
第19話 9月26日 10.0%(TNms全国版)
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Viki:Gye Baek(英語字幕)
dramasub:ケベク
yb88:ケベク(字幕なし)
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※ 時間帯によっては、つながりにくいこともあります。の
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やっと第19話まで…、今月末からは日本語放送が始まるというのに、
それまでに終わるかなぁ…(・・;)
さて、サテク一族もいなくなり、物語は本来の筋書きに戻りました…^^。
ケベク将軍の誕生、これからは彼の成長、そして百済の衰退が描かれるはずです…。
待ちに待ったポスター通りの凛々しい将軍姿のケベクも登場!
いやぁよく似合ってましたね(^^)
やはりイ・ソジンさんは、綺麗な衣装でないといけません。
ただ強くて人を魅了する将軍のオーラはまだまだ…。
それは今後に期待しましょう。
ドラマ全体の盛り上がり!?!
それは今回は一休みといったところですかね^^。
ふと思ったのは、不思議なドラマだなぁということ。
見ている最中は、まぁそれなりに緊張感もあり面白く見ているのですが、
見終わってみると、何だか印象が薄いのですよ。
おそらく余計な場面が多く、全体の流れがそこでストップしてしまうからではないでしょうか。
私の中で不要だと思われるのが、トッケのシーンとウンゴ・ケベクのラブラブシーン…。
特にトッケのシーンが鬱陶しいですね…、完全に好みの問題でしょうけれど…。
彼の演技力は素晴らしいと思うものの、鼻について仕方がありません。
以前は好みだったあの二人の花郎まで嫌いになってきましたよ!
韓国ではこういうやり過ぎ感のあるコミカルシーンが受けるようで、
大体のドラマに含まれていますから、多少は仕方がないと思うものの、
今回は特に、彼の出番、そしてセリフが長過ぎました。
全然気持ちが入らず、面倒なので彼のセリフは半分くらい飛ばしてあります(・・;)
イ・ソジンさんのファンには叱られそうですが、
ケベクとウンゴのラブラブシーンにも、気持ちが入らず困っています。
ムジンのときにはあんなに切なかったあのOSTまで、別の曲に聞こえてきて…p(・・,*)
ケベクが嬉しそうに笑えば笑うほど、将軍のイメージから遠のいて行くような気がしちゃうんですよね。
困ったことに、ウィジャはだんだん嫌な奴に…。
そして、サテク妃がいなくなり、もはや女性陣には何の魅力もなくなりました。
テヨンの演技力があれこれ言われていますけど、チョヨンだって同じようなもの…。
こんな女性がケベクの妻になるのかと思うと、お先真っ暗になっちゃいますよ(^^;)
子役のチョヨンのほうが、まだよかったな…なんて思ったり^^。
はぁ、結構面白く見ていたはずなのに、終わってみると愚痴ばかりp(・・,*)
これが、不思議なドラマだという所以です(笑)
ソンチュン、フンスの出番もしばらくなさそうですし、
今興味が持てるのは、ムングンとケベクの兄弟の名乗りのシーン!
それだけを楽しみに第20話を見ることにしますわ(^^)
いつも通り、想像力フル稼働の英語字幕の翻訳となっております(^▽^;)
第19話あらすじ!
廷臣、ウンゴらの前で、武王から太子冊封の勅旨を受け取るウィジャ…。

「これからの百済の未来はそなたの肩にかかっている。善行を施し、賢明な王となるのだ!」と武王。
こうして正式に太子となったウィジャは、ケベクたちのところへ。
「私の呼び名が変わっただけでなく、お前たちも皆変わるのだ。」
「つまり、我々も官位が与えられるということですか?一体どんな?」とフンス。
「外舍部(ウェサブ)徳率(トクソル:第4品)にソンチュン、
司軍部(サグンブ)徳率フンス、護衛部(호위부)徳率ケベク、陛下にそう申し出るつもりだ。」
喜ぶソンチュン、フンス…。
「徳率とは…、何という変わりようだ。」
「前に言ってなかったか?徳卒になったら家庭を持つと…。
私も独身とおさらばすべきか…。」とフンス。
「さぁ、おまえの官位と結婚するような女なら、まともな女であるわけがない。」
「それなら、お前が選んでくれ。」
ウィジャは言います。
「ウェサブ徳率は、すべての人事を担当する重要な役職だ。
そして、サゴンブ徳率は、軍事事項をすべて担当しなければならない。
安易な立場ではないのだから、結婚する暇などないはずだ。」
「それじゃ、独身のまま老いて死ねと?」とフンス。
「そうなるかも知れぬ。やらねばならぬことが多いのだ。」

彼らの会話を嬉しそうに聞くケベク。
ウィジャは、武王にそのことを申し出ます。
「フンスには以前初献官の式典で会ったし、ソンチュンはカジャム城討伐で功績をあげた。
ケベクには…。ところで太子、長く一緒にいたウンゴという者については、どう思っているのだ?」
「商団に戻すか、あるいは適当な地位を与えるか、考えているところです。」
「そういうことじゃない。あの子に特別な感情を持っているのか?気持ちを話してみよ。」

「苦難を共に耐えてきた同志です。それ以外の感情はありません。」
「もうお前は百済の太子だ。この国の後継ぎのために、妃や側室を持つことができる。
だが、女に対する情に拘るのは、君主としてあるべき姿ではない…。」
「覚えておきます。」
そこに太子妃テヨンが王子を連れてやって来ます。
嬉しそうに王子を抱く武王。
テヨンはウィジャに言います。
「ここにいらしたのですか?冊封の後、夜通しお仕事をなさっていると聞きました。
お身体に障ります。きちんとお休みにならないと…。」
「すまない。やることがいろいろあって、なかなか寝殿に行くことができないのだ。」
「そうですか…。何かお手伝いできることはありますか?お薬でも…。」
「大丈夫だ。私のことは気にせず、子供の世話をしてくれ。では、失礼します。」

ケベクは、両親、ムングンと暮らした家に…。
荒れ果てた家を見つめ、昔を思いながら片づけを始めるケベク…。

そこにウンゴが。
「ここにいると思いました。これを一人で片づけるつもりですか?誰か雇うべきです。」
「大丈夫です。ひょっとして父や母の存在が感じられるかと…。」
ウンゴは片づけを始めます。
「怪我をしたらどうするんです?」
「いいえ、商団で人手が足りない時には、やっていましたから、たいしたことじゃありません。」

「わかりました。一緒にやってください。」
二人は仲良く家を片づけます♪
そしてウンゴは食事を支度を。
「これをあなたが作られたのですか?」と驚くケベクに、
「でもお口に合うかどうか…。」とウンゴ…。

「とても美味しいです。ありがとうございます。
食事を作ってもらったのは、オモニが亡くなってから初めてです。」
「いつでも言ってください。私がまた作って差し上げます。どうぞ召し上がって…。」
「オモニが毎日食事を作ってくれたとき、ありがとうと一度も言いませんでした。
アボジ、オモニ、ムングンヒョンニムがいることが、どれほど幸せなことがわからなかったんです。」

ケベクの手を取るウンゴ…。
「これから幸せになるのです。このウンゴがいるではありませんか。
何ですか。これを一生懸命作ったのに、少なくとも嬉しい振りをしなくては…。」
「はい、本当に嬉しいです。」

そこにチョヨンが、「お客様がお見えです。お帰りください。」と。
商団に戻ったウンゴを待っていたのは、二人の小さな男の子を連れた男。
「お前がウンゴか?私は、モク・ハンドク?だ。お前の父親の弟だ。」

「我々モク氏の名誉を回復できるのはお前だけだ。
お前のおかげで我々はサビに戻ることを許されたのだ。
亡くなったお前の父もさぞ喜んでいることだろう。」
「残されたのは私だけだと思っていました。あなたが生きているとわかり本当に幸せです。」
「密かに生き残った一族は皆サビに戻って来るはずだ。」

「はい、叔父様。皆ここに来させてください。
我々モク氏は、無実にも関わらず隠れていなければなりませんでした。
これまでの苦労を、私がすべて償います。」
「我々モク氏を再興できるのは、ウンゴお前だけだ。必ずやり遂げてくれ。」
酒を飲むウィジャとケベク…。
「ウンゴに家族があったと聞いてとても幸せだ。」
「母のようだった行首が亡くなられて不安そうでしたので、本当に安心しました。」
「そうだ。長いこと誰よりも苦しんできたのだ。これからは、それが報われるときなのだ。」
そこにソンチュンとフンスが。様子を聞くウィジャに、フンスが言います。
「サビの周辺の地を回って来ました。人々は、新しい王室への希望と不安の両方です。
都城はどうですか?」
「あまり変わってはおらぬ。」
そこに酒を運んで来た女は、
「アイゴー、いい気なもんだわ。新羅の血が半分混じった王子が太子になったのに…。」と。
「その通りだ。ウィジャの叔母が新羅の女王だろ…。」と客の男。
表情を曇らせるウィジャに、「それでも彼らはあなたの民ではありませんか。」とケベク。
客の男は話し続けます。
『サテク家門がいなくなっても、俺たちの暮らしの何が変わるんだ?
見てろ。奴らは仲間同士でいい地位を求めてまた争い始めるぞ。』

酔って夜道を歩く4人…。
「太子が半分で、月まで半分だ…。」と言うウィジャに、フンスは、
「そんなこと言わないでください。半月だろうと満月だろうと、我々の道を照らしてくれるんです。
感謝しなくては。殿下は賢明な王になって百済を照らし、感謝されるのです。」

ソンチュンは、ケベクにどうしてそんな顔をしているのだと。
「サテク家門がいなくなって、民衆は幸せかと…。」とケベク。
「民衆がどう変わるんだ?日々の食事にも事欠いているのだ。まだまだやることがある。
我々は人々に、世の中が変わったことを気付かせなければならないんだ。」
武王の言葉に驚くウィジャ。

「ケベクをコヨルソン(居烈城)の軍将に?護衛部徳率ではないのですか?」
「コヨルソン(居烈城)は新羅の攻撃に苦しんでいるのだ。1年で二人の将軍が死んでいる。
民衆は恐怖に慄いており、彼らを守る必要があるのだ。」
「それは私もわかっておりますが、あまりにも遠く、苦労の多いところです。サビではいけませんか?」
「ひとつ聞かせてくれ。ムジンが望んだことだが、あの子はお前が父親を刺すところを見た。
私もそれを許したのだ。お前は本当に、ケベクがそれをすべて忘れたと思うのか?
どうしてもそれが気になるのだ。」
「ケベクは、私の血の兄弟なのです。まだ忘れていないなら、そうしたでしょうか。
どうか彼を疑わないでください。」
「人の心は変わるものだ。お前に不満を持てば、その記憶が蘇るはずだ。」
「決してそんなことはありません。もう一度お願いします。命令を撤回してください。」
「お前は、本当にケベクを傍に置いておくつもりなのか?
お前が父親を殺すところを目撃したムジンの息子ケベクを本当に傍に置きたいのか?」
武王の言葉に悩むウィジャ…。そこにケベクが。
「まず詫びを言わねばならぬ。」

ウンゴとイムジャ。
「アジョシは、宮殿に行かれたのだと思っていました。」
「宮殿に?」
「殿下をお助けするのに、私では限界があります。
殿下には、誰かお傍にいる人間が必要なのです。」
「私が何の役に立つというのだ?」
「いいえ。アジョシは、広く旅をしてきた経験と知識があります。
殿下のお傍で、何が正しく何が間違っているかを教えてさしあげてください。」
「おい、そんなに煽てるものではない。それでお前の代わりに私を推薦するというのか?」
そこにケベクが。

彼の凛々しい姿に、「これからは、徳率殿と言わねばならんのか?」とイムジャ。
ウンゴも、「お入りください。護衛部徳率殿!」と。
そして、屋敷はどこかと訊ねるウンゴに、
「処所は必要ありません。」とケベク…。
ウンゴは、ケベクの話を聞いて驚きます。
「それでは、コヨルソン(居烈城)の軍将になるのですか?
遥か遠い国境の地、新羅の攻撃も頻繁にあるところです。陛下もひど過ぎます。」
「そうではありません。能力のない私は、必要とされるところに行くべきでしょう。」
「それでも、もう一度太子様とお話しすれば…。」
「既に何度も陛下と話してくださいました。そして何度も謝ってくれました。
本当に私は大丈夫です。それにサビでの生活は退屈なのです。」
「それで、いつ戻って来るのですか?」
「わかりません。そこでの状況を見て決めるつもりです。
アガシ…、一緒に来てくださいませんか?」

ケベクは、香嚢をウンゴの手に握らせます。
「ずっとこのときを夢見ていました。アガシが下さったこの香嚢を見つめながら、
いつかこんな日がくると夢見ていたんです。アガシが一緒に来てくださることを願っています。」
「明日、返事を伺いに参ります。」と言って帰ったケベクの言葉を思い出すウンゴ…。

そこにウィジャが…。
「ウンゴ、何をそんなに考え込んでいるのだ?」
「申し訳ありません。いらっしゃいませ、殿下。」
「陛下が、お前を都市部長史(チャンサ:官庁事務の最高官職)に任命してくださった。」
「都市部チャンサだなんて、私には…。」
「陛下がもうお決めになったことだ。実際、サテク家門を滅ぼしたのはお前なのだ。
女でありながら、男より賢い。傍にいて私を助けてくれ。ひょっとしてケベクが寄ったのか?
コヨルソン(居烈城)に行くことを話したのか?」
「はい。」
「お前が一緒に行くことを望んでいるのか?」
「はい。」
「お前も行くのか?」
「まだ決めていません。」

「ウンゴ、たとえケベクが行ったとしても、行かないでくれ。
ケベクと、そしてお前まで行ってしまったら、私はひとりでやっていく自信がない。」
「ですが、殿下…。」
「お前と私は、苦難に耐えようやくここまで来たのだ。
これから、もっと大きな困難に出会うかも知れぬ。ケベクは任務が終われば戻るはずだ。
お前を必要とする多くのことがここにはあるのだ。私のためにも、百済のためにもだ。」
翌朝、ウィジャの宮殿にやって来た太子妃テヨン…。
内官は、「お出かけです。」と。
行先を知らないと言う内官を叱り飛ばすテヨン。
ケベクは、ソンチュンたちのところへ。
「コヨルソン(居烈城)はしょっちゅう攻撃を受けている。新羅は、城を奪おうと必死なのだ。」
「この1年だけで、かなりの人間が死んだ。軍の士気もかなり落ちているはずだから、
しっかり訓練して、士気を与えなければならない。」
「失敗すれば、新羅が即座に攻撃をしかけてくるだろう。」
「心配しないでください。ヒョンニムたちを失望させることはありません。」とケベク。
「だが、今日は何かおかしいぞ。どうしてそんなにご機嫌なんだ?
私なら、落ち込んでいるが…。」とフンス。
にやにやするケベク…。
「忠臣の血がお前と同じか?一人で行くのは寂しくないか?誰が連れて行ったらどうだ?」
と言うソンチュンに、「いいえ、一緒に行く人がいます。」とケベク。
「そうなのか?誰だ?」
黙り込むケベク…。
「何だ、誰だと聞かれて笑うだけか?」
「私は準備をしますので、失礼します。」と出て行くケベク。

「ウンゴアガシ?」とフンス…。
一人考え込むウンゴ、そこに酒に酔ったチョヨンが入って来ます。
「アガシ、まだ寝てなかったんですか?眠れないなら、一緒に飲みませんか?」
「いらないわ。」
「何をそんなに悩んでいるんですか?アガシほど幸せな人はいないのに…。
復讐でしょう、お金でしょう、そしていい男に好かれて…。何を悩むんです?
何もない私が可哀そうです。」
「チョヨン、もしお前が自分の国と人とを選ばなければならないとしたら、どっちを選ぶ?」
「官職ですか?人と国?それは両方です。どうしてひとつだけ選ぶんですか?
でも、どうせ私みたいに馬鹿な人間には、官職なんて与えられるはずありませんから、
私は好きな人を選びます。」
そう言って、そのまま眠りこむチョヨン。
ウンゴの叔父モク・ハンドク?に、大金の入った箱を差し出すキミ。
「受け取ってくれ。事業を再開するなら、資金が必要だろう。」
「こんな大金を…。」
「サテク家門は汚名を被り引き下がり、残っているのは我々だけだ。
お前の姪に我々のことをよろしく伝えてくれ。何でもするから…。
お前の姪は、太子の寵愛を受けている人間だから、大きな影響力があるのだ。」
「わかりました。よく話しておきます。」とモク・ハンドク?
昔の家にいたケベクのところに、ウィジャとウンゴが。

「どうしてここに?」と驚くケベク。
「ウンゴがよい酒を持ってきてくれたので、お前を思いだしたのだ。」
ケベクは二人を部屋の中に案内します。
「無事に戻るのだぞ。」と言うウィジャに、「ありがとうございます。」とケベク。
「陛下が、ウンゴを都市部長史に任命なさった。」

一瞬驚くケベクですが、すぐに「おめでとうございます、アガシ…。」と。
「私がこのような職に相応しいかどうかわかりませんが…。」
「いいえ、アガしながら誰よりもちゃんとなさいます。」
「そうだ、男よりよくできるはずだ…。ちょっと外に出てくる。」と出て行くウィジャ。
ウンゴは、ケベクに言います。
「国を再建するために、やらねばならぬ多くの事があります。
ですから、今回はあなたと一緒に行くことは難しいのです。」
「仕方のないことです。代わりに、私が早く終わらせて戻って来ればいいじゃありませんか。」
「そうしてください。お待ちしています。」

出発するケベクを見送るウィジャ達…。
「ここに我々がいるんだから、さっさと帰って来い。」とフンス。
「それはだめだ。そんなこと考えてはいかん。すべての場所が百済で、一人一人が百済なのだ。
それを忘れるな。慎重の上にも慎重に。」とソンチュン。
「そんなことはわかってるさ。自分の任務を慎重に早く終わらせろと言ってるんだ。」
「ヒョンニムの言葉、胸に刻んでおきます。」とケベク。
「何かあればすぐに知らせるのだ。」とウィジャ。
「武運をお祈りします。」とウンゴ。

こうしてケベクは一人出発して行きます。
市中に張り出された張り紙を読む人々…。
「以前、細作だと言われたムジン将軍と太学博士モク・ハンビョクの潔白が証明された…。」
「下にあるのは何だ?」
「これは、逆謀を手伝った奴だ!」

通りかかり、自分の人相書きを見つめるムングン。
荷物をまとめたムングンに、部下は「一人でどこへ?」と。
「唐に戻るつもりだ。この広い世界のどこかに居場所を見つけるんだ。」
「唐に戻らねばならないのですか?」
「もう百済など見たくもない。復讐もできず、キョギの援助も望めない。
ここにいる理由などひとつもないんだ。」
「私もご一緒します。」
「私は手配人だ。お前たちを唐に連れて行くのは簡単じゃない。
一人で行く。お前はここに残り、生き延びる道を探せ。」
外に出たムングンの前に、トッケたちが。
「何をやってるんだ?」とムングン。

「何をしてるって、俺たち初対面か?俺たち仲間じゃないか。
一人で逃げ出すなんてのはいけないだろう。だから、俺たちも唐に行くんだ。」
「どけ!」
「おい、聞いたんだが、ムジンの名誉が回復したそうだ。ただ言えばいいんだ。
俺はムジンの息子だって…。そうすればウィジャが、いい席をくれるんじゃないか?」
「死にたいのか?俺の母親を殺したのがムジンだ。」
そう言って刀を抜くムングン。
「抜くな。しまえ。悪かった、忘れてたんだ。実は、ムジンは俺の敵でもあるんだ。
知ってるだろ?俺を騙してウィジェ団に潜入し、そのせいで俺はすべてを失ったんだ。」
「そうなんです。頭領はそれでずっと苦しめられてきたんです。」
「俺たちだって本当に苦しんだんだ。」
トッケは話を続けます。
「わかった、わかった。皆落ち着け。ほらあっちを見てみろ。」
そこには、人相書きを持った軍士たちが…。
「軍士がいるだろ。あいつらはお前を探しまわってるんだ。
誰も気づかなけりゃいいが、そこいら中探しまわれば、簡単に逃げられると思うか?
だが、お前が心配せずにいられる場所があるんだ。
俺が誰だと思う?トッケだ…(省略)。
まず新羅に行くんだ。近道はあるが、その旅は危険だ。だから、伽耶のあたりに知り合いがいる。
そこへ行くんだ。そこから船で唐へ行く。」
「どうして俺について来たいんだ?」
「いい質問だ。お前と一緒に仕事をして、わかったんだ。
お前のような奴と一緒に歩きまわって、未来を明るくしたいんだ…。」
「俺が断ったら?」
「ここから逃げたくないのか?」
結局トッケと一緒に山道を歩くムングン…。
食事をしながらトッケは言います。
「新羅に行く道があるんだが、今は閉ざされているんだ。
だから、もっと下ってそこで船に乗ったほうがよさそうだ。」
「でも本当に唐に行かなくちゃいけないんですか?このまま百済にいたら…?」とテス。
トッケのセリフは面倒なので省略(^▽^;)。
そこにケベクが!
ムングンは、馬で出発したケベクを追いかけます。

「ここで何をしているんだ?皇后の人間だったから宮を追い出されたのか?」
「やけに嬉しそうだな。キョギ王子に忠誠を誓ったのに、ついて行かなかったのか?」
「俺は気分が悪いんだ。やるか?」
「ひとつ教えてくれ。この道を行けば、コヨルソン(居烈城)に行けるのか?」
「無駄話は止めて、剣を抜け!」
「答えてくれたら言う通りにするつもりだったが、悪いが遊んでいる時間はないんだ。」
そう言って、走り去るケベク…。
こうしてケベクは城に到着しますが、そこには居眠りする兵士たちが…。

農作業をする民を追い払う兵士。
「さっさと出て行かんか?誰が収穫していいと言ったんだ?」
「それじゃ、何を食べればいいんですか?どうか、やらせてください。」
「城主さまからの命令だ。さっさと出ていけ!」
「出て行くわけにはいきません。家族がいるんです。飢え死にしろと…?」
「死にたいのか?」と剣を抜く兵士…。
そこに、「止めぬか?」とケベクが…。

「どうやら私兵のようだが、誰の部下だ?どうして民にそのようなことを言えるのだ?」
「邪魔するな。死にたくなければ、さっさと行け。」
「干渉しなければならないんだ。」
「こいつ!」と向かってきた男を一瞬で倒すケベク。
私兵たちを並べ、「この者たちの主人はどうしたんだ?ちゃんと知らせを送ったのか?」とケベク。
「はい。」と気のない返事をする部下。
そこに主人(チンドク?)が…。
「お前が新しい軍将だな。一体これはどういうことだ?」
「あなたこそ民衆を飢えさせるとは、一体どういうことですか?」
「おい、軍将。あの農地は我々のものなのだ。収穫するかどうかは私次第だ。
それに、軍将は後方を護るよう命令を受けたのではないのか?」
「それが何の関係があるのですか?」
「こいつらは、後方に行くのを拒んだんだ。軍将は王命を無視する人間を助けるのか?」

「いいえ違います、軍将。王命を無視なんかしていません。
ただ、何代も農夫だった俺たちは、ただこの土地を護りたいだけなんです。
それにあの荒れ地に移ったら、収穫をするまえに飢え死にしてしまうでしょう。」
「ほら、この土地を諦めなければならないのに、こいつらは収穫を主張するんだ。
もし彼らに穀物を与えたら、絶対に出て行かないだろう。
私の農地は、結局新羅の領土となり、こいつらも新羅の民となるんだ。
だから、私は農地を全部焼き払って、種ひとつ残したくないんだ。
軍将も、清野作戦を知っているだろう。」
ケベクは部下から話を聞きます。
「あの農民たちは、何世代にもわたってここに暮らしてきました。
百済人か新羅人かなんて関係ないんです。ただ生きられるだけの食糧が欲しいのです。」
「穀物を焼き払えば、最終的にはチンドクや貴族にも影響があるのではないのか?」
「彼らは、補償を受けて別の土地に移りました。
ですが、命令の遂行のためには、農民たちも移動させなければならないでしょう?」
「ところで、ここの軍士はあんなにひどいんだ?皆完全に軍規を無視し、
警備のことなどお構いなしだ。」
「申し訳ありませんが、こんな見捨てられた村を護らされて、
それでも彼らにもっと責任を持てと言うんですか?」

「無礼者、何を言ってるんだ?我々がここを離れるまでは、ここも百済の地なのだ。
これからは、私が命令を下す。従わない者は、厳罰に処す。」
宿屋でのムングン、トッケたち…。
「大事だ。俺が知っている奴の家なんだが、どうもそれが新羅に占領されたようなんだ。
どうする?急にこんなことになるなんて…。」
「話が違うじゃないか…。」
「突然変わっちまったんだ…。」
短刀を取り出すムングン。

「つまりお前は役立たずということだな。」
「そんなことするなよ。まだ他にたくさん考えがあるんだ。まて、ちょっと考えてみよう。」
そのときヨンスが。
「さっき村人が話しているのを聞いたんだが、彼らは何かを隠そうとしている。
それを見つけて、新羅に助けてもらって、それから国境を越えるんだ。」
「それはいい。新羅の奴らも喜ぶじゃないですか。」とテス。
村を見回るケベク…。
彼はそこで、村人の悲痛な叫びを耳にします。

「行くわけにはいかない、いっそ死んだほうがましだ。」
「行かないと、焼き払われるわ。」
「殺してくれ!生きられるだけの穀物が欲しいだけだ…。
百済が新羅が、何をしてくれるんだ。行かないぞ!」
ケベクは、村の長老を呼び出します。
「何ですと?土地を引き渡さない?」
「そうです、最後まで村を守ります。ですから兵を私にください。」
「今、皇命に逆らうおつもりか?私兵を出したら、私には何も残らん。」
「あなたには食料も家があるが、農民たちは耕す土地がなければ、飢え死にするのです。
彼らを死なせるわけにはいきません。」
「ここを出て行かなければ、結局新羅の手で死ぬことになるんだ。好きになさい。失礼する。」
「待ちなさい!私はこの城の軍将です。私兵を出しなさい。」
「畏れ多くも皇命に背く軍将が…。我々を殺したいのか?」

出て行く長老たち…。
ケベクは部下に軍士を招集させます。

「これで全員か?」と唖然とするケベク…。
「度重なる新羅の急襲で、皆死んだり逃げたりしたのです。
幸いチンドの私兵のお陰で、この村を護ることができました。」
城壁を修理を始めるケベクと兵士…。
しかし、一人の兵士の足に大きな岩が。
「大丈夫か?岩の重さを考えるべきだった…。」とケベク。
「岩を積み上げて何になるんですか?新羅が攻めてきたら、どうせ…」と部下。
だらだらと続けられる武術の訓練を見つめるケベク。
そのうち喧嘩を始めた兵士たちに、ケベクは語りかけます。
「お前たちはそれで軍士と言えるのか?
お前たちを全員殺して、軍規を正さねばならぬのか?」
「軍将、止めてください。ここはどうせ捨てられる場所じゃありませんか。
こいつらに何ができるんです?たとえ何人来たとしても、ここは敵に落ちるんです。」
「副将でありながら、どうしてそんなことが言えるんだ?
私が計画もなしに、お前たちに一緒にこの村を護れと言うと思うか?」
地図を前に副将に計画を説明するケベク…。
「新羅がここに来るために使える道はここだけだ。
明日この村を出て行くと噂を流せ。噂は、細作を通じて必ず新羅軍に伝わる。
間違いなく、彼らは今夜やって来る。10人の兵を連れて私について来い。」
茂みの中を歩くケベク…。
「ここがいい。始めよう。」
ケベクの指示で、兵士たちは仕掛けを作り始めます。
新羅軍に情報を提供するムングンたち…。
「コヨルソン(居烈城)が明日撤退するだと?」
「はい、確かな情報です。」とトッケ。
「お前たちは百済人だ。どうして私がその言葉を信じられる?
お前たちが細作で偽の情報を流しているかも知れんじゃないか。」
「それならどうして我々はわざわざここまで来たんですか?私はただ、噂を伝えに来ただけです。」
「つまり、お前は命を賭けてここまで来たということか?」
「はい、その通りです。」
「何が望みだ?」
「新羅の領土を通してください。」
「百済の罪人だろう?」
「いいえ、ただの商人です。ご存じでしょうが、サテク家門が追い出され、
新しい人間が引き継いだので、百済は大変なことになっているんです。
ただ新羅に住めるようにして欲しいんです。」
「いいだろう。お前の言葉が正しければ、お前を新羅に入れてやろう。」
新羅の偵察隊を待ち伏せ、彼らの前に飛び出すケベク…。
そして、彼らをしかけの前におびき寄せ…。
隊長に剣を向けるケベクは、
「これをさせたのは、キム・ユシンの弟か?」
「そうだ。」
「よく似た兄弟だ。」
「お前の名は何だ?」
「これから死ぬというのに、私の名を聞いてどうするんだ?」
男を倒すケベク。
「名前か?私は百済のチャンス、ケベクだ。私がいる限り、百済の地は一歩も踏ませぬ。」
報告を受ける新羅陣営、うろたえるトッケたち…。
「罠だったのだ。お前たちは私を欺き、攻撃を失敗させようとした。いますぐこいつらの喉を斬れ!」
そのときムングンが。
「ちょっと待て。何かが間違ったんだ。信じられないなら、俺が行って軍将を殺して来る。」
コヨルソン(居烈城)では、並べられた新羅兵の死体に群がる村人…。
そこにケベクが。
「皆さん、これは新羅兵の死体です。我々はやれるのです。
我々はこの地を護ることができるのです。
皆さんは愛する土地を出て行く必要はありません。
皆さんが、新羅の民になる必要はないのです。
私ケベク、百済の軍将は、あなた方に指一本触れさせません。
この土地に一歩たりとも足を踏み入れることもさせません。」
歓声をあげる村人たち…。
そこにムングンが!
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