戦いを強いられていました。
圧倒的に多い敵の数に、倒れて行くシルラの兵士達。
ソヒョンは、森の奥への撤退を号令します。次々に「撤退!」と声をかける隊長達。
時烈を助けながらトクマンも撤退します。
ユシンは、昼も夜も馬を走らせていました。
必死に逃げるトクマン達を、大勢の敵兵達が追って来ます。
そしてとうとう包囲される彼ら。
Part8
敵に囲まれ観念したアルチョンは、シルラの花郎兵士として全員誇り高く死のうと言います。
トクマンは、心の中でこうつぶやきます。
「死ぬなんてことがあってたまるか。キム・ユシン!こうして囲まれた時、私達はどうすればいいんだ。思い出せない。」
その時トクマンには、ユシンの声が聞こえます。
「的に囲まれたら、円陣を組め!死にたいのか?」と。
アルチョンが、あの世で会おうと声をあげた瞬間、トクマンは叫びます。
「円陣!円陣!」
その声にすぐに円陣を組む兵士達。
ユシンは敵兵の詰め所に着きました。弓で相手を倒し、そこを突破するユシン。
トクマンは続けて号令をかけます。
「JwaSamgakの形をとれ!全員攻撃!」
声を合せながら敵を攻撃する花郎達。次々に敵を倒していきます。
再びトクマンの声。
「全員攻撃!」、続いて「円陣!」、そしてまた「全員攻撃!」
敵に向かって行ったトクマンは、相手を倒すと自分もそこに倒れこんでしまいます。
ユシンはソヒョンの待機するところに到着、すぐに撤退の命令を伝えます。
すでにSoekHam城を占領したと聞いたソヒョンは、笛を鳴らし、軍全員にPalYangChiに集まるようにと指示をします。
自分の部下達の姿が見えないことに気付いたユシン、ソヒョンはこう言います。
「我々は開けたところで戦うことができなかった。それで、私は山のほうへ散らばるよう命じたのだ。しかし・・・」
その時ユシンを呼ぶ声が。それは、部下の谷使欣と大風でした。
「生き残ったのはお前達だけか?何があったのだ。」とユシン。
二人は答えます。
「我々は円陣を組んでなんとかしようとしました。しかし、相手の数が多すぎて。」
「お前達は彼らの生死も確かめず、彼らのボディのケアもせず、逃げてきたのか?」とユシン。
「アルチョンは、我々に撤退して主力軍と合流するよう命じました。だから生き残ったものは、ここへ来ると思います。」
そして申し訳ありませんと謝る二人。
そこへまた二人が。一人は時烈。
自分の怪我は、たいしたことはないと言う彼に、トクマンのことを尋ねるユシン。
時烈は、「トクマンは、おそらく死んだと思います。」と。
その頃トクマンは、血だらけの死体のそばにまだ倒れていました。
死体の肉を啄ばむカラスに、まだ死にたくはないから他へ行ってくれと言うトクマン。
第11話に続く!
第10話の出演者!
トクマン : 善徳女王の少女時代 (イ・ヨウォン)
チョンミョン : トクマンの双子の姉 (パク・イェジン)訂正しました(6/25)
キム・ユシン : 後の名将 (オム・テウン)
ミシル : 新羅の国家権力を狙う善徳の大敵 (コ・ヒョンジョン)
チンピョン : 新羅王 トクマン、チョンミョンの父 (チョ・ミンギ)
ヨンチュン : チョンミョンの夫のヨンス(既に戦死)の弟 (ト・イソン)
ソル・ウォン : 花郎兵士でミシルの愛人 (チョン・ノミン)
ポジョン : ミシルとソル・ウォンの息子 (ペク・トビン)
セジョン : ミシルの夫 (トッコ・ヨンジェ)
ハジョン : ミシルとセジョンの息子 (キム・ジョンヒョン)
ミセン : ミシルの弟 (チョン・ウンイン)
イム・ジョン : ヨンチュンの部下 (キム・ソク)
キム・ソヒョン : 地方の領主 ユシンの父 (チョン・ソンモ)
ウルジェ : 新羅の高官 (シン・グ)
チクバン : 詐欺師で盗人 (イ・ムンシク)
コド : チクバンの仲間
ホジェ : 花郎リーダー
石品(ソクパム?): 花郎チーダー
アルチョン : 花郎リーダー
時烈 : ユシンの部下
大風 : ユシンの部下
谷使欣 :ユシンの部下
出演者、あらすじ中の氏名、地名、用語などについて、間違いが多々あるかと。
また不明な箇所(?のところ、英語のままのところ、漢字名のところ)もいくつか。
お気づきの場合は、お知らせいただけると大変嬉しく思います。
Part1
休暇を取っていることになっているミレ。
事情を問いただす市長に、ジョンドがミレもコンテストに出ていること、さらに副市長が特別に彼女を指名したことを話します。慌てて「このコンテストは、通常の美人コンテストとは違いますから。」と言い訳をするグク。
さらに「ミレさんは、未来の美のいい例だと思いますから。」と。
グクに嫌味を言う市長ですが、予定通りジョンハン議員、ジュファ、そして候補者たちと夕食の席につきます。のんきにお肉を頼みこむミレ。
その夜、レストランからのお土産を持ったミレは、昼間修理をしていた家に行きます。そこでは、修理のボランティアが途中まででしか修繕をしていなかった家では、ジョンドが残りの作業をしている最中。彼らを手伝い、家の中の片づけをするミレ、それを蔭から見つめるグク。
翌日、コンテストの会場にやってこないミレ、候補者たちは、2日間も宿舎にもどらないミレは、規則を破ったのだからもうコンテストには出られないはずだとグクに言います。
そこへ駆け込んで来たミレ、私は、あなた達が放り出したままの修理を一晩中やっていたのよと逆に彼女達に説教をするのでした。
Part2
事情を説明したミレに、グクはコンテストへの参加は取り消しになったから、荷物をまとめてドアから出て行くよう言います。ミレは、ちゃんと説明したのにと言いますが、グクはルールだからと聞き入れません。
そのとき、ジョンドが「彼女は私と一緒に仕事をしていました。もし彼女を追い出すのなら、私も同じように辞めさせてください。」と言いだします。外で話そうと出て行く二人。
しかし、グクはルールはルールと言い張ります。
そんなグクに、自分を覚えているかと訊ねるジョンド、グクは訓練学校で一緒だったことを覚えているが、それがどうしたと言います。
それだけかとジョンド。それ以上は説明せずに行ってしまいます。
荷物をまとめるミレは、さらに嫌味を言ってくる他の候補者たちに、励ましの言葉そしてアドバイスをしてあげます。驚く女の子達。そしてミレは、会場を出ていきます。
入口で待っていたジョンドは、やさしくミレに話しかけます。
そして彼女を見送りながら、グクとクラスメートだったときのことを語るのでした。
彼は何をやっても一番、そのためある種の劣等感を持っていると。彼はタンゴがうまいこと。
そして彼との間に忘れられない夜の思い出があると。
思わずおかしな想像をしてしまうミレですが、少しだけ元気になり帰っていくのでした。
Part3
その頃市長室では、市長とジュファが話をしていました。顔や姿で選ばないことに不満を言う市長に、ジュファは、とにかく新聞のトップページに載ることはいいことよと言います。
そこに秘書室長が、女性と家庭問題大臣から電話だと大慌てでやって来ます。
美の基準を変えようという大臣に口を合せる市長。
電話を切った後、ジュファに、女性グループのリーダーの夢をかなえるために手伝ってあげてくれと頼むのでした。そして、「シン・ミレを優勝させるように!」と。
驚くジュファ。市長は説明します。
「ミレが美人コンテストで1位になることは小さいころからの夢だった。そして大臣は、新聞で彼女のことを読んだとき、自分が忘れていた夢を思い出したのだそうだ。」
「そんなこと知りませんよ!」とジュファ、室長は「大臣の電話は無視できません。」と言います。
「スナを優勝させるという約束をしたでしょ!」というジュファに、市長は、「そうそうだからミレを優勝させよう。彼女はスナよりコントロールしやすいから。なにしろミレは、コーヒーを入れる以外になにもできないのだから。」
そして時間がないと慌てて市長室を出て行く3人。
その頃ミレは、母親からコンテストがあるのに、ここで何をしていると問い詰められていました。これから店を閉めて会場に行くと言う母に、ミレは追い出されてしまいます。
会場ではコンテストの準備が進んでいました。
そこに市長がやってきて、ミレはどこかと訊ねます。ジョンドは、事情を説明します。
いきなり怒りだす市長、グクが彼女を追い出したことを聞くと、今度は彼に食ってかかります。
そして、グクにすぐにミレを連れ戻すよう命じる市長。
外に出たグクはミレに電話をします。ちょうどその時目の前にミレが。
グクからの電話と知り、バッテリーを抜いてしまうミレ。
そこに、ブミがやってきて、いったい何をしていたんだとミレを責め立てているところにグクが登場。
慌てて帰ろうとするミレを、グクは10分だけ話をしようと引きとめます。
「まだコンテストに参加したいか?」とグク。
「何を言ってるの?」と言うミレに、グクは続けて、「戻りたいのなら、すぐ中に入ろう。」と言います。
そんな高飛車なグクに、今までの不満をぶつけるミレ。グクは言います。
「くだらないことはそこまでにして、戻りたいのか戻りたくないのかはっきり言えばいいんだ。」
「いったい何なの?あなたはそんなに偉いの?私にプライドがないとでも?・・・」と怒りを爆発させるミレに、たじたじのグク。それでもミレの口は止まりません。
慌てて止めに入るブミ。
Part4
いきなりいつものミレにもどり、丁寧な口調で、コンテストに戻るのに何の障害もありませんと言うミレ。グクは呆気にとられるばかり。
こうしてミレは、コンテストに再び参加することになりました。
会場の準備も終わり、審査員席に座る市長、ジョンハン議員、そしてジュファ。
コンテストは始り、次々とプログラムが進んでいきます。特技を披露するコーナーで、単語を踊りますとミレ、そして相手として副市長のグクを指名します。
渋々壇上に上がったグクと優雅に単語を踊るミレ。
Part5
最後は中国産ままかりと韓国産ままかりを分別する競技。他の候補者がすべてのままかりを2つの山に分ける中、ミレだけが3つに分別します。訳を聞かれたミレは、こう説明します。
「ひとつは韓国産、もうひとつは中国産、そして3つ目は不法に持ち込まれた中国産のままかりです。」と。
会場はタンゴに続いて割れんばかりの拍手です。
そしていよいよ投票結果の発表、なんとミレが優勝してしまいます!
大喜びのブミ、そして応援に来ていた市場の人々。
涙を浮かべ優勝のスピーチをするミレをマイクを奪い取るスナ。
彼女は、これはインチキだと言い始めます。
Part6
マイクを取ったスナは、ミレと副市長が関係があると言いだします。さらにコンテストのディレクターとも関係があると。
ざわめく会場。司会者は、ミレに説明を求めます。
「それは事実です。私は彼らと一晩過ごしました。ただ副市長とは、スケジュールを組む手伝いをし、ディレクターとは、私達のイベントの一つの家の修繕を終わらせただけです。この二人の男性がいなかったら、このコンテストは単なる普通の美人コンテストになっていたでしょう。彼らは眠れない夜を過ごしました。だからこんなくだらないことで、彼らを責めないでください。」とミレ。
そう言うと彼女は、王冠をはずし、スナに自分よりあなたのほうが似合うと思うわと言って渡すのでした。
大喜びでそれをスナが受け取ろうとした瞬間、ステージの上で倒れるミレ。
皆慌てて駆け寄り、グクは彼女を背負って外へ。
そんなミレのことは翌日の新聞に大きく掲載されます。
結局優勝はそのままミレのもの。近所の人は喜び、ミレは市長と一緒に街中に挨拶をして回るのでした。
ミレを背負ったことで腰を痛めたグクは、彼はまたいつもの雑務に。市長がミレとのイベントに出掛けるため、彼の仕事はさらに増えています。
小学校で給食を配ったり、お灸の講座に出席したりと大忙しのグク。
あちこちに顔を出したことは、女性達の噂となり、そんな彼は市長にでもなるつもりかと話をする局長の4人。
へとへとになり秘書と帰る途中の車の中で、グクは彼になにかわかったかと訊ねます。
秘書は、「すべてのことが親戚、そのまた親戚と絡んでいます。あまりにシンプルすぎて、興味を失いました。なぜこんな小さな町にそう拘るのです。」と言います。
グクはちょっとわからないのだけどと、
「なぜ彼はそんなところに家を建てたかったんだそう。」と言います。
意味のわからない秘書に、途中で下ろしてくれというグク。
Part7
ミレは友人達と祝杯をあげていました。副市長とのことを聞く友人達。
ブミは、ディレクターとのことは本当だけど、副市長と仕事をしていたあなたが、なぜ翌日酒臭かったのか、なぜ彼は腰を痛めていたのかと言いだします。最後に、それはきっとミレが酔って彼を蹴飛ばしたのだろうと。
ブミの話に唖然とするミレは、慌てて違うと言い張ります。それじゃどうなのと興味津津の友人達。
ミレは、自分の妄想を話し始めますが・・・。
そこへ入って来たのは、グク。
慌ててグクを追い出そうとしますが、友人たちはグクを座らせてしまいます。
続きを聞きたがる友人達に、ミレは無理やり作り話をグクに押しつけます。訳がわからず驚くグク。
「私はそんな軽い女じゃないのに。」と泣きながら店を出て行くミレの言葉を信じた友人たちは、口々にグクを責め立てます。外に飛び出したグクは、ミレを見つけこっちへ来いと。
必死であれこれと言い訳をするミレ、怒りだしたグクに謝ろうとした途端、友人達が見ていることに気付いた彼女は、グクの襟首をつかむとまた嘘の話をし始めてしまうのでした。
そんな彼女の手首を捕まえたグクは、どうやって黙らせようかと言いながら、いきなり彼女を抱きしめて・・・。
第5話に続く!
Author:momochi
韓流ドラマに関する
覚え書きです。
更新も内容も気ままですが、
どうかよろしくお願いします♪
TOTAL:
TODAY:
YESTERADAY:
2009年4月OPEN
momochi(01/15)
momochi(01/04)
momochi(01/04)
yocchan(01/03)
fukko(01/02)
momochi(09/27)
kabukimon(09/24)
momochi(09/19)
kabukimon(09/17)
momochi(09/13)
kabukimon(09/10)
momochi(08/20)
fukko(08/17)
momochi(07/04)
momochi(07/04)
永遠の母姉(06/29)
十六夜(06/29)
momochi(05/27)
momochi(05/26)
momochi(05/24)